チンチラは硬くて繊維質の多い牧草を歯ですり潰すようにして食べるため、歯が適度に磨り減り、健康な歯の長さを保つことができます。
今回は、チンチラの主食・副食に適した食材と、理想的な餌の量について紹介します。
チンチラの理想的な餌の量と給餌回数
チンチラ(大人)の餌の量、1日に牧草1杯/ペレット25~30g/副食(野菜など)3gが必要です。
牧草はチンチラがいつでも食べられるようにケージに入れておいても問題はありませんが、ペレットや野菜・果物などの副食は過剰摂取にならないよう、毎日標準量を与えましょう。
エサは毎日、チンチラが起きているときに与えます。
チンチラの主食は牧草とペレット
牧草
チンチラの主食に適した牧草は、イネ科とマメ科に分類されます。
多くのペットショップで売られている「チモシー」はイネ科に属する牧草で、「アルファルファ」はマメ科に属する牧草です。
イネ科とマメ科の違いは見た目だけではない。
イネ科に含まれる食物繊維、タンパク質、カルシウムなどの栄養素の量も全く違います。
同じイネ科でも、収穫時期によって違いがあるのです。
チモシーの特徴
食物繊維 | タンパク質 | カルシウム |
多い | 少ない | 少ない |
イネ科の牧草であるチモシーは、食物繊維が豊富で低カロリー、消化器官(胃や腸)に優しい牧草です。
主に消化不良などの消化器系疾患を起こしやすいシニアのチンチラに適した牧草です。
イネ科の牧草には、チモシーの他に”イタリアンライグラス”や”オーチャードグラス”などがあります。
アルファルファの特徴
食物繊維 | タンパク質 | カルシウム |
普通 | 多い | 多い |
マメ科の牧草であるアルファルファは、食物繊維はチモシーより少ないですが、カロリーや栄養素はチモシーより高い。
主に成長期のチンチラに適した牧草です。
マメ科の牧草には、アルファルファの他に、クローバー、ベッチなどがあります。
チンチラに適した牧草はアルファルファ?チモシー?
チンチラに適した牧草は年齢によって異なります。
一般的には、赤ちゃんチンチラにはアルファルファを、成犬や高齢のチンチラにはチモシーを与えるのが良いとされています。
そのため、チンチラの成長に合わせて牧草の種類を切り替えるのが理想的ですが、チモシーよりもアルファルファを好むチンチラも多いため、牧草の切り替えは難しいかもしれません。
チンチラに牧草を与える主な目的は、歯を研ぐことと食物繊維の補給です。
したがって、将来牧草に切り替えるのが難しいアルファルファを選ぶ必要はないでしょう。
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ペレット
ペレット(専用フード)は、チンチラの健康維持のために作られた牧草を主原料とした配合飼料なため、ペレットを与えれば牧草を与えなくても必要な栄養素を効率よく摂取することができます。
しかし、ペレットの唯一の欠点は、固い形をしていることです。
ペレットの唯一の欠点は、チンチラがペレットを食べるのに使う主な歯が前歯だということです。
チンチラは繊維質の硬い牧草を食べる(噛む)ことで歯を適度な長さに保っているため、牧草を与えずにペレットだけを与えていると、奥歯だけが削られずに伸び続けることになります。
以上の理由から、主食は牧草が適しています(ペレットを与えて足りない栄養素を補うのがベストです)。
チンチラは歯が伸びすぎると不正咬合という病気になります。
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チンチラにはどのようなおやつが良い?
野菜・果物
チンチラはニンジンやカボチャなどの野菜、リンゴやバナナなどの果物が大好きですが、チンチラは消化不良を起こしやすいため、野菜や果物を与えるときは水気を拭き取ってください。
また、野菜や果物は必ず副食(おやつ)として与えること。
牧草よりもおいしい野菜や果物を主食として与えると、チンチラは牧草に興味を失ってしまいます。
牧草を食べる量が減ると、歯がすり減る機会が減り、不正咬合になる可能性が高まります。
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ラクトバイト
ラクトバイトは、乳酸菌、必須脂肪酸、ビタミンなどの栄養素を豊富に含む栄養補助食品です。
チンチラは他の動物に比べて消化器疾患(消化不良や下痢)を起こしやすいため、整腸作用のある乳酸菌を配合したラクトバイトは必需品といっても過言ではありません。
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チンチラの餌の量を意識して健康を守ろう
チンチラが健康で長生きするためには、主食に「牧草(チモシー)」と「ペレット(専用フード)」を組み合わせて与えることが大切です。
牧草80〜90%/ペレット1〜20%が理想です。
また、チンチラは他の動物に比べて消化器官(胃腸)が弱い傾向にあります。
炭水化物や水分の多い野菜や果物などのおやつは、消化器官に負担をかけるので食べ過ぎないように、健康管理をしてあげましょう。