チンチラのかじり木は、適切なものを適切な量だけ与える必要があります。
しかし、一般的には「チンチラがいつでもかめるように、かめる木をたくさん与えましょう」といった漠然とした情報しかありません。
噛むというより、かじり木を食べている場合、「食べても大丈夫なのか」と不安を覚える方もいるでしょう。
また、かじりすぎはよくないのでしょうか?
この記事では、
・適切な交換時期と頻度
・チンチラにとって安全なかじり木の種類とおすすめ
・割りばしをかじり木の代わりに使うことの危険性
以上を解説します。
チンチラのかじり木は食べてもよいの?
チンチラは、かじり木を食べることがあります。
チンチラによって個体差が大きいのですが、きれいに皮をむいて食べる子もいれば、食べずにその名の通り噛み砕きながら食べる子など様々です。
チモシーよりもかじり木を食べる量が多い場合は栄養が偏りますが、かじり木を食べる行為自体には何の問題もありません。
市販されているかじり木のほとんどは、小動物が噛むことを前提に無農薬で作られています。
心配な場合は、事前にメーカーに確認する方法が一番です。
チンチラのかじり木の噛みすぎはよくない?適切な交換時期と頻度
チンチラについて調べていると、目に留まるサイトや本には、「適宜かじり木を与える」とか、「ケージに入れる」などと書かれていることが多いです。
特に奥歯に関しては、チモシーをたくさん食べる以外に不正咬合を防ぐ方法はないといえます(ただし、不正咬合になりやすい子もいます)。
前歯については、定期的にかじり木を与えることで、歯を削り、伸びすぎを防ぐことができるというのが定説です。
一方、チンチラには噛み木を与えると歯が傷むため、本当は与えない方が良いという説もあります。
人間は何かを食べるとき噛みますが、チンチラは基本的にチモシーを上下左右の歯で「削る」ようにして食べます。
この歯ぎしりの動作によって、歯はちょうどよく削られるのです。
しかし、木を噛む場合は「噛む」という行為が人間のそれと似ていて、普通に歯を使うのではなく、チンチラの歯に垂直に力が加わります。
負荷がかかりすぎている、ということです。
噛みすぎないように、ちょうどよい回数と時間で食べさせればよいのかもしれません。
ちょうどよい頻度を見つけるのは難しいですが、例えば3週間に1回くらい、枝タイプのかじり木を与えるとよいでしょう。
チンチラが割り箸を噛むリスク
木を買うのは高いから箸でよいのでは?そう思っている方は多いのではないでしょうか。
結論から言うと、お勧めできません。
どんな木材が使われているのか、どんな添加物が加えられているのか、などわからないことが多いためです。
また、防腐・防カビ・漂白・防虫加工などが施されている可能性もあります。
人間にはほとんど影響がなくても、チンチラが食べると危険な場合もあるため、安全性が確認できない限り、噛むための木材として割りばしを使うのは控えたほうがよいでしょう。
チンチラのかじり木の選び方
チンチラのかじり木を選ぶ際に、ぜひチェックしていただきたいポイントを4つ紹介します。
小動物にぴったりの素材を選ぶ
木の種類に迷ったら、小枝タイプをおすすめします。
小枝タイプはモモやリンゴなど様々な種類の木に対応しています。
ペットの好みに合わせて枝の太さ、香り、味などを選ぶことができます。
小枝タイプは持ちやすく、小さな口でも噛みやすいです。
また、小枝タイプは複数本入りで販売されているものが多いため、多頭飼いにも便利です。
1匹に1本ずつ与えられるため、自分のペースで噛むことができます。
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チンチラストーンもおすすめ
チンチラやデグーは噛む力が強いため、小枝や草タイプでは物足りないかもしれません。
歯が伸びすぎないように、木とは違った噛み心地の軽石を与えてあげましょう。
特に軽石は”チンチラストーン”とも呼ばれるほど、チンチラと相性の良いアイテムです。
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ケージを齧るくせを直したい場合
ケージをかじる癖がある猫には、アタッチメントタイプを選びましょう。
アタッチメントタイプはケージに固定できるため、普段かじっている場所に置くことができます。
ケージをかじり続けると、不正咬合やケージの破損につながることもあるため、木をかじることに興味を持たせ、ケージをかじる機会を減らす対策をしましょう。
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ケージに固定することで、かじることに集中しやすくなるのも特長です。
ケージの中で転がらないため、ケージ内のスペースを有効に使えます。
ペットが持ち運ぶことができないため、なくす心配がありません。
おもちゃとして使うなら、転がるタイプを
ローラーボール型は、遊ぶのが好きなチンチラにぴったりです。
噛んでいるうちに飽きてしまっても、転がるおもちゃとして遊ぶこともできます。
転がるものを追いかけるのも良い運動になります。
回転ローラータイプには、ケージに固定できるものもあります。
牧草を詰めることができるものであれば、かじり木・おもちゃ・牧草入れと一石三鳥になります。
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スナックタイプ
チンチラが木を噛まない場合は、スナックタイプを試してみましょう。
スナックタイプには、とうもろこしや固めに圧縮されたクッキーでできたものがあり、おいしくて歯の長さもケアできます。
初心者の方はスナックタイプから始めることをおすすめします。
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ただし、スナックタイプは嗜好性が高く、食べ過ぎると肥満の原因になります。
肥満は様々な病気の原因にもなるため、愛犬が長く健康でいられるよう、適量を与えるようにしましょう。
独立タイプ
噛む以外の用途を考えている場合は、自立タイプを選びましょう。
自立タイプには、ベッドとして使える巣箱型のものや、遊び場としても使えるスロープ型のものなど、さまざまな形があります。
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また、安定性を重視するのであれば、ケージに固定できるタイプを選びましょう。
ケージに取り付ければ、インテリアの一部として楽しめます。
ただし、汚れた場合はこまめに拭き取るなどのお手入れをしてください。
チンチラの不正咬合やストレス発散のためにかじり木をあげよう
チンチラは、歯が伸びすぎないようにかじり木が必要です。
一方、普段から硬いものを食べていて、歯がすり減っている場合は必要ないかもしれません。
げっ歯類は歯が伸び続ける生き物なため、日頃から歯の伸び具合を観察して、噛むための木材を与えるかどうかを決めましょう。
歯が伸びすぎると、咬み合わせが合わなくなる「不正咬合」という状態になることがあります。
不正咬合は食欲不振や衰弱の原因になります。
病院での治療が必要になる前に、日頃からよく噛んで歯の長さを保つようにしましょう。