ヤモリの仲間で、爬虫類のレオパードゲッコーは、成長する際に脱皮を繰り返します。
レオパードゲッコーが脱皮をする際、飼い主さんがすべきことはあるのでしょうか。
そこで、レオパードゲッコーの脱皮とはどのような状況なのか、脱皮の兆候や脱皮を手伝うべきなのかなどを解説します。
レオパードゲッコーの脱皮とは
レオパードゲッコーの皮が剥けていると、驚いてしまう方も多いでしょう。
レオパードゲッコーは、成長する際に古い皮がむけて脱皮をします。
そのため、皮が抜けていても基本的には病気ではありません。
ベビーのレオパードゲッコーでも、脱皮をします。
レオパードゲッコーは成長する際に脱皮をするため、飼い主さんは「体が大きくなるんだ」と成長を見守りましょう。
爬虫類にとって脱皮は正常なこと
レオパードゲッコーをはじめとして、爬虫類にとって脱皮は人間が入浴するのと同様に、新しい皮膚に生まれ変わり、体を清潔にしたり傷を直したりする作用があります。
また、レオパードゲッコーなど爬虫類の皮膚は、人間のように伸びることがありません。
そのため、体が大きくなりなると皮がきつくなり、脱ぐのです。
つまり、レオパードゲッコーにとって脱皮は正常なことで、身体の健康維持や成長のために重要なことです。
レオパードゲッコーの脱皮周期
レオパードゲッコーの脱皮は、成長期は頻繁におこなわれ、成長すると周期が長くなります。
餌の量や温度湿度といった、レオパードゲッコーの飼育環境によって脱皮の回数や周期は変わります。
年齢別のレオパードゲッコーの脱皮の周期は以下のとおりです。
生後1年前後:1~2か月に1回
生後3年以降:数か月に1回
レオパードゲッコーは成長段階で脱皮をするため、食いつきが良い個体であれば、脱皮の周期も短くなります。
しかし、人間でも成長には差があるように、レオパードゲッコーも個体ごとに差があります。
レオパードゲッコーの個体によっては月に3回以上脱皮をしたり、1か月に1回脱皮をしたりなど差があります。
レオパードゲッコーの脱皮の前兆
レオパードゲッコーの脱皮の前兆は、色が変わることです。
レオパードゲッコーは脱皮をする前に体が白くなり、足の付け根から皮がむけます。
体の色が変化してから数日以内に、口や尻尾などが脱皮をして、10分程度で脱皮が終わります。
レオパードゲッコーはシェルターの中や夜間に脱皮をしたり、脱皮殻を食べたりします。
そのため、飼い主さんが気づかないうちに脱皮が終わっていたというケースも少なくありません。
脱皮が近くなると、拒食をする傾向があります。
脱皮しそうなときには無理矢理食べさせず、見守ってあげましょう。
レオパードゲッコーの脱皮の手伝いはすべき?
レオパードゲッコーは脱皮をしているときは、何もせずに見守りましょう。
脱皮の前兆が見られたときは、ゲージの中を湿度を高くする必要があります。
ウェットシェルターに水を張る、霧吹きを使うなどで湿度を上げます。
また、レオパードゲッコーは、シェルターの壁といった凹凸があるところに皮を引っ掛けるようにして脱皮をします。
そのため、ゲージの中に引っかかるものがあると、脱皮しやすいでしょう。
しかし、体が白いままだったり皮膚が残っていたりするときは、脱皮不全になっていることが可能性が高いです。
ゲージ内の湿度を上げても脱皮が終わらないときは、ぬるま湯に入れて皮を剥いてあげましょう。
レオパードゲッコーが脱皮をするときは見守ってあげよう
レオパードゲッコーにとって脱皮をすることは、健康維持や成長のために必要なことです。
レオパードゲッコーが問題なく脱皮していれば、健康状態も良く飼育環境も整っているという証拠です。
脱皮の前兆が見られたら、何もせずに見守ってあげます。
顔が残っているときには脱皮不全の可能性があるため、飼い主さんが手伝ってあげるか、動物病院で診てもらいましょう。
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