イエアメガエルが脱皮不全になった際の対処法や、原因を知りたい方もいるでしょう。
イエアメガエルの脱皮不全を防ぐためには、脱皮の兆候や頻度も知ることが大切です。
さらに、脱皮不全は防ぐことも可能です。
そこで、イエアメガエルの脱皮不全の対処法や原因、予防法を紹介します。
イエアメガエルの脱皮不全とは
イエアメガエルの脱皮は、古い皮膚を脱いで成長したり、新陳代謝したりします。
脱皮ができなくなることを脱皮不全と呼びます。
指先に古い皮膚が残り炎症を起こして壊死することもあるため、十分に注意しなければなりません。
イエアメガエルは背中やお腹に干からびた古い皮膚が残ったり、黒ずんだ皮膚が割れて新しい皮膚が見えたりします。
足や腹部は脱皮不全を起こしやすい傾向にあります。
古い皮膚が途中で絡まり動けなくなって、足や指を圧迫した状態になるケースも珍しくありません。
イエアメガエルの脱皮頻度
イエアメガエルは、気温が上がると脱皮の頻度が多くなります。
気温が上がる夏は4日ほどの間隔で脱皮をします。
イエアメガエルの大きさや年齢によって異なりますが、基本的には7日程で脱皮を繰り返します。
脱皮は体力を使うため、脱水状態や体が弱っている状態だと、失敗して脱皮不全になりやすいです。
イエアメガエルが脱皮不全になった時の対処法
イエアメガエルが脱皮不全になっている場合に、自宅でできる対処方法を紹介します。
古い皮の残り具合をチェック
イエアメガエルの体のどの部分に古い顔が残っているか、どのくらい残っているのかを確認します。
また、本当に脱皮不全を起こしているのかしっかりと確認しましょう。
古い皮が絡まっていて動けなくなったり、締め付けられたりたりする場合は命に関わります。
そのため、すぐに取り除かなければなりません。
反対に、動ける程度であれば数日後に自然に脱皮をすることもあります。
基本的にはイエアメガエルが自分で脱皮ができるように様子を見て、命に関わりそうな時には動物病院で処置を受けましょう。
水に浸す
イエアメガエルが脱皮不全になってる時には、水に浸して皮を増やしましょう。
イエアメガエルよりも若干大きめのケースに少しだけ水を張って、イエアメガエルを泳がせます。
水温が高いとイエアメガエルが火傷するため、常温にしましょう。
冬は飼育ゲージ内と同じ温度のお湯を使います。
様子を見ながら泳がせていれば、古い皮が浮いて剥がれます。
軽度の脱皮不全であれば、泳がせるだけで皮が剥がれるでしょう。
丁寧に脱皮のサポートをする
イエアメガエルを水に泳がせても、古い皮膚が取れない時は綿棒で撫でるようにして古い顔を取ります。
爪でひっかく、強くこする、無理に剥がすなどすると、皮膚が裂ける可能性があるため注意が必要です。
皮が絡まったり締め付けられていたりする場合
イエアメガエルが脱皮不全になり、古い皮が絡まったり締め付けられていたりする場合は、水に入れると溺れる可能性があります。
両手でイエアメガエルを掴んで、ゆっくり皮を取り除いてあげましょう。
②ピンセットと水を入れた容器を用意
③イエアメガエルの両脇に指を入れて持つ
④イエアメガエルを水に浸す
⑤皮膚がふやけたら少しずつピンセットで取り除く
イエアメガエルが暴れる可能性があるため、ピンセットで傷つけないようにしましょう。
無理やりはがすと危険のため、水につけながらゆっくり作業をします。
イエアメガエルが脱皮不全になる原因と予防法
イエアメガエルが脱皮不全になる原因は、湿度や水分不足、不適切な飼育環境が挙げられます。
イエアメガエルの予防法も合わせてチェックしておきましょう。
脱水症状
イエアメガエルは、湿度と水分補給が重要です。
飼育ゲージの中の水入れの水の量が十分かどうか確認しましょう。
飼育環境が不衛生
イエアメガエルは尿の頻度が多く、夏はアンモニアが発生しやすいです。
さらに、水分は腸や皮膚から吸収するため、水入れの中の水が不衛生だと病気になりやすく、ぐったりする、元気ないなどの分かりやすい症状が出ます。
病気になったり有害なアンモニアが発生していたりすると体力を奪われ、脱皮不全になりやすいです。
水が濁っていなかったとしても、中で尿をしたり、体に糞がついたまま水に入ったりしていることがあります。
水入れは清潔に保って、こまめに水を交換しましょう。
飼育ゲージの中の床材の交換だけではなく、ゲージそのものも一定期間に1回水洗いすると、脱皮不全の予防につながります。
カルシウムが不足している
ペットとして飼っているイエアメガエルは、カルシウム不足や脂肪を過剰摂取しやすいです。
脂肪が多い餌は避けて、栄養価が高い生き餌にカルシウム剤をまぶしましょう。
また、人工餌に慣れさせて、栄養素をバランスよく摂取させることも大切です。
イエアメガエルの脱皮の前兆
イエアメガエルの脱皮兆候は、餌を食べない、じっとして動かないなど、元気がなくなることます。
また、全身に汗をかく、後ろ足で背中を掻く、前足で頭をかくなどの動きも見られます。
古い皮が剥けると、皮を食べながら脱皮をします。
イエアメガエルの脱皮の前後は神経質になっており、脱皮そのものは体力を使うため、静かに見守ることが大切です。
イエアメガエルの脱皮不全を防ぐためにきれいな水を用意しよう
イエアメガエルの脱皮不全を防ぐためには、常に清潔な水を用意しておくことが大切です。
また、飼育ケージの中はきれいにすること、栄養バランスが良い餌を食べさせることも大切です。
さらい、1週間に1回温浴をさせて泳がせると、脱皮不全の予防につながります。
イエアメガエルが脱皮不全を起こした時は軽度か重度かを見極めて、飼い主さんが対処するか動物病院で処置をしてもらいましょう。
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