フクロモモンガが後ろ足を引きずっていたり、後ろ足に力が入っていない場合には、栄養素の偏りが原因の病気である可能性が考えられます。
フクロモモンガの後ろ足に力が入っていない時に考えられる原因と、治療法について解説します。
フクロモモンガが後ろ足を引きずっている時の主な原因
フクロモモンガが後ろ足を引きずっている時や、力が入らずジャンプできない状態の時に考えられる主な原因を2つ紹介します。
フクロモモンガが後ろ足を引きずっている原因①栄養性骨異栄養症
フクロモモンガの餌に含まれているカルシウムの量が足りず、一歩でリンの量が増えてしまいことで後ろ足が麻痺することがあります。
また、後ろ足の異常だけではなく、一般的な体型のフクロモモンガと比較して体が小さくなる症状も見られます。
栄養性骨異栄養症になると、後ろ足に力が入らないため這うように生活するようになるでしょう。
本来、樹の上で生活しているフクロモモンガにとって、生活の質が著しく下がり、大きなストレスになります。
獣医師指導のもと、投薬と栄養管理のレクチャーを受けて、フクロモモンガの生活の質を回復させてあげることが大切です。
フクロモモンガが後ろ足を引きずっている原因②代謝性骨疾患
代謝性骨疾患とは、骨に異常が起こる病気の総称です。
カルシウム剤やビタミンD3製剤といった投薬治療と、エサの内容を見直す必要があります。
代謝性骨疾患はカルシウム、リンやビタミンDの摂取量が原因で起こり、後ろ足だけではなく四肢がすべて麻痺したり、痙攣することもあるため注意が必要です。
フクロモモンガのフードの与え方
フクロモモンガの食事は、様々な栄養素の食材を少しずつ与えることがポイントです。
また、ミキサーを使用してしっかり混ぜたり、嗜好性を意識して味を付けたりといった工夫が必要です。
しっかり混ぜなければ、好きな物だけを食べ、気に入らないものは残してしまうため注意しましょう。
偏食をするフクロモモンガの場合は、小動物や鳥、爬虫類用のカルシウム剤やビタミン剤を水やエサに混ぜることがポイントです。
フクロモモンガの後ろ足の治療は投薬とエサの見直し
フクロモモンガの後ろ足に力が入っていない場合、栄養バランスの乱れによる症状の可能性が高いです。
しかし、骨折やそのほかの内蔵疾患の可能性もあるため注意しましょう。
明らかに栄養バランスが乱れた食事をしている場合を除き、基本的には獣医師の診察を受け、正しい診断をしてもらう必要があります。
フクロモモンガの小さな体は、少しの判断ミスや食事の管理不足で壊れてしまいます。
そのため、「一定期間様子を見る」といったことはせず、様子がおかしいと感じる場合にはすぐに診察・治療を受けましょう。
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