ペットとして飼育されている爬虫類のなかでも、蛇・コーンスネークは独特な存在感を放っています。
コーンスネークを飼育する場合、一般的には冷凍マウスのみを与えます。
草食や昆虫食の爬虫類とは異なり、サプリメントや栄養バランスを細かく考える必要はないため飼いやすいですが、ネズミを扱うことに抵抗感がある方もいるでしょう。
しかし、コーンスネークはマウス以外を食べるケースもあります。
そこで、コーンスネークの餌の種類や、餌の選び方、与える量や平均的な餌代はいくらかかるのか、詳しく解説します。
コーンスネークの餌の種類ネズミ以外は食べる
コーンスネークは、アメリカに生息するナミヘビの1種です。
自然界で生きているコーンスネークは、ネズミやカエルなどの小動物を餌にしています。
ペットとして飼育されているコーンスネークは、肉食の爬虫類用として発売されている冷凍マウスを与えることが一般的です。
冷凍の餌はラット、ピンクマウス、ウズラなどが挙げられます。
ラフグリーンスネーク・トオスジヒメレーサーなどは昆虫食で コオロギがメインですが、コーンスネークは肉食のためコオロギは食べません。
ピンクマウス
ピンクマウスは、サイズのバリエーションが豊富で、コーンスネークの定番の餌として利用されています。
また、ピンクマウスは栄養価が高く、ほかの餌を与えずにピンクマウスのみで飼育可能です。
ラット
ラットはサイズが大きいことから、体が大きいコーンスネークの飼育に利用されることが多いです。
ピンクマウスと比較して価格が若干高く、少し独特の匂いもします。
うずら
うずらは、ピンクマウスと比較して安い値段で購入できることが多いです。
しかし、栄養価はピンクマウスのほうが高いため、うずらよりはピンクマウスを与えたほうが良いでしょう。
生餌
生餌としては、以下が挙げられます
●トカゲ
●カエル
●ミミズ
●魚
●鳥の卵
●魚の卵
ただし、冷凍の餌を問題なく食べるのであれば、あえて生き餌を与える必要はないでしょう。
活餌を与え始めてから、凶暴(野生化)したという例もあります。
生き餌を与える場合には慎重に検討しましょう。
そのほかの餌
コーンスネークは、ネズミ以外にも冷凍ウズラや冷凍ヒヨコなども餌にします。
鶏のもも肉やささみなどの鶏肉や、うずらの卵を食べることもありますが、いずれもピンクマウスと比較すると栄養バランスが良いとはいえません。
鶏肉は、マウスを切らしてしまったときに、新しいマウスを購入するまでの繋ぎ程度にしましょう。
コーンスネークに与えるマウスの選び方
冷凍マウスは、小さなサイズや大きなサイズなどバリエーションが豊富です。
販売しているお店によってもサイズや表記が若干異なりますが、以下の表を参考にしてみてください。
種類 | 特徴 | 購入できるショップ
(画像をクリックすると楽天市場店へ移動できます) |
ピンクマウス | 生まれたばかりの小さなネズミ | |
ファジーマウス | 少し毛が生えており目が開く直前のネズミ | |
ホッパーマウス | 目が開いたころから成体になるまでのネズミ | |
アダルトマウス | 繁殖可能なネズミ | |
リタイアマウス | 親として利用されており引退したネズミ |
S・M・Lサイズがあり、アダルトマウスにはマウスサイズアップして大きなものを与えることがあります。
大きなサイズは、リタイアマウスと呼ばれます。
コーンスネークに餌を食べさせる量は、個体の頭の倍くらいの大きさのものを選びましょう。
大きなサイズでも飲み込むことは可能ですが、無理に食べさせる、あげすぎると吐き戻しをするため注意が必要です。
コーンスネークの餌の食べさせ方!量や頻度
コーンスネークに餌を与える前に、冷凍マウスを解凍しましょう。
解凍方法は、湯煎がおすすめです。
熱湯につけるとマウスが煮えるので、手で触れるくらいの温度のお湯に入れましょう。
さらに、マウスは直接お湯に入れると臭いがなくなりコーンスネークが食いつきにくくなるため、ビニール袋に入れた状態で湯煎します。
人肌程度に温めてから、コーンスネークに与えましょう。
餌の食べさせ方
個体ごとに与え方は水の与え方は異なりますが、ピンセットでコーンスネークの目の前に持っていかないと食べないことがあります。
さらに、一晩ゲージの中に入れておかなければ食べないケースもあります。
飼い始める前に、ペットショップでどのように食べさせていたのか店員に確認しておくと良いでしょう。
生後1ヶ月以下のベビーのコーンスネークを飼育する場合は、1~2日おきに餌を与えます。
糞をした翌日に餌をあげるのも良いでしょう。
生後1年以上のアダルトのコーンスネークは、餌の頻度を落としても問題ありません。
アダルトは1週間に1回や、10日に1回で良いでしょう。
コーンスネークの餌代
コーンスネークのエサ代は、ベビー期とヤング・アダルト期で若干異なります。
大きな餌を、若干多めに与えることを仮定したエサ代は以下の通りです。
ベビー期
ピンクマウスを週2~3回(1回につき2匹)
1ヶ月約16~24匹×110円(1匹)=1,760~2,640円/月
ヤング期
ホッパーマウスを週1~2回(1回につき2匹)
1ヶ月約8~16匹×209円(1匹)=1,672~3,344円/月
アダルト期
アダルトマウスを隔週1~2回(1回につき2匹)
1ヶ月約4~8匹×319円(1匹)=1,276~2,552円/月
つまり、もっとも餌代が高くなるヤング期で1ヶ月に3,344円程度です。
コーンスネークに正しい頻度で栄養価が高い餌をあげよう
飼育しているコーンスネークのサイズに合わせで。
冷凍マウスの大きさを変更すれば。
コーンスネークの餌はマウスだけでも十分です。
マウスしか食べないと心配だと感じる方は、少量の鶏肉やうずらの卵などを与えてみても良いです。
これらはメインの餌にはならないため、おやつとして与えるようにしましょう。
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