チンチラを飼っている方のなかには、
「家の中が尿(糞)臭くてどうにかしたい」
「友達が来た時、部屋が獣臭くならないか心配」
など、とにかく部屋の臭いをどうにかしたいと考える方もいるでしょう。
チンチラの身体は、強い臭いを発することがありません。
臭いの原因は、飼育環境にある可能性が高いです。
そこで、チンチラの臭いの原因、臭いニオイを消す方法を紹介します。
チンチラがあまり臭わない理由
チンチラがあまり臭わない一番の理由は、砂浴びをしてラノリンという分泌物を取り除いているからです。
ほかにも、次のような理由が挙げられます。
・耳には汗腺しかないため、大量に汗をかかない
・口を大きく開けられないから
口の周りは食べたものの臭いがしますが、チンチラは犬や猫と違って、口を大きく開けることはほとんどない動物です。
口は背中の奥まで伸びていて、牧草やペレットを少しずつむしゃむしゃと食べます。
また、草を食べるときは、そうめんのようにすすって食べる子もいます。
そのため、口を大きく開けるには麻酔が必要で、口からの臭いが漏れにくいでしょう。
チンチラに市販の消臭剤は危険
市販の消臭剤はテレビCMでもよく見かけますが、消臭効果があり、部屋を良い香りにしてくれます。
しかし、実はあまり知られていない危険性があります。
ペットが飲み込んだり舐めたりすると、病気になったり寿命が縮んだりする危険性があります。
最悪の場合、死に至ることもあります。
そのため、市販の消臭剤でペットの臭いを消すのは避けた方が無難です。
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チンチラの臭いを消すために必要なこと
チンチラの臭いの問題に対処するためには、悪臭を根本から取り除くことを意識しなければなりません。
つまり、家や部屋の臭いの元を取り除かなければ、いずれ臭いは再発します。
いくら空気中の臭いを一時的に取り除いても、カーペットやカーテン、床の隙間、家具などに染み付いた臭いの元を取り除かなければ根本的な解決にはなりません。
大切なのは、発生した臭いを消すだけではなく、臭いの元を除去・分解することです。
チンチラが臭う理由
そんなチンチラですが、たまに「ちょっと迷惑だな」と感じることがあります。
主な原因は4つ挙げられます。
砂浴び不足
チンチラは皮膚からラノリンという物質を分泌しています。
これは、ふわふわの毛に覆われた動物の皮脂腺から出てくる「ロウ・油」のようなもの。
これを定期的な砂浴で取り除かないと、チンチラの被毛がベタベタして油臭くなることがあります。
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汚れたお尻
チンチラが排尿すると、お尻の周りの毛にこびりついて固まることがあります。
特にプラスチックタイプのグレーチングを使うとよくあることです。
イージーホームに付属しているプラスチック製の水切り板も使っていますが、チンチラの足の裏に優しい反面、お尻が汚れやすいという欠点もあります。
お尻を汚さないためには、プラスチックの格子に限らず、床についた汚れはこまめに拭いてあげましょう。
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威嚇による匂い腺からの分泌
チンチラは威嚇すると、匂い腺から米ぬかのような臭いを発するといわれています。
威嚇時の鳴き声は、ブーブーとかグロォーというような低いうなり声です。
したがって、この音を出しながら特徴的な臭いを感じたら、それはおそらく怒っているオナラだと思ったほうが良いでしょう。
ケージの掃除不足
ほとんどの方が毎日ケージを掃除していると思います。
しかし、きれいに拭いたつもりでも、汚れが完全に落ちていない場所があり、臭いものが残っていることがあります。
人間用のトイレでも、きちんと掃除しているはずなのに、トイレ全体にアンモニア臭が残っていることがあります。
便座だけではなく、トイレ内の壁や床にも少量の尿などの汚れが溜まって臭いを発していることが多いです。
ケージを徹底的に掃除…どうやって消臭するの?
ケージにこびりついた尿の臭いは、ケージを徹底的に掃除することで消すことができます。
とはいえ、毎日徹底的に拭き掃除をするのは難しいですよね。
1~3カ月に1回、最低でも半年に1回はケージ全体を水洗いするか、清潔な濡れタオルを布巾代わりにしてケージ全体を拭いてあげましょう。
ステップ、ハウス、フローリング、トレイ、ケージの枠など隅々まで丁寧に拭きます。
また、尿臭を抑える効果のあるペット用ウェットシートを使うのも良い方法です。
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砂浴びをきちんとする
1日1~2回、チンチラの好きな頻度でしっかりと砂浴びをしてあげることが大切です。
また、個体によって回転の速さが違うため、臭いが強い子はもう少し頻繁に砂を交換してあげると良いでしょう。
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お尻の汚れの落とし方
汚れを落とすには、グルーミングスプレーを使うのもおすすめです。
ティッシュに少量つけて汚れた毛をつまみ、固まりをほぐして溶かしてから拭くことです。
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チンチラの臭いの原因に合わせて対処しよう
チンチラそのものは臭いを発しにくいですが、お尻やケージの汚れが原因で臭うことがあります。
臭いの原因を特定し、適した対処をして快適な飼育環境を整えてあげましょう。