チンチラが震える!怖い以外の原因は?てんかんや痙攣の症状や治療法・予防法も解説

チンチラが震える!怖い以外の原因は?てんかんや痙攣の症状や治療法・予防法も解説

「チンチラが震える。でも、怖いわけではなさそう・・・」比較的病気にかかりにくいと言われていますが、てんかんや痙攣を起こすことがあります。

てんかんや痙攣は、今まで症状がなかった子でも突然発症することがあるので、初めて見た飼い主さんは慌ててしまい、適切な対応ができないことが多いようです。

飼い主として、事前に正しい知識を持つことはとても大切です。

いざという時に落ち着いて対応できるよう、チンチラが震える原因、てんかんや痙攣の症状などを紹介します。


チンチラが震える!てんかんの症状

てんかん発作で一番多いのは痙攣です。

手足が伸びたり、鼻やひげがピクピクしたり、「震える」ように見えます。

チンチラの発作には、体の一部分だけに発作が起こる「焦点発作」と、全身に発作が起こる「全般発作」があります。

痙攣以外の症状として、てんかん発作は幻覚や大量のよだれを引き起こすことがあります。

これらの症状は数分間持続し、その後停止します。

1回のてんかん発作で死亡する例はほとんどありませんが、注意深く経過を観察する必要があります。

 
下記のように発作が止まらなかったり、数時間痙攣が続いたりする場合は危険なため、すぐに病院に相談しましょう。

群発発作:24時間以内に2回以上のてんかん発作が起こること
状態発作:1回の発作が30分以上続くてんかん発作

てんかんや痙攣発作と思われる症状が現れたら、まずは慌てず冷静になることが大切です。

チンチラを守れるのは飼い主だけです。

飼い主が慌てず、適切な対応をすることがとても大切です。

・顔の周りを触らない
・チンチラの周りの物を取り除く
・発作の時間を測定し、ビデオに記録する
・発作が収まったら、様子を注意深く観察し記録する

群発発作や重篤な発作を起こした場合は、時間に関係なくすぐに病院に連絡しましょう!
突然噛みつくことがあるので、顔の周りはなるべく触らず、チンチラを撫でないでください。

また、不意の動きでケガをする可能性もあるので、周囲に何もないことを確認することも必要です。

発作が始まってから終わるまでの時間をビデオに撮ったり、記録しておくと、発作が終わって病院に行ったときに獣医師に説明しやすくなり、必要な処置がしやすくなります。


チンチラが震えるてんかん発作の原因

普通のチンチラと同じで脳の構造に特に問題(病変)がない特発性てんかんと、脳腫瘍、脳炎、脳の形の異常(奇形)など脳の構造に異常がある場合に起こります。

症候性てんかんには2つのパターンがあり、これらがてんかん発作の主な原因です。

特発性てんかんの場合は、さまざまな検査を行っても、特定の原因が見つかりません。

まだわかっていないことが多いので、必ずしも上記の2パターンに当てはまるわけではありませんが、主な原因として考えられるのは2パターンです。

特発性てんかんの原因は遺伝的なものと考えられており、比較的若齢で発症するケースが多いと言われています。

ちなみに、発症率は犬で100頭に1頭、猫で100頭に1頭程度のようです。

残念ながらチンチラの統計はないようです。


チンチラのてんかんの治療と予防

治療は基本的に薬物療法です。

しかし、すぐに投薬せず様子を見るケースも多いようです。

また、毎日薬(飲む薬)を飲んでいても、てんかん発作を完全に防ぐことは難しいので、いかに発作の頻度を抑えるか?ということになります。

また、興奮しすぎたり、走り回ったりすると、体力が落ちてしまいます。

痙攣はてんかんではないので、違う症状かもしれませんが、同じようなことが頻繁に起こる場合は、以下のような対策が有効かもしれません。

・興奮させすぎない
・おもちゃや遊具(キャットタワー、トンネルなど)を減らす
・部屋にいる時間を短くする

てんかん自体は上記のように様々な原因で発症します。

そのため、確実に予防・防止する方法はないのかもしれません。

正確な原因はわかっていませんが、飼い主ができる基本的な予防法は、ストレスをなるべく蓄積させない環境づくり、空調の調整、興奮させすぎない、などです。

ただし、これらはあくまでも一般論であり、チンチラによって症状は異なります。

内容によって、適切な対処法や対策も異なるため、最終的には獣医師の判断に従って対応してください。

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