アオジタトカゲには、ダニが寄生することがあります。
フロントライン(R)を使用して、アオジタトカゲについたダニを駆除する方法を目にしたことがある方もいるでしょう。
しかし、フロントライン(R)でアオジタトカゲのダニを駆除するのはおすすめできません。
そこで、アオジタトカゲにフロントライン(R)を使用するリスクや、ダニがついた時の安全な駆除方法を紹介します。
(R) フロントライン(R)ライン、FRONTLINEはメリアルの所有登録商標です
アオジタトカゲにつくダニの種類とは
アオジタトカゲには、床材から発生した吸血性のダニがつく可能性があります。
夏場は高温多湿になりやすく、不衛生になっている床材にはダニが大量発生します。
ダニは小さいため床材の中に居ても目には見えないものの、アオジタトカゲの体の表面に大量のダニがついていると目視で確認できるでしょう。
アオジタトカゲがダニに噛まれることによる症状
アオジタトカゲがダニに噛まれると、衰弱したり感染症にかかったりします。
ダニが大量に発生すると、アオジタトカゲの血液を大量に吸収し、貧血状態になり弱ってしまいます。
また、ダニは吸血吸い取った血液を凝縮して、体内に溜めています。
1度体内に入った血液の中で、不要な成分を寄生しているアオジタトカゲの体に戻す性質があります。
ダニそのものが病原性を有していると、病原生物がアオジタトカゲの体の中に入り、感染症を起こします。
アオジタトカゲの排泄口、目の周辺、鱗の隙間、脇の下、指の間などに寄生しやすいため、特にペットショップから迎えたばかりのが分かりの個体は体の隅々をチェックしましょう。
アオジタトカゲのダニの駆除にフロントライン(R)は使用できるのか
フロントライン(R)は、犬猫用のダニやノミを駆除する薬品です。
錠剤もありますが、液体タイプのものはアオジタトカゲに使用するケースがあります。
フロントライン(R)の主成分は、無脊椎動物の神経に作用するため、アオジタトカゲに使用しても害はないといえます。
しかし、アルコールが含まれており、顔の周辺への使用は厳禁であり、ベビーや衰弱している個体に対しては使用しないほうが良いでしょう。
また、アダルトで健康的な個体に使用する場合でも、アオジタトカゲ用の商品ではないため、自己責任で使用する必要があります。
アオジタトカゲについたダニを安全に駆除する方法
ダニはお酢に弱い性質があるため、お酢と温浴でアオジタトカゲについたダニを駆除しましょう。
ただし、吸血性のダニに噛まれると、アオジタトカゲの体の表面に傷がついています。
傷にお酢をかけると強い痛みを感じるため、噛まれている可能性がある場合には注意が必要です。
お酢を使ってダニを駆除する際は、30度くらいのぬるま湯200ミリリットルに対し、お湯を5ミリリットル入れて薄める必要があります。
温浴の容量でアオジタトカゲを泳がせ、しっかりすすぎましょう。
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ピンセットを使う方法はおすすめできない
ピンセットの先端を熱して、ダニを焼いて落とす方法もあります。
しかし、非常に危険なため、おすすめできません。
どうしてもお酢を使っても落とせない場合やフロントライン(R)は使用したくない場合には、動物病院で処置を受けましょう。
もしくは、飼い主さんとアオジタトカゲが火傷をしないよう十分に注意しながら行う必要があります。
フロントライン(R)はアオジタトカゲには自己責任で使用する
ダニは感染症を起こしたり、感染症やアレルギー症状を起こすため、発生しないようにアオジタトカゲのケージ内を清潔に保つ必要があります。
アオジタトカゲのケージ内にダニが発生している場合、吸血している可能性が低いときはお酢を溶かしたお湯で温浴をさせる方法が有効です。
フロントライン(R)やピンセットの使用はリスクがあることを理解して、自己責任で使用しましょう。
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