アオジタトカゲ特有の飼育道具として、バスキングライトや紫外線ライトが必要です。
アオジタトカゲのライトは、健康のためになくてはならないものです。
今回はそんなアオジタトカゲ類用ライトについて、おすすめの種類やワット数、設置・使用上の注意点などを詳しく紹介します。
なぜアオジタトカゲにバスキングライトが必要なの?
カメやトカゲなどの爬虫類が日光浴をしている姿を見たことがあると思います。
日光浴は生きていくために必要です。
その目的は2つあります。
ひとつは直射日光を浴びることで自分の体温を上げること。
体温を上げて体を動かし、また餌を食べた後の消化を助けます。
アオジタトカゲの体温は下がりやすいため、毎朝日光浴をします。
第二に、日光による紫外線を浴びることで、骨の形成に重要なカルシウムの吸収を助けるビタミンD3が生成されます。
紫外線が不足するとカルシウムの吸収量が減って骨が弱くなり、病気を引き起こします。
飼育下でも太陽光に近い光を与える必要があり、そのためには以下の2つのライトが必要です。
●バスキングライト
●紫外線ライト
※ヤモリやヘビなどの夜行性の爬虫類は日光浴をしないのでライトは必要ありませんが、観賞用として蛍光灯を設置する場合が多いです
アオジタトカゲのバスキングライトとは?
バスキングライトとは、30~40度の高温域であるバスキングスポットを作ることができるライトのことです。
バスキングライトを選ぶ際には、以下の2点が重要です。
●適切な温度まで上げることが可能か?
●高温域の範囲は適切か?
ひなたぼっこの温度が高すぎるとゆっくり休むことができず、温度が低すぎるといつまでたってもひなたぼっこを止めません。
また、照射範囲が狭いと大型個体や多頭飼育には向きません。
これらの点に注意してバスキングライトを選んでください。
アオジタトカゲにおすすめのバスキングライトのワット数
爬虫類用のライトは大きく分けて2種類あります。
ひとつは、乾燥した砂漠地帯に生息するリクガメやクマノミのような動物用の高温を作り出すライトで、もうひとつは森林や草原に生息する爬虫類用のライトです。
バスキングライトのワット数の目安は、幅60cmのケージで50W、90cm以上のケージで75Wです。
ライトとターゲットの距離によってバスキングスポットの温度が変わるため、レイアウトによって変化します。
アオジタトカゲの紫外線ライトとは
紫外線とは、紫外線を発する光のことで、爬虫類専用のUVライトは2種類の紫外線を発します。
UVAとUVBの2種類です。
紫外線量が不足してもすぐに死ぬわけではなく、徐々に元気をなくしていきます。
気づきにくい分、バスキングライトよりも調整が難しいため、毎日観察して慣らすことが大切です。
UVA
UVAには脱皮、食欲、運動、繁殖など生殖活動に関わる行動を促進する効果があります。
不足すると元気がなくなります。
UVB
UVBは体内でビタミンD3を生成し、骨や歯の形成に必要なカルシウムを吸収しやすくします。
不足すると、くる病や甲状腺機能不全などの骨の病気が増えます。
アオジタトカゲのライト点灯に必要なソケット
上記で紹介した商品はあくまでライトなため、点灯させるには別途ソケットが必要です。
点灯方法は2通りあるため、好みに合わせて使い分けましょう。
クリップスタンドを使う
クリップスタンドとは、ケージの側面にクリップを取り付ける方法で、狙った場所を確実に照らすことができ、高さの調節も簡単にできます。
バスキングライトとUVライトを点灯させるため、クリップスタンドは2つ必要です。
カバーなしでも明るいため、必要に応じて取り付けてください。
ライトドームを使う
上から吊るして照らすライトドームです。
クリップスタンドと違い、照射対象が重力でずれることがなく安定します。
デメリットは照射範囲が広くなるため、横幅が60cm以下のケージで使用するとケージ全体が高温になる可能性が高くなります。
アオジタトカゲのライトの寿命
UVライト、バスキングライトの寿命は半年~1年です。
各メーカーの製品によって異なるため、パッケージを確認しましょう。
すぐになくなる場合もあるため、予備を2~3個用意しておくと安心です。
アオジタトカゲにはバスキングライトと紫外線ライトを使おう
アオジタトカゲのケージにライトを設置する際は、逃げられるように温度勾配をつけ、適切な日光浴ができる温度にしましょう。
最初は距離感が難しいかもしれませんが、アオジタトカゲの行動を観察しているうちにだんだんわかってきます。
毎日観察して、適切にライトを設置しましょう。