ハリネズミは小動物とはいえ、生体そのものの値段や飼育・維持にかかる費用は必ずしも安いものではありません。
今回は、ハリネズミの生体価格から維持費まで、ハリネズミを飼う・飼育にかかる費用について詳しく解説します。
また、ハリネズミを選ぶ際に注意すべき点などもまとめていますので、ハリネズミを飼いたい方は必読です。
ペットのハリネズミの生体価格はいくら?
コジマやカインズでハリネズミを販売していることがあります。
お店や販売する個体によって異なりますが、ハリネズミの相場は15,000円~40,000円程度です。
都市部ではハリネズミを販売するお店が多く、色や見た目によって値段が設定されています。
ソルト&ペッパーを基準に、例えばシナモン色は少し高めに設定されています。
また、ピントやホワイトなどのレアカラーは希少なため、少し高め。
意外なことに、ハリネズミの販売価格は都市部よりも地方の方が高いです。
なぜなら、地方ではハリネズミ自体の取り扱いが少ないからです。
流通が少ないためか、状態の良いハリネズミはあまり見かけません。
買うなら田舎より都会で買うことをお勧めします。
ペットのハリネズミの選び方
安易に安いハリネズミを購入しないようにしましょう。
ここではハリネズミの選び方を紹介します。
信頼できるブリーダーから購入する
大前提としてお勧めしたいのは、きちんとした国内のブリーダーから購入することです。
悪徳ペットショップや悪徳ブリーダーからの購入は、確かに初期費用が安く魅力的かもしれません。
しかし、悪徳ブリーダーや悪徳ペットショップの中には、乱繁殖された動物を流通させたり、まだ生まれていない状態の動物をショップに流通させたりと、動物愛護に反することをする業者も少なくありません。
できれば、そのような動物を愛さない業者からの購入は避けましょう。
良いブリーダーから購入すれば、最初は高くても健康で可愛がりやすい個体であり、アフターフォロー後の飼育相談も可能です。
国産か外国産か
ハリネズミを購入する際は、国産か外国産かを必ず確認しましょう。
前述したように、タイやアメリカなどの外国産のハリネズミは、狭い飼育場に過密飼育されているため、健康状態が悪く、なつきにくい個体が多いです。
一方、国産のハリネズミは比較的小規模な飼育場で育てられているため、管理が行き届いています。
もちろん、ブリーダーや販売者にもよりますので、見極めが大切です。
気質や性格で選ぶ
ハリネズミは用心深い動物です。
購入時に警戒心が強すぎる子は、慣れるまでに時間がかかります。
もともとそういう性格なのかもしれないし、人間からストレスを受けているのかもしれません。
選ぶときは、すぐに警戒心を解いて、好奇心旺盛そうな個体を選んだほうがいい。
誕生日を確認する
ハリネズミは小さいうちがなつきやすいので、生後8、9週間から3ヶ月くらいが理想です。
ただし、若すぎる個体が売られている場合は注意が必要です。
生後6~7週齢までに無理やり母から引き離されたハリネズミは、母乳による栄養や免疫が不十分であったり、強いストレスを受けている可能性があります。
購入の際は、何週齢で離乳したかを確認しましょう。
離乳が早すぎる動物を販売している場合は、そのブリーダーやペットショップの質が悪いといえます。
もちろん、大人のハリネズミを飼い始めるにしても、時間はかかりますが、慣れることはできます。
その場合はなるべく人に慣れている個体を選びましょう。
健康な個体を見分ける
ペットとして飼うハリネズミの健康状態はとても大切です。
目、鼻、耳には特に注意しましょう。
・鼻水やくしゃみは出ていないか
・耳に傷がないか、耳の中が汚れていないか
また、感じられるようであれば、歯、足、皮膚の状態、腹部の腫れ、しっかりとした体重があるかなどを見ます。
糞の状態を見て、下痢をしていないか、食欲はあるかなどをチェックします。
多頭飼育で性別確
ハリネズミは性別による性格や針の色の違いはありません。
2頭目以降も多頭飼いする場合は、繁殖させるかどうかの選択が必要です。
初めてハリネズミを迎えるときにかかる費用
ハリネズミを飼うには、当然ながらハリネズミの生体の値段以外にも色々費用がかかります。
以下は標準的な飼育グッズのおおよその費用の例です。
ケージ:約6,000円
最低でもハリネズミの体長の2倍×4倍の床面積が必要であり、奥行30cm幅60cmは必要です。
SANKOマルチケージ
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前面と天面の2ヶ所に扉があるため、掃除も簡単です。
回し車:約2000円
ハリネズミは運動量の多いペットです。
運動不足になりやすいため、ケージ内に回し車を入れましょう。
SANKOメタルサイレント
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小屋:約2,000円
ハリネズミは物陰で過ごします。
ケージ内に安心して眠れる場所、隠れてられる場所をつくりましょう。
体を伸ばせるサイズの小屋がおすすめです。
マルカンハリネズミののぞいて安心ハウス
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床材:約1,000円
ケージ内に敷く床材です。
はりねずみんみん共和国オリジナルコーンリター
ハリネズミ専用の床材であり、天然の原材料で安心・安全です。
エサ:約2,000円
ハリネズミはフードに飽きると拒食します。
フードを何種類か用意して、味を変えてあげると良いでしょう。
SANKOハリネズミフード
国産の鶏肉、昆虫成分を配合したハリネズミ専用フード。
給水ボトル・エサ皿:約800円
マルカン プロスタイルCASAハリネズミのふやかし食器
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リッチェルウォーターノズルボトル付
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以上、合計で約15,000円ほどの値段です。
また、夏と冬の温度維持費も考えましょう。
冬はヒーターやサーモスタット、エアコンを使います。
夏場は風通しがよく、凍らせたペットボトルを吊るしたり、タオルでくるんだりすればクーラーは必要ありません。
これに加えて、体調が悪くなったときの病院代が維持費となります。
体調を崩して医療費がかさめば、維持費も上がります。
毎日の健康チェックを欠かさないようにしてください。
ハリネズミは生体価格に幅がある
ハリネズミは、価格、健康状態、気質、販売元などを吟味して選ぶ必要があります。
金銭面だけでなく、動物愛護の観点からも、悪徳ペットショップやブリーダーから動物を購入する行為は、ペット業界全体の損失につながります。
ぜひ自分の目でよく見て、自分にぴったりのハリネズミを選んでくださいね☆
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