ミドリガメが甲羅干しをしないと、細菌感染を起こしたり、脱皮しなかったりなど健康面で悪影響を及ぼします。
そこで、ミドリガメの甲羅干しの役割や、甲羅干ししない時の対処法を紹介します。
また、甲羅が白いのは病気なのかなど、ミドリガメの甲羅についてチェックしていきましょう。
ミドリガメの甲羅干しの必要性
ミドリガメにとって、甲羅干しは3つの役割があります。
甲羅干しをしないと、ミドリガメの健康に悪影響を及ぼすため注意しましょう。
甲羅干しの役割①甲羅を清潔にする
ミドリガメの甲羅を十分に乾燥させ、紫外線を当てることによって、コケや雑菌の発生を防ぎ、甲羅を清潔に維持できます。
甲羅を十分に乾燥させず、常に水の中にいると、水カビ病にかかりやすいため注意しましょう。
甲羅干しの役割②脱皮を促す
ミドリガメの甲羅干しをさせ、紫外線をあてることによってビタミンDを生成し、カルシウムを吸収しやすくなります。
甲羅干しができておらず紫外線不足になると、いつまでも脱皮ができずミドリガメが成長しません。
甲羅干しの役割③代謝を良くする
ミドリガメは、人間とは違い、体温を上げたり下げたりできないできません。
そのため、甲羅干しをして日光浴を行い、体を温め、代謝を良くします。
代謝を良くすることによって、エサの消化・吸収を促進できます。
体温が低いままでは消化吸収ができなくなり、消化不良や栄養不足になり餌を食べなくなることもあるため注意しましょう。
ミドリガメが甲羅干ししないとどうなるのか
ミドリガメは甲羅干ししないと、常に甲羅が湿っているため、苔が生えたりぬめりが発生したりして、不衛生な状態になります。
さらに、水カビ病になり、命に関わることもあります。
また、甲羅が変形することもあります。
甲羅が変形すると内臓を圧迫して、健康に悪影響を及ぼすため、必ず甲羅干しをしましょう。
ミドリガメが自分で甲羅干ししない時の対処法
ミドリガメは自分で甲羅干しをしない時には、飼い主さんが甲羅干しをできる環境を作ってあげましょう。
もう1つ水槽を用意するのは大変なため、衣装ケースを用意します。
1日に4~5時間、衣装ケースに移して紫外線ライトを当てましょう。
水槽の中に陸を作って、陸に出しても、すぐに水の中に戻ってしまう場合に有効な方法です。
ミドリガメの甲羅が白い原因
ミドリガメの甲羅が白い場合は、細菌感染を起こしている可能性があります。
動物病院で抗生剤を処方してもらい、甲羅干しで乾燥させることによって細菌の繁殖を抑制できます。
ミドリガメの脱皮とは
ミドリガメは、5月~11月の暖かい時期に脱皮することが一般的です。
ミドリガメの脱皮は甲羅がめくれるため、水カビ病と症状がよく似ていて、脱皮なのか水カビ病なのか見分けがつかないことがあります。
水カビ病は以下のような特長があります。
●手足や首に白くひらひらとしたものがつく
●甲羅干しをしている時にも手足や首に何かが付いているのが分かる
脱皮は以下のような特長があります。
●甲羅の模様がついた薄い皮が剥がれる
●元気がある
●食欲がある
●甲羅干しをしている時には何かが付いているようには見えない
水カビ病は病気、脱皮は健康な証拠なので、判断を誤ると大変です。
水カビ病の可能性がある場合や、脱皮なのか病気なのかわからない場合には動物病院で診てもらうと安心でしょう。
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ミドリガメの甲羅干しは、甲羅や体を健康に保つために重要な役割があります。
しかし、ミドリガメによっては自分で甲羅干しをしなかったり、陸を用意しても上がらなかったりします。
甲羅干しは必須のため、1日数時間は甲羅干しができるように工夫しなければなりません。
暖かい時期は紫外線ライトを当てれば良いですが、寒い時期は紫外線ライトと保温球を使い、温かい環境で甲羅干しができるようにしましょう。
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