アオジタトカゲは放し飼いにできる|脱走させない方法と捕まえる方法

アオジタトカゲは放し飼いにできる|脱走させない方法と捕まえる方法

アオジタトカゲは頭がよく、犬猫のようにトイレの場所を覚えるため、大きくなったら家の中を自由に放し飼いにできます。

しかし、アオジタトカゲなどの爬虫類は脱走が得意です。

そこで今回は、アオジタトカゲの脱走防止対策、脱走したときに捕まえる方法について紹介します。


アオジタトカゲを放し飼いにする際の注意点

アオジタトカゲを放し飼いにしている人もいます。

アオジタトカゲは基本的におとなしいため、慣れてくればある程度触れ合うことができます。

ただし、放し飼いにする部屋の窓やドアはしっかりと閉めておかなければ脱走するリスクがあります。

アオジタトカゲが脱走する原因

アオジタトカゲが脱走する原因の多くは、ケージの蓋を閉め忘れることです。

ケージの隙間から抜け出したり、閉め忘れたフタや扉から脱走します。

特に、小さくて幼いアオジタトカゲは、ケージの柵の隙間や閉まりきらない扉から抜け出すことがあるため、爬虫類用以外のケージでの飼育はおすすめできません。

また、アオジタトカゲは立ち上がったときに頭が出るくらいの高さの壁なら、簡単に乗り越えることができます。

ケージの掃除中や掃除後は、上蓋の閉め忘れに注意してください。

ガラスで囲まれた爬虫類用ケージや背の高いケージなどを使用し、フタを閉め忘れても逃げにくいケージで飼育するなどの工夫が必要です。

脱走したアオジタトカゲを捕獲するのは簡単なことではありません。

まず、ケージのフタや扉を閉め忘れることがないようにしましょう。


アオジタトカゲを脱走させてはいけない理由

アオジタトカゲが逃げてしまった場合、捕まえるのはとても大変です。

その理由の一つは、アオジタトカゲは地面に掘った穴や物陰、隙間などに棲んでいるからです。

もうひとつの理由は、すばしっこいことです。

この点からも、アオジタトカゲは絶対に脱走させてはいけません。

「自然に戻って生活できればいい」と思うかもしれないが、現実はそう簡単ではありません。

ここでは、なぜアオジタトカゲを脱走させてはいけないのか、その理由についてお話します。

生態系への影響

ペットとして飼われているトカゲの多くは、日本に生息していない外来種です。

本来、自然界に存在しないはずのトカゲが自然界に生息し始めると、その地域の昆虫を餌として食べてしまい、そこに存在するはずの昆虫の個体数が減少する恐れがあります。

繁殖を続ければ「侵略的外来種」となり、地域の生態系をさらに脅かす危険性もあります。

このように、ペットのトカゲを野生に帰すということは、単に「自然に帰る」ということではないのです。

爬虫類を好まない人は多い

世の中には爬虫類が苦手だという人が結構います。

爬虫類が苦手な人にとっては、大きなトカゲだけでなく小さなトカゲでも、身近にトカゲがいれば怖いと感じます。

また、アオジタトカゲが逃げ出した場合、警察や行政に捕獲を頼らなければなりません。

もちろん近所迷惑にもなります。

このように、アオジタトカゲの逃亡は多くの人に迷惑をかけるのです

脱走したトカゲは死ぬ

脱走したアオジタトカゲが自然界で幸せに生きられるとは限りません。

アオジタトカゲがペットとして飼われている間は、飼い主は快適な環境を作っていたはずです。

しかし、自然は必ずしもアオジタトカゲにとって快適な環境ではありません。

日本の気候に合わないこともあり、季節によっては寒さで凍死したり、暑さで熱射病になったり、餌がとれずに餓死したりします。

また、カラスなどの外敵に襲われたり、車にひかれたりと、さまざまな要因で死ぬ可能性があります。

このように過酷な環境に放り込まれることになるため、アオジタトカゲのためにも脱走は避けなければなりません。


アオジタトカゲの脱走を防ぐためのチェックポイント

とにかく大切なアオジタトカゲが逃げ出さないような環境を作ることが一番大切です。

では、どのような点に注意すればよいのでしょうか。

ここでは、アオジタトカゲの脱走を防ぐために日頃からチェックしておきたいポイントを紹介します。

ケージの扉を開けたまま作業しない

ケージの中を掃除するとき、エサをあげるとき、アオジタトカゲを扱うときなど、ケージのフタや扉を開けたまま作業をすることがあります。

実はこれが一番危険です。

実際、ちょっと目を離した隙に、気がついたら壁を乗り越えようとしていたということが起こります。

さらに、アオジタトカゲを無理やり捕まえようとしたり、ケージに押し戻したりすると、アオジタトカゲが驚いて飼い主との関係が悪化することもあります。

とにかく、ケージのフタや扉を開けたまま作業しない習慣をつけましょう。

ケージのふたが壊れていないか

アオジタトカゲは、蓋やドアが壊れてできた小さな隙間から簡単に逃げ出すことができます。

ケージが壊れている場合は修理するか、ケージを交換して逃げられない環境を作ってあげましょう。

また、フタや扉に鍵をつけるとさらに安全です。

落下事故に注意

アオジタトカゲが脱走すると、捕まえた際に落下事故を起こすことがあります。

また、高すぎる場所にケージを設置していた場合、脱走した際に落下して怪我をする可能性もあります。

アオジタトカゲの落下事故を防ぐためにも、ケージから脱走させたないことが大切です。

アオジタトカゲが通れそうな穴がないか

隙間と同じで、アオジタトカゲが通れそうな小さな隙間も逃げ道になります。

アオジタトカゲのケージはガラスやアクリルで囲まれていることが多いため、側面に穴が開いていることはありません。

しかし、上部がメッシュになっていたり、柵がついていたりすると、穴が開くというケースが多々あります。

穴が空きそうなところ、広がりそうなところは必ずチェックしてください。


アオジタトカゲが脱走した場合の対処法と捕まえ方

アオジタトカゲの脱走を防ぐためには、飼い主が日頃から世話の仕方やケージの状態に細心の注意を払う必要があります。

万が一、飼っているアオジタトカゲが脱走してしまったら、どうすればいいのでしょうか?

部屋から出ないようにする

アオジタトカゲが脱走したときに一番避けなければならないのは、外に出ることです。

まず、ペットがケージのある部屋から出られないように、ドアや窓など、出口になりそうな場所はすべて閉めておきましょう。

万が一、脱走してからどのくらい時間が経っているかわからない場合は、まだ部屋にいる可能性を考え、部屋から出られないようにしておく必要があります。

アオジタトカゲが逃げ出しても、部屋の仲なら捕獲は難しくありません。

その際、アオジタトカゲの体調を考慮し、アオジタトカゲに適した室温を保つとよい。

机やベッドの下、タンスや本棚の横、観葉植物の陰など、隠れられる暗い場所を中心に探しましょう。

その他、電化製品の廃熱で暖かくなっている場所や水回りなども隠れている可能性があります。

警察に相談する

いくら探してもアオジタトカゲが見つからない、他に探すところがない、という状況に陥ったら、アオジタトカゲの大小にかかわらず、すぐに警察に連絡しましょう。

警察への連絡は、捕獲の相談だけでなく、逃げたアオジタトカゲが保護されているかどうかを確認するためにも重要です。

たとえ保護されたとしても、飼い主が見つからなければ安楽死させられる可能性もあります。

アオジタトカゲが屋外に逃げたと思ったら、まず最寄りの警察に連絡してください。


アオジタトカゲの脱走を予防のために放し飼いはおすすめしない

アオジタトカゲに限らず爬虫類を飼育する際には、脱走は比較的起こりやすい問題であることを念頭に置いてください。

ケージ飼いよりも放し飼いの方が脱走のリスクは高いです。

万が一アオジタトカゲが脱走してしまった場合は、絶対に部屋の外に出してはいけません。

いつまでも一緒にいられるように、脱走を意識しながらお世話をしましょう。

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