ウーパールーパーはエアレーションなしでも飼育できます。
清潔で冷たい水さえあれば、比較的丈夫で世話も簡単です。
しかし、エアレーションには酸素供給以外の役割があるのです。
今回は、ウーパールーパーへのエアレーションの役割を紹介します。
ウーパールーパーにエアレーションがいらないと言われる理由
ウーパールーパーは両生類であり、沢山の酸素を摂取する必要はありません。
ウーパールーパーはエラ呼吸が基本ですが、実は肺のような器官もあり、一応肺呼吸も可能です。
また、ウーパールーパーは音や水流に敏感で、飼育容器の底に浮いてほとんど動かずに一生を過ごします。
飼育容器の底に音を立てたり、振動させたりするエアレーションを置くとウーパールーパーにストレスを与えます。
特に小さなウーパールーパーは、エアレーションの振動や水流に弱いため注意が必要です。
ウーパールーパーにエアレーションが必要なケース
ウーパールーパーは冷たい水温を好みます。
最適な水温は約15℃~20℃です。
夏場はクーラーや扇風機で水温を下げますが、冬場よりも水温が高くなってしまいます。
水温が高いとウーパールーパーがダメージを受けるだけではなく、バクテリアも減ってしまいます。
水温が上がると水中に溶けている酸素の量が減り、バクテリアの活動が低下して繁殖しにくくなります。
また、エアレーションは水流によって水温が下がりやすくなるため、水温を下げるのに有効です。
水槽内の温度差がないため、水質も安定します。
ウーパールーパーにエアレーションを入れる際の水流対策
水質を維持し、水温を下げるためには水流があると良いでしょう。
しかし、ウーパールーパーは水流の少ない場所に生息しており、水の流れが苦手です。
水の流れのない綺麗な水を作るのは意外と難しいもの。
水の流れがないと、どうしても水が滞留して汚れやすくなります。
水が淀むと、濾過装置の能力を十分に発揮できません。
そのため、ウーパールーパーには少しの水の流れに耐えてもらいます。
そして、ストレスが溜まりすぎないように避難場所を用意しましょう。
死角さえあれば、どのようなシェルターでもよいでしょう。
水草でも、流木でも良いですが、水質に影響を与えないようにしてください。
流木は水カビが発生しやすいため注意しましょう。
適切に処理された流木がベストです。
また、水草は水カビの温床になりやすいです。
水草は光と二酸化炭素を必要とするため、枯れてしまうことがあります。
水槽の置物には、有害物質が徐々に溶け出し、ウーパールーパーの健康を害するものがあるため注意が必要です。
さらに、水のpHを急激に変化させるものがあるため、水槽に入れるものは慎重に選んでください。
ウーパールーパーは酸素不足に強い
ウーパールーパーの飼育にエアレーションは必須ではありません。
しかし、水質や水温の維持にはエアレーションが有効です。
●エアレーションを行う場合は水流に注意する
●水流から逃げるための死角を作る
ウーパールーパーにはエアレーションを活用して、水質や水温を維持してあげましょう。
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