ユニークな青い舌が特徴的なアオジタトカゲは、その愛らしい顔つきと比較的おとなしい性質から、近年ペットとして絶大な人気を誇っています。
特に、その中でも一際目を引くのが、希少価値の高いモルフ「アザンティック」です。
一般的なアオジタトカゲとは一線を画すその独特な体色は、多くの爬虫類ファンを虜にしています。
しかし、その流通量の少なさから「幻の品種」とも呼ばれ、入手困難な状況が続いています。
この記事では、アオジタトカゲの奥深い世界の中でも、特に注目されるアザンティックに焦点を当て、その驚きの価格、魅力的な特徴、そしてアオジタトカゲ全般の飼育のポイントまで、詳しく解説していきます。
アオジタトカゲの飼育を検討している方、特にアザンティックに興味がある方は必見の内容です。
アオジタトカゲとは?その魅力と「アザンティック」が生まれる背景
アオジタトカゲは、1970年代頃から日本でもペットとして飼育されるようになった歴史を持つ、インドネシア原産の大型トカゲです。
アオジタトカゲ属(Tiliqua属)に属する種の総称であり、現在では様々な種類が確認されていますが、残念ながら日本には自然分布していない種も存在します。
「アオジタトカゲ」と呼ばれる所以は、その名の通り、鮮やかな青色の舌を持っている点にあります。
この青い舌は、外敵を威嚇する際にちらつかせたり、コミュニケーションの一環として使われたりすると考えられています。
この特徴的な青色は、メラニン色素の作用によるものです。
多様な体色と模様のバリエーション:モルフの魅力
アオジタトカゲの大きな魅力の一つは、その体色や模様の多様性にあります。
原種だけでも数種類のバリエーションが存在しますが、さらにブリードによって「モルフ」と呼ばれる様々な色彩変異や模様変異が生み出されています。
これらのモルフは、遺伝子によって発現する色素の有無や配列の違いによって分類され、愛好家の間で高く評価されています。
希少な体色や珍しい模様を持つモルフは流通量が限られるため、必然的に高価で取引される傾向にあります。
それが、アオジタトカゲコレクションの醍醐味であり、多くのブリーダーや愛好家が新たなモルフの発見や作出に情熱を注ぐ理由でもあります。
高嶺の花?アオジタトカゲ・アザンティックの価格帯とその特徴
一般的なアオジタトカゲの価格帯は、種類や健康状態、月齢によって変動しますが、比較的安価な個体で8,000円前後から、健康なアダルト個体であれば30,000円前後で取引されることが一般的です。
しかし、希少なモルフとなると、その価格は一気に跳ね上がります。
特に、アザンティックと呼ばれるモルフは、その流通量の少なさと独特の美しさから非常に高い人気を誇り、日本では10万円から30万円程度で取引されることが多く、中には50万円を超える超高額で取引される個体も存在します。
アザンティックとは、もともと赤い色素を持たない種において、さらに黄色い色素を持たない個体を指します。
これにより、グレーやシルバー、白といったクールな色合いが強調され、非常に洗練された印象を与えます。
この「黄色色素欠損」という遺伝的特徴が、アザンティックの独特な魅力を生み出しているのです。
アオジタトカゲにはアザンティック以外にも多くの魅力的なモルフが存在し、希少なモルフほど高値で取引される傾向にあります。
アオジタトカゲの代表的なモルフ(品種)とその魅力
アオジタトカゲの世界は、数多くの美しいモルフで彩られています。
アザンティックの他にも、それぞれが異なる魅力を持ち、飼育者を飽きさせません。
ここでは、代表的なモルフとその特徴をご紹介します。
アザンティック (Axanthic)
前述の通り、黄色色素を欠損した個体、または赤色色素を持たない種類において黄色色素も持たない個体を指します。
これにより、一般的なアオジタトカゲに見られる黄色やオレンジが抜け落ち、クールなグレー、シルバー、白を基調とした体色が際立ちます。
非常に洗練された印象を与え、人気が高いモルフです。
キャラメル (Caramel)
その名の通り、体に強い黄色の色素を持つ個体を指します。
明るく温かみのあるキャラメル色の体色は、見る人を癒やします。
このモルフも非常に人気が高く、その鮮やかな色彩が特徴です。
ハイポ (Hypo)
黒色の色素(メラニン)が減少した個体を指します。
これにより、体色が全体的に明るくなり、暖色系の色素(赤やオレンジ、黄色)がより強く発現するのが特徴です。
模様の輪郭がぼやけたり、明るいオレンジ色が強く出たりと、通常個体とは異なる柔らかい印象を与えます。
アルビノ (Albino)
黒い色素(メラニン)が完全に欠損した個体です。
皮膚や鱗、目から黒い色素がなくなるため、体が白っぽく、血管が透けて見えることで目が赤く見えるのが特徴です。
その美しさから「アメリカン」とも呼ばれることがあり、市場では12万円以上で取引されることもあります。
メラニスティック (Melanistic)
体色がほぼ黒一色になった個体を指します。
メラニズムは、色素細胞が過剰にメラニンを生成することで起こる現象で、非常に希少かつ神秘的な見た目をしています。
光沢のある黒い体は、見る者に強いインパクトを与えます。
上記は代表的なモルフの一部ですが、アオジタトカゲには他にも多数のモルフが存在し、さらに希少なモルフ同士を交配させた複合モルフも流通しています。
これらの多様性が、アオジタトカゲ飼育の奥深さを物語っています。
アオジタトカゲの飼育の基本と飼い主の心構え
アオジタトカゲは比較的飼いやすいトカゲと言われますが、それでも適切な環境とケアは不可欠です。
特に希少なモルフを迎える場合は、その責任も大きくなります。
飼育環境の準備
ケージ: アダルトのアオジタトカゲには、最低でも幅90cm×奥行45cm×高さ45cm程度の広さが必要です。
活発に動き回るため、十分なスペースを確保しましょう。
温度・湿度: ケージ内には、ホットスポット(30〜32℃)、クールスポット(25℃前後)を設け、昼夜の温度差も考慮します。
湿度は40〜60%が目安ですが、脱皮前には高め(70%程度)にすると良いでしょう。
床材: 吸水性があり、誤飲しても安全なものが適しています。
ヤシガラ、バークチップ、爬虫類用サンドなどが利用されます。
シェルター: 隠れる場所はアオジタトカゲにとって安心できる場所です。
複数用意してあげると良いでしょう。
紫外線(UVB)ライト: カルシウムの吸収に必要なビタミンD3を生成するために不可欠です。
週に数回、適切な時間点灯させましょう。
給餌と栄養管理
アオジタトカゲは雑食性で、様々なものを食べます。
主食: 専用フードの他、コオロギやデュビアなどの昆虫、ピンクマウスなどの肉類、野菜(小松菜、チンゲンサイなど)、果物(リンゴ、バナナなど)をバランス良く与えましょう。
サプリメント: カルシウム剤やビタミン剤を定期的に添加し、栄養バランスを整えることが重要です。
健康管理と注意点
定期的な観察: 毎日、食欲や排泄、行動に変化がないか観察し、異常があれば早めに獣医に相談しましょう。
脱皮: 定期的に脱皮しますが、全身がきれいに剥がれるか確認してください。
特に指先などに皮が残ると壊死の原因になることがあります。
ハンドリング: 比較的人馴れしやすいですが、無理なハンドリングはストレスになります。
優しく接し、信頼関係を築きましょう。
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\\骨の形成に必要なビタミンD3生成を助けるUVBライト。アオジタトカゲの健康維持に欠かせません。//
\\アオジタトカゲが安心して隠れられるシェルター。脱皮時の湿度確保にも役立ちます。//
自分だけの「好みのアオジタトカゲ」を見つけよう
ペットとして不動の人気を誇るアオジタトカゲは、その多様な種類と魅力的なモルフによって、飼い主の心を掴んで離しません。
特にアザンティックのような希少なモルフは、流通量が限られ、価格も高騰するため、その入手はまさに「出会い」と言えるでしょう。
初めてアオジタトカゲを飼育する方にとっては、飼いやすいとされるポピュラーな種類から始めるのが一般的ですが、アザンティックのような特別な個体との出会いも、爬虫類飼育の大きな喜びとなるはずです。
もし自分がアオジタトカゲの飼育に興味を持ち、いつかはこの美しいアザンティックを迎え入れたいと考えているのであれば、まずはアオジタトカゲ全般の飼育に関する知識を深め、万全の準備を整えることをお勧めします。
そして、信頼できるブリーダーやショップとの繋がりを大切にし、運命の一匹との出会いを待ってみてはいかがでしょうか。
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