うさぎからうつる病気はいくつかあり、人間にうつると健康を害します。
しかし、そもそもうさぎが発症すると命にかかわるものもあるため注意が必要です。
そこで、うさぎと人間の健康に悪影響を及ぼす、うさぎからうつる病気と症状について紹介します。
うさぎからうつる病気①パスツレラ感染症
パスツレラ菌が原因の感染症で、菌を持つうさぎからの飛沫感染や、膿を触わることで感染します。
また、産道の粘膜や、授乳時に母うさぎから子うさぎに感染することもあります。
うさぎの7割は鼻腔や副鼻腔にパスツレラ菌がありますが、健康体であればパスツレラ菌があっても症状は出ません。
しかし、病気やストレス、免疫力低下、飼育環境が不衛生などの理由で菌が繁殖すると発症します。
また、トイレを汚れた状態で放置するとアンモニア濃度があがり、呼吸疾患になり、パスツレラ菌に感染しやすくなることも特徴です。
基本的に、鼻炎の症状を引き起こし、順に副鼻腔や鼻涙管、眼、耳、気管、肺と症状が広がります。
パスツレラ感染症はうさぎからうつる病気
パスツレラ菌は、うさぎから人間へ、人間からうさぎへうつる人獣共通感染症と呼ばれる種類の病気です。
うさぎと同様に、免疫力が低下していると肺炎になることもあります。
うさぎからうつる病気②ティザー病
ティザー病は命にかかわる重い感染症で、出血性腸炎や肝臓壊死などを起こします。
クロストリジウム ピリフォルメ菌が口から入り、フンの中に存在します。
フンがついた足を毛づくろいすることで感染します。
ストレスや高齢など、免疫力が低下すると下痢や体重減少、元気がない、毛が逆立つなどの症状を引き起こします。
また、出血性腸炎や肝臓壊死を引き起こしていると急死することもあるため、少しでも変化を感じたら動物病院を受診しましょう。
ティザー病は、うさぎをはじめ人間や犬、猫など哺乳類が感染する病気です。
うさぎからうつる病気③皮質糸状菌症
うさぎからうつる皮膚糸状菌症と呼ばれる病気は、カビの一種である皮膚糸状菌に感染する病気です。
人間やうさぎだけではなく哺乳類であれば感染する可能性があり、健康なうさぎや健康な人間は発症しませんが免疫力が低い子うさぎや高齢のうさぎは発症しやすいです。
皮膚糸状菌症は、顔、耳、足が脱毛する、フケが出る、赤く腫れるなどの症状が見られます。
菌が体の表面に残った状態になり、人間にうつることがあります。
うさぎからうつる病気④野兎病
野兎病は、野兎病菌と呼ばれる菌に感染する病気で、感染している野生のうさぎを触ったり、感染したダニやアブ、ノミに咬まれることでうつります。
発熱、リンパ節の腫れ、潰瘍といった症状を引き起こします。
うさぎの病気を予防しよう!免疫力低下やストレスに注意
うさぎから人間にうつる病気だけではなく、哺乳類全般がかかりやすい病気、人間からうさぎにうつる病気もあります。
いずれの場合も、免疫力が低い子うさぎや高齢うさぎ、飼育環境が不衛生、精神的なストレスがかかっているなどが原因で発症することが多いです。
命にかかわるものが多いため、少しでも異変を感じたら動物病院を受診しましょう。
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