ウーパールーパーに餌を与えても反応がないときや、水面近くに浮いたまま動かないときがあります。
こうした症状は、たいてい何らかの体調不良で弱ってることが原因です。
残念ながら、ウーパールーパーが微動だにしないほど無反応の場合は、死んでいる可能性もあります。
今回は、ウーパールーパーが動かない、浮いたままひっくり返る原因について紹介します。
ウーパールーパーが浮いたままで動かない理由
もともとウーパールーパーは水底付近をゆっくり移動する生き物です。
驚いたときに一時的に体をひねって泳ぐことはありますが、魚のようにずっと泳いでいる生き物ではありません。
ウーパールーパーが水面近くに浮いている場合は、明らかに異常です。
原因として考えられるのは、餌と一緒に空気を吸い込んだり、内臓の病気などです。
いずれにせよ、自分の意志とは関係なく浮いているであれば、浮いてからしばらくは潜ろうと必死だったのでしょう。
あまり動かずじっとしているようなら、すでに疲れて弱っている可能性を考えましょう。
まず、水槽にザルやふるいなど底(または側面)がメッシュになっているものを浮かべ、その中にウーパールーパーを入れます。
ウーパールーパーの体と水深が同じになるように水深を調節します。
こうすることで、浮いていても手足を底につけて安定させられます。
しばらくこの状態を保ち、ガスや空気が抜けるのを待ちます。
ウーパールーパーが逆さまになって浮いている場合は、自分でバランスをとることができなくなっている可能性が高いため、早めに獣医師に相談しましょう。
ウーパールーパーに餌を与えても動かない理由
ウーパールーパーは視力は弱いですが、匂いには敏感です。
また、食欲が旺盛で餌によく反応し、お腹がいっぱいでも餌を欲しがることが多いです。
そのため、たとえ物陰に隠れていても、餌をあげれば出てくる可能性が高いです。
いつもは餌をあげると出てくるのに出てこない場合は、健康状態が良くない、弱ってることを疑ってみましょう。
チェックするのは器具に異常がないかどうか
フィルターを使用している場合、目詰まりを起こして汚れた水が水槽内に流れ込むと、水質が急激に悪化し、ウーパールーパーが体調を崩してしまいます。
この場合、水が濁っていることが多いため、すぐに水を交換してください。
保温のためにヒーターを使用している場合
特に冬場はヒーターの設定温度が変わり、適温でなくなることがあります。
この場合、すぐに新しいヒーターと交換し、設定温度を徐々に適切な温度に戻していきます。
特にヒーターの寿命は数年なため、常に予備を用意しておくと安心です。
設備に異常がないのに食欲がない場合
ウーパールーパーが病気で弱ってる可能性があります。
病気といっても、内臓の病気や皮膚炎など食欲不振の原因はさまざまです。
ウーパールーパーに食欲不振以外の症状がないか、よく観察するようにしましょう。
ウーパールーパーの治療ができる獣医師がいる場合は、早めに受診してください。
ただし、繁殖を始めたばかりの個体は、まだ環境に慣れていないため、エサを与えても食べないことがよくあります。
これは異常ではなく、環境に慣れる時間を与えれば良いだけなため、あまりいじらずそっとしておいてあげましょう。
ウーパールーパーが浮いたまま動かないときはサポートを!
ウーパールーパーはじっとしていることが多いため、動けないことが異常かどうかを判断するのは難しいもの。
そのため、普段の様子と比較して判断しましょう。
餌に反応しない、浮いていて動かないなど、いつもと違う様子が見られたら、何か異常があるはずです。
日頃からよく観察して異常に気づくようにしましょう。