モルモットの身体に、何か白いものがついている、動いているという場合、寄生虫がついている可能性があります。
モルモットに寄生するダニには主に3種類がいます。
それぞれの感染原因と治療法、シラミがついた場合の症状について見ていきましょう。
モルモットのシラミは人に移る?
モルモットのシラミは、人間には寄生しません。
反対に、人に寄生するシラミがモルモットに移ることはないため安心です。
モルモットのシラミ①ハジラミ
モルモットに付くハジラミは、目視で確認できる大きさです。
主に2種類がおり、
カビアハジラミ:体長1.0~1.5mmで細長い
カビアマルハジラミ:体長1.0~1.2mmで卵円形で丸い
などが特徴です。
ハジラミは、卵の段階でモルモットに付き、皮脂をエサにして成長します。
感染原因
モルモットを多頭飼いしている場合には、一緒に飼っているモルモット、もしくは授乳中に母親から感染します。
症状
ハジラミは、モルモットの肩や耳についていることが多く、モルモットの毛をブラッシングすると確認できます。
痒みを感じるため、モルモットの落ち着きがなくなります。
シラミがついている部分を床や物に擦りつける、自分の毛を抜く、噛むなどの行為が見られることが多いです。
モルモットのシラミ②ズツキダニ
ズツキダニは、体長0.35~0.5mm、粉のように見えるサイズです。
モルモットの全身、お尻や背中に寄生し、皮膚から体液を吸って成長します。
感染原因
モルモットを多頭飼いしている場合には、一緒に飼っているモルモット、もしくは授乳中に母親から感染します。
また、床材やモルモット用のベッド、ハウスなどの素材から感染することもあります。
症状
基本的には無症状です。
ただし、加齢や赤ちゃんなど免疫力が低いと増殖し、フケや痒み、毛が抜けるなどの症状がみられます。
痒みにより、自分で毛を抜いたり噛んだりするため、皮膚炎につながります。
モルモットのシラミ③センコウヒゼンダニ
センコウヒゼンダニは、皮膚に穴をあけて寄生することが特徴です。
基本的には体の表面に寄生しますが、メスは皮膚に穴をあけて産卵します。
感染原因
モルモットを多頭飼いしている場合には、一緒に飼っているモルモット、もしくは授乳中に母親から感染します。
また、床材やモルモット用のベッド、ハウスなどの素材から感染することもあります。
症状
栄養バランスが乱れている、妊娠や発情、精神的なストレスが原因で発症します。
全身の脱毛と強いかゆみ、皮膚炎や身体の傷などが増えます。
症状が悪化するとフケが増え、皮膚病が進行すると食欲がなくなります。
強い痒みが原因で痙攣することもあるため、十分注意が必要です。
モルモットのシラミ治療方法
皮膚をひっかいて一部を顕微鏡で確認します。
ただし、顕微鏡でシラミを検出できる確率は低く、何度か確認作業を行わなければならないことが多いです。
寄生虫の治療薬のなかには、モルモットにしようできるものがあるため、動物病院で処方してもらいましょう。
また、ペット用の虫よけグッズを使用し、治療後はシラミやダニなどの寄生虫が付かないように予防しましょう。
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