メスのミドリガメを飼育している方は、産卵期はいつなのか、産卵場所の作り方や前兆などを知りたいという方もいるでしょう。
●ミドリガメの産卵期
●いくつの卵を産むのか
●注意しなければならない卵詰まり
安全な産卵のために、これらを詳しく解説します。
ミドリガメの産卵の前兆
産卵の前兆として、ミドリガメの食欲が大幅に増えたり減ったりします。
ミドリガメは数月前から少しずつ食欲がなくなり、2~3週間前には餌をほとんど食べなくなります。
しかし、元気があることが特徴で、水中で1日暴れていることが多いです。
ミドリガメの産卵回数や卵の数
ミドリガメは、1年で2~5回の産卵をします。
産む卵の方はミドリガメごとに異なり、2個~20個と幅があります。
ミドリガメが産卵できるようになる年齢は?
ミドリガメが産卵できるようになるのは、生後5年以降です。
また、ミドリガメの大きさは17~22cm程度になれば産卵できるようになります。
ミドリガメの産卵場所の作り方
ミドリガメは、自然下では敵に見つからないよう土を掘って卵を産みます。
ペットとして飼育している場合は、次のような方法で産卵場所を作りましょう。
- 産卵したらすぐに卵を取り上げる
- 卵が上下逆にならないようにする
- 小さい水槽に湿らせてしっかりと絞ったミズゴケを10cmほど敷く
- 卵が半分埋まるように置く
- 水槽の上からラッピングフィルムを貼る
- フィルムに小さい空気穴をあける
- 温度25℃~32℃、湿度70%~80%で暗い場所に置く
60日~75日程度で孵化します。
孵化する時期を過ぎても孵化しない時は、無性卵だった、もしくは卵の中で亡くなってしまった可能性があります。
ミドリガメの卵詰まりに注意
ミドリガメが4月から7月に食欲も元気もなくなっている場合、卵詰まりを起こしている可能性があります。
特に6月から7月には元気や食欲がなくなるため、しっかりと観察しましょう。
卵詰まりの主な症状
後ろの足で土を掘るよう動き回り、数日経つと全く動かなくなり食欲も無くなります。
悪化すると目を閉じた状態で動かなくなったり、口から泡を吹いたりすることもあります。
卵が詰まってると神経が圧迫されるため、神経に障害が出て動けなくなります。
さらに、卵が臓器を圧迫して尿や便が出にくくなり、腎不全を起こすこともあります。
元気も食欲もない時はすぐに治療をしよう
卵詰まりを治療せずに放置すると、腎不全を起こして命を落とします。
卵詰まりの治療が遅れると腎不全の他、重度の低カルシウム血症を起こすこともあります。
卵を取り出しても、体力を回復できずに命を落とすことは少なくありません。
ミドリガメの卵詰まりの可能性がある時には、亀を治療できる動物病院に連れて行きましょう。
レントゲンやエコー、血液検査などを行って、卵詰まりをしているかどうかや治療方法を検討してくれます。
ミドリガメが安全・健康に産卵できるように準備をしよう
ミドリガメの産卵時期になったら、産卵場所の作り方を参考にしながら、適切な場所を作ってあげます。
また、卵詰まりを引き起こしている可能性がある時には、早めに動物病院受診しましょう。
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