賃貸アパートやマンションの契約前に確認しよう!敷金と礼金の相場

賃貸アパートやマンションの契約前に確認しよう!敷金と礼金の相場

賃貸物件を借りるときは、ある程度初期費用が必要になります。

その中でも「敷金」と「礼金」は大きな割合を占めています。

そこで今回は、敷金と礼金の仕組みと相場について紹介します。


敷金の定義とは?

敷金は長年不動産業界の慣習として行われていましたが、2017年に民法の改正法案が可決成立し、ルールが定まった。

「いかなる名目によるかを問わず、賃料債務その他の賃貸借に基づいて生ずる賃借人の賃貸人に対する金銭の給付を目的とする債務を担保する目的で、賃借人が賃貸人に交付する金銭をいう(引用:改正民法第622の2)」

法で定められる前は部屋を退去する際に壁紙の汚れや畳の焦げなどがあった場合、壁紙の張り替えや畳替えなど、原状回復に使用する費用として使われてました。

現在は、基本的に家賃の滞納があった場合の担保として預けるお金になります。

ただし普通に生活していてつく程度の傷や汚れは原状復帰に含まれませんが、入居人による過失により損傷が認められた場合は原状復帰費用として使われます。

入居前に前もって預けておき、退去時に原状回復にかかった費用が引かれて戻ってきます。

不動産会社などの仲介会社を介して支払うケースが多いです。

賃貸の礼金の内容とは?

礼金は未だに民法上で明確な定義がありません。

大家さんへのお礼の気持ちとして渡すお金としての慣習があります。

お礼という性質上払った礼金が返金されることはないです。

地域によってある場合とない場合があり、礼金がない物件も増えています。

地域で変わる?敷金と礼金の相場

敷金や礼金などは地域によって異なるケースが多いです。慌てないためにもだいたいの相場を知っておきましょう。

敷金の相場

敷金は、滞納した家賃や借主の過失による部屋の修繕費などに充てます。

新築物件や高級物件の場合は2カ月になるケースもありますが、一般的には家賃の1カ月分が相場です。

礼金の相場

礼金なし、もしくは1カ月が相場で、交渉次第で値引きされるケースも多いです。

関東地方において多い慣習です。

保証金とは?

敷金と同じように家賃の滞納や補修費に充てるお金として家賃の5~8カ月ぶんを預け入れます。

「敷引き」と言われる独自のルールがあり、退出時は保証金から20~50%差し引いた金額のみ返還されます。

関西圏に残る慣習だが法的な根拠もなくトラブルになりやすいです。

敷金と礼金がゼロの物件も

礼金は元々慣習であり、法的に何の根拠もないものです。

礼金を取らない物件が増えており、今後も増えていく傾向にあります。

敷金も連帯保証人代行会社との契約により賃貸滞納のリスクが低くなったため、必要のないケースが増えています。

ただし、契約によって退去時に別途ハウスクリーニング代が必要となるケースもあるため、退去時にかかる金額も踏まえて契約を行うことが大切です。


資金礼金のルールを確認しておこう

敷金は民法の改正によりルールが大きく変わりました。

一方で礼金は法的な根拠によるものではありません。

ただし、敷金礼金ともに認識の違いからトラブルが起こることもあります。

トラブルを防ぐためには、入居前に退去時のルールを確認しておきましょう。

ライフハックカテゴリの最新記事