お部屋の嫌な臭いを軽減してくれる脱臭機。
パナソニックや三菱などのメーカーから様々な機種が販売されています。
さまざまなニオイに対応し、ペット臭やタバコ臭のほか、介護臭などにも効果を発揮します。
そこで、介護に使用できる脱臭機の選び方と、おすすめ商品を紹介します。
ホームヘルパー2級(訪問介護員2級養成研修課程修了)。
訪問・デイサービス・介護施設を見てきた経験あり。
家族の介護経験も活かして記事を作ります。
介護に使う脱臭機の選び方
脱臭機には様々な種類があり、どれを選べばよいのか迷ってしまいますよね。
ここでは、介護に使う脱臭機の選び方をポイントを紹介します。
場所に合ったタイプを選ぶ
脱臭機には、「吸引式」と「放出式」2つのタイプがあります。
それぞれニオイに対するアプローチが異なるため、使用シーンに合わせて選びましょう。
ピンポイント消臭なら “吸引式”
吸引タイプは、主に活性炭フィルターや光触媒などで臭いを吸着します。
ニオイの強い場所をピンポイントで脱臭したい場合におすすめ。
介護の際にニオイがたまりやすい特定の場所で使いたい人に向いています。
吸引式の脱臭機は、ニオイの発生源を狙って設置することで、より高い脱臭効果が期待できます。
必要な適用面積で選ぶ
脱臭機の適用面積は機種によって異なります。
適用面積は商品概要欄に「◯畳」と記載されていることが多いです。
適用面積以上のスペースで使用した場合、十分な効果が期待できません。
脱臭機本来の力を発揮させるためにも、使用する面積に合わせて選びましょう。
電源供給方法の確認
使用場所に合った電源供給方法を確認しましょう。
電源方式には、コード式、充電式、電池式があります。
コード式はコンセントから直接電源が取れるため、リビングで使うメインの脱臭機としておすすめです。
車内などコンセントがない場所では、充電式や電池式の脱臭機を選びましょう。
充電式や電池式の製品はコンパクトなものが多いため、狭いスペースに持ち込むのに適しています。
トイレや介護のアンモニア臭に
排泄物や尿などの臭いが充満しやすい介護の場合は、消臭だけでなく除菌効果もある消臭剤を選びましょう。
触媒付きフィルターとオゾン・イオンの組み合わせなど、除菌効果の高いタイプがおすすめです。
除菌・脱臭の仕組みは?塩素やオゾンとは
除菌・脱臭機には、いくつかのタイプがあります。
除菌・消臭に有効な成分を本体から放出するタイプは、広範囲に届きやすく、部屋全体に効果があります。
一方、空気を本体に取り込んでフィルターで洗浄する吸引タイプは、設置場所の近くで特に強力に作用するため、スポット的な使用におすすめです。
除菌・消臭に使用される成分には、それぞれ特徴やメリット・デメリットがあるため、購入前に把握しておきましょう。
塩素系(次亜塩素酸など)
次亜塩素酸などの塩素系殺菌剤は、プールや水道水の浄化など日常生活で広く使われています。
次亜塩素酸と細菌・ウイルス・臭気などの有機物を反応・分解させることで、元から素早く除菌・消臭することができます。
次亜塩素酸は有機物と反応すると塩素系の反応臭を発するため、効果を実感しやすいです。
次亜塩素酸は反応後、水に戻るようです。
塩素系消毒法は、消毒成分を生成するために特殊な薬品が必要になり、ランニングコストが高いというデメリットがあります。
また、次亜塩素酸は濃度が高すぎると人体に害を及ぼす可能性があります。
空気中の塩素ガスの環境基準である0.5ppm以下をクリアした除菌消臭機であれば、有人空間でも安心して使えると言われています。
しかし、塩素アレルギーを心配する人は使用を避けた方がいいでしょう。
オゾン
強い酸化力を持つオゾンも、除菌・消臭機に広く使われています。
空気中の酸素から作られるオゾンは、有機物と反応して分解することで除菌・消臭を行います。
反応後のオゾンは酸素に戻り、有機物と反応しないオゾンは時間の経過とともに自然に酸素に戻ります。
オゾンは自然界に低濃度で存在する安全な成分ですが、高濃度では人体に有害と言われています。
人がいる室内環境で許容されるオゾン濃度の上限は0.1ppmであり、室内で使用する場合は、オゾン濃度が高くなりすぎないように注意する必要があります。
オゾンを利用した除菌・消臭剤を選ぶ際は、必ず適用空間内でのオゾン濃度試験を実施した安全な製品を選ぶことが重要です。
安価な海外製品は、オゾン濃度のデータが公開されていないことが多いため、そのような製品は避けるか、人のいない環境で使用することをお勧めします。
介護用におすすめの脱臭機8選!口コミもチェック
ここからは、介護用におすすめの脱臭機と、それぞれの口コミを紹介します。
Panasonic ジアイーノ F-MV4300
除菌・脱臭機でかなりポピュラーなブランドは、パナソニックのジアイーノシリーズ。
水道水と専用の塩タブレットで次亜塩素酸を発生させ、吸引・排出で除菌・消臭するタイプ。
放出される次亜塩素酸は安全性を確認した低濃度なため、子供やペットがいる環境でも安心です。
F-MV4300は、18畳までの広いリビングに適しています。
また、~12畳用、~9畳用のジアイーノも販売されているため、使用環境に合わせて選ぶとよいでしょう。
口コミ
思っていた以上に大きくて圧迫感あります。ただキャスターが付いているので掃除機を掛ける時も邪魔にならなくて良かったです。
日立 ジアクリン ZP-GA1000T
ジアクリンは、水道水と特殊塩化ナトリウムで次亜塩素酸電解水を生成し、加湿フィルターを通して放出します。
除菌や脱臭、空気の浄化や加湿もできます。
除菌・脱臭、空気清浄、加湿と多機能なのが魅力ですが、塩化ナトリウムやフィルター交換などの消耗品代もかかるので注意が必要です。
口コミ
運転した後はすっきりした感じ(空気が澄んだ)がします。
静音モードは、かなり静かだと思います
SHARP DY-S01
高濃度プラズマクラスターNEXTを搭載し、イオンを放出して除菌・消臭します。
もちろん、プラズマクラスターの安全性は公的機関でも実証済み。
さらに、光触媒脱臭フィルターの力で、空気中に漂うさまざまな臭いを強力に脱臭。
光触媒がフィルターに付着したニオイを分解するため、高い脱臭性能が持続します。
口コミ
場所をとらず、使い勝手は良いと思います。音も静かです。脱臭については5畳くらいの小さい部屋で使っているので効いているようです。
富士通 PLAZION DAS-303K
除菌・脱臭方式は、低濃度オゾン、プラズマイオン、フィルターの3種類を組み合わせたもため、非常に強力。
放出されるオゾンは約0.03ppmの低濃度で、反応しなかった余分なオゾンは再び除菌脱臭機に吸い込まれ、触媒フィルターで分解されるので安心して使用できます。
さらに、空気清浄・加湿機能も搭載。
多機能除菌・消臭機です。
口コミ
かなり前の機種を自宅で使っていて効果を感じたので今回職場用に購入しました。
以前のものに比べて背が低くなりコンパクトです。
マクセル オゾネオエアロプラス MXAP-DAE280
低濃度オゾンを利用した除菌・脱臭機です。
オゾン濃度は0.05ppm以下で、適用床面積内で使用する限り安全です。
3段階のオゾン風量で、部屋の広さに応じて様々な場所で使用できます。
本体は約1kgと小型・超軽量。
机の上や棚の上にも置ける使い勝手の良い除菌・脱臭機です。
口コミ
コンパクトで軽量、静かで効き目もよさそうです。
cado SAP 002
本体内のオゾンと金属触媒で除菌・脱臭しながら、人体に安全なレベルの低濃度オゾンを放出。
金属触媒はヒーターで自己再生するため、フィルターの交換が不要。
スタイリッシュなデザインは、見た目にこだわる方にもぴったりです。
口コミ
インテリアに邪魔にならない大きさとホワイトを選んだので違和感なく照明も3段階に調整できて思ってる以上匂いも全く気にならなくて、悩み解消しました。
三菱電機 デオダッシュ DA-8000A
介護・医療現場を中心に人気を集めている業務用を中心とした除菌・脱臭機です。
除菌と脱臭をフィルターで行う吸引式。
特に排泄物の臭いに強い独自の脱臭フィルターを採用し、ヒーターで加熱することで臭いを分解し、フィルターを維持します。
空気清浄機能もあり、花粉やアレルゲンを除去する高性能除菌HPEAフィルターを搭載しています。
基本的に業務用なため、一般家庭には大きすぎるかもしれません。
しかし、在宅介護や放出タイプが気になる方にはおすすめです。
口コミ
さすが業務用、効果抜群です。
カルテック ターンド・ケイ KL-W01P
光触媒技術を応用した製品を開発する日本のメーカーの製品で、光触媒フィルターで除菌・脱臭する吸引式除菌脱臭機です。
光触媒フィルターは水洗い可能で、ランニングコストがかかりません。
約8cmの薄型壁掛けタイプで、スタイリッシュに設置できます。
空気の流れを上手に利用して、部屋全体を効果的に脱臭・除菌します。
口コミ
スタイリッシュで軽く、音も静かです。
除菌脱臭機の設置で快適空間を作ろう
介護時のニオイが気になる方に人気の除菌脱臭機。
効果が確認しにくい製品も多いため、機種選びは慎重に。
紹介した商品や口コミを参考に、安全で高性能なものを購入しましょう。