「家庭の味」を知らない人間の話|知らなくてもよい!作ればよい

「家庭の味」を知らない人間の話|知らなくてもよい!作ればよい

私には「家庭の味」「母の味」が分かりません。

「幼少期に親が食事を作ってくれたものの、なんの味もしなかった」「虐待に怯えながら食事をしていた」という方もいるでしょう。

今回は、「家庭の味」「母の味」が分からなくても気にする必要がない理由、筆者の経験とをお話しします。

筆者:ユキ

未経験者への「情報の提供」よりも、同じ思いをしている方との「共有」に重きを置いています。



「家庭の味」を知らない・分からない理由

自宅で親が作ってくれる料理の味を知りません。

理由は、地獄のような雰囲気の食卓だったからです。

私は、「砂を噛むような顔をして食べるな」と、ゴミを見るような目、歪んだ表情で睨まれながら食事をしてきました。

・テレビは禁止
・会話は一切なし
・父が何のタイミングでキレて暴れるかわからない
・祖母が空気に耐えられず話し出すも「食べながら話すな」と母がキレる

このような雰囲気のなかで、どうすれば美味しそうな顔ができるというのでしょうか。

少しでも「なぜ砂を噛むような顔(無表情)で食べるのか?」と考えられる親だったなら、食卓の雰囲気は全く違ったでしょう。

また、「家庭の味」を知っている人間になったと思います。

家庭の味とは?母の料理は美味しくも不味くもない

先に書いたような地獄の食卓のなか、食欲を満たすために、親からキレられないために食事をしていました。

「砂を噛むような顔をして食べるな」と言われ続けましたが、なんの味もしていませんでした。

そのため、母の料理の腕は分かりません。

ちなみに、料理を含めた家事の「手伝いをする」と申し出ると、「余計な手間がかかるからいい」と、これまた歪んだ顔で吐き捨てるように言われるため、手伝いもさせてもらえませんでした。



家庭の味を知らないことの弊害はない

子どもの頃の食卓の雰囲気、父が少しのことでキレて食器を殴って叩き落とす奇行、母のゴミを見るような目、祖母の悲しそうな顔は鮮明に覚えています。

私にとって、「家庭の味」を知らないことは当たり前すぎて、気にしたことがありませんでした。

しかし、今のパートナーと一緒に暮らすにあたり、自然と思ったことは「絶対に、自分が経験してきたような食卓を作らない」でした。

「なぜ・どうして」を考えれば簡単なこと

私が「家庭の味」を知らない理由は、地獄のような雰囲気の食卓だったからです。

料理そのものの味が不味かったからではありません(それ以前に味がしていませんでしたが)。

だから、料理は誰でも作れるようなものでも、楽しく、笑顔で食べることを意識しています。

正直、仕事で疲れている日もあります。

でも、食事の時間なんて、せいぜい30分程度。

そのくらい、どうにでもなります。

反対に、パートナーが疲れていて無口や無表情になっていることもありますが、うるさいと思われない程度に私は普段通りにしゃべります。

「家庭の味」を知らない人間が「自分の味」を作れた

パートナーが、何気なく、フッと「うち(私の料理)の味だ」「うちのが美味しい」や、「ユキの料理は元気の源~(鼻歌)」と口にします。

少し意識をしただけで、私は自分の味楽しい食卓を作れました。

一人でも楽しい食卓を作れていた

共働きなので一人で食事をする機会が多いですが、一人の食事でも自宅で作ります。

もしパートナーがいなくても、私は自分で食事を作ってSNSにアップすることを楽しんだり、好きな映画・アニメ・テレビ番組を観ながら、楽しく食事をしていたと思います。



家庭の味・母の味を知らない理由から考えよう

家庭の味、母の味をしらないことを、強く意識してしまう方もいるでしょう。

しかし、誰かに作ってもらう、または自分で作ることは可能です。

まずは、なぜ家庭の味・母の味を知らないのかを考え、理由に合わせて行動しましょう。

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