ハリネズミのリードやハーネスはかわいいデザインも多く、種類も多いので選ぶのに迷ってしまいます。
ハリネズミは首輪ができないため、胴体に付けるハーネスを使用します。
ペットのハリネズミの首輪はどんな時に便利なのか、首輪をつけられない理由、嫌がる時や慣れるまでの注意点などを解説します。
ハリネズミにリードとハーネス(首輪)を付けるメリット&デメリット
ハリネズミにリードやハーネス(首輪)が必要かどうかを判断するとき、飼い主がメリットとデメリットを知っておくことが大切です。
メリット①:気軽に遊べること
散歩は、ハリネズミを屋外に連れ出して散歩させるときの俗称です。
好奇心旺盛で活発なハリネズミには良い刺激になりますが、当然ハリネズミは突然走り出し、他のペットや野鳥がハリネズミに危険を及ぼすこともあります。
そのような場合に飼い主から離れないようにリードやハーネスが必要になります。
メリット②:災害時に脱走を防げる
災害時の避難は、基本的にはキャリーに入れますが、時にはキャリーを開けて掃除をしたり、外に連れ出してお世話をすることもあります。
ハリネズミは本能的に怖いと感じると、すぐに逃げる行動をとります。
普段と状況が違う災害時には、さらに敏感になります。
リードやハーネスは、避難先で荷解きをするときにも役立ちます。
デメリット:ハリネズミにとってストレスになる
抱っこされるのが嫌いなことで知られるハリネズミは、捕まったり拘束されたりするとストレスを感じます。
ハーネスに巻かれることに耐えられないハリネズミもいます。
そして、暴れて骨折することもあります。
慣れていないハリネズミに無理強いするとストレスがたまり怪我をしますので、あきらめるしかない場合もあります。
しかし、災難に見舞われることもあるため、自分のハリネズミのタイプを知るためにも一度試してみてはいかがでしょうか。
ハリネズミ用ハーネス(首輪)の選び方
他の動物用のハーネスは使わず、必ずハリネズミ専用、うさぎなど小動物専用のものを選びましょう。
なお、ハリネズミは首輪ができません。
ハリネズミの首はデリケートなので、引っ張って力を加えると首の骨が折れてしまう危険性があります。
また、首と頭はあまり変わらないので、つけても取れてしまいます。
洋服のように見えるハーネスがおしゃれ
小動物用のハーネスは、たくさんの種類が市販されています。
デザインも豊富ですが、選ぶときはハリネズミにとって安全かどうかを重視しましょう。
おすすめは、洋服のように見えるタイプ。
リードを引っ張ったときの圧力が分散されるので、体に負担がかかりにくい。
丈夫で軽い素材か、通気性の良いメッシュ素材を選びましょう。
着脱しやすいかどうかも重要なポイントですが、着脱しやすいデザインは避けたほうが無難です。
ハリネズミにおすすめのハーネス
【マジックテープで取り付け簡単!リードハーネスセット】
付けやすさが特徴のハーネスです。
カラーバリエーションが2種類あり、好みの色を選べることが魅力ですね。
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【N-A ハリネズミ ハーネス】
小動物全般ではなく、「ハリネズミ専用」の珍しい商品です。
2か所に巻いて使用する商品で、リードもついていてお得です。
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ペットのハリネズミのリードとハーネスの慣らし方
リードやハーネスに慣れさせるためには、少しずつ慣らしていくことが大切です。
慌てて進めると、ハリネズミがすっかり嫌がって装着できない可能性があります。
もどかしくても、「急がば回れ」の精神で、ハリネズミのペースに合わせて、以下のステップを踏んでください。
1. リードとハーネスの存在に慣れる
リードとハーネスを手に入れたら、すぐにつけて見たくなるでしょう。
でも焦りは禁物。
ハリネズミは初めて見るものを警戒します。
ハリネズミは体に巻きつくようなハーネスを嫌がることもお忘れなく。
いきなり目の前に置いて装着すると、ハリネズミの恐怖心はマックスになります。
そのため、リードやハーネスはとても嫌なものだという印象を与えてしまいます。
ハリネズミがリードやハーネスに慣れるように、まずはリードやハーネスを見せてあげましょう。
部屋の中のハリネズミのお気に入りのスペースの近くなど、数日間は目につく場所に置いておきましょう。
最初は好奇心で匂いを嗅いだり、少しかじったりするかもしれません。
ハリネズミが確認を終えて反応がなくなるまでそのままにしておきます。
2.ハーネスから慣らす
リードを付けずにハーネスだけを装着することに慣れさせます。
ハーネスを装着する前に、取扱説明書の装着方法や使用上の注意をよく確認してください。
可能であれば、事前にぬいぐるみに装着してみて、装着の練習をしてください。
実際に装着する際は、ハリネズミを優しくしっかりと抱き、撫でたり、話しかけたりしながら装着してください。
人差し指1本がハリネズミの体とハーネスの間に入るように調整します。
暴れすぎて装着できない場合は、無理をせず中断して別の日に再チャレンジしましょう。
できれば翌日も同じ時間帯に。
うまくいけば数回で慣れますが、どのくらい時間がかかるかはハリネズミによります。
ハリネズミが嫌がらず、すぐに装着できることもありますが、ほとんどの場合、ハリネズミは我慢します。
すべてのハリネズミがわかりやすい拒否反応を示すわけではありません。
嫌がる様子が見られなくても、初回は短時間だけ装着し、徐々に装着時間を長くしていきましょう。
ハリネズミが装着している間に好きなおやつをあげる、飼い主と遊ぶ、ハリネズミが喜ぶときになでるなど、「いいこと」を連想させるとハリネズミも慣れやすくなります。
3. 室内でリードをつけて練習する
ハーネスに慣れてきたら、いよいよリードをつけて歩く練習です。
リードに慣れるために、数日間室内で散歩してみましょう。
ハリネズミが普段使わないような部屋で実験してみましょう。
ハリネズミのリード・ハーネス(首輪)使用時の注意
本来ハリネズミの安全を守るためのリードやハーネスですが、使い方を誤るとかえって危険なものになります。
使用する際は以下のことに注意しましょう。
リードをつけたらハリネズミから目を離さない
リードが足や首に絡まると骨折する恐れがあります。
リードをつけている間は、ハリネズミから目を離さないでください。
リードをつないだままどこかに出かけるのは絶対にNGです。
子供にリードを持たせない
リードはハリネズミに一番慣れている飼い主が持ちましょう。
小さな子どもに持たせると、ハリネズミが不意に動いてケガをする恐れがあります。
大人が見守っていても、お子様には持たせないでください。
ハリネズミに合わせた動きをする
ハリネズミにとってリードやハーネスは飼い主から離れないようにするためのもので、しつけの道具ではありません。
散歩のときはハリネズミに寄り添い、ハリネズミの動きたいように動くのが基本です。
安全である限り、ハリネズミが行きたいところに行き、走りたいときは一緒に走りましょう。
逆に、ずっとその場に留まっているようでも、無理に動こうとせず、一緒にいてあげましょう。
長時間つけっぱなしにしない
慣れてきても、ハーネスをつけている状態はハリネズミにとって少しストレスになります。
必要なときだけ装着し、長時間つけっぱなしにしないようにしましょう。
無理強いしない
どんなに頑張ってもハーネスをつけたがらないハリネズミもいます。
慣れないハリネズミに無理強いは禁物です。
個体差が大きいのがハリネズミの特徴で、飼い方も様々でしょう。
せっかく用意したのに……と残念に思う気持ちもわかりますが、ハリネズミの個性を受け入れてあげましょう。
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ハリネズミのリードとハーネスを準備しておこう
リードやハーネスはハリネズミ自身を守るものです。
しかし、そのために骨を折ったり、ストレスを与えては本末転倒です。
まずはハリネズミの使い方を覚え、少しずつ慣らすことから始めましょう。
ハーネスそのものが気に入らなくても、うさんぽが好きになれば喜んで見せてくれるようになるようです。
逆に、装着を絶対に嫌がる子もいます。
防災のためにも慣れてほしいのですが、飼い主のやりたいことを重視しすぎず、ハリネズミの安全と楽しみを第一に考えて使用してください。