準備を重ね、ついにチンチラをお迎えしても、思わぬ理由で里子に出されることがあります。
その理由のひとつがアレルギーの問題。
不幸なチンチラを増やさないために、今回はチンチラの飼育で起こりうるアレルギー症状を紹介します。
チンチラ自体の検査はない
動物アレルギーの検査項目に”チンチラ “はありません。
近いものとしては、以下が挙げられます。
・ハムスター上皮
・ラット
・マウス
ここに反応が出た場合、チンチラにも症状が出ることがあります。
あるいは、ハリネズミを触ったときにくしゃみなどの症状が出た場合は、避けたほうが無難です。
心配な場合は、繁殖前に血液検査を受け、主治医の了解を得ておくと安心です。
チンチラアレルギーの症状は?
チンチラアレルギーを起こした場合、どのような症状が出るのでしょうか?
なお、症状の違う方もいるため、参考程度にお考えください。
かゆみ
チンチラの毛はふわふわと細く、羽毛のようなしなやかさを持つ部分もあります。
それが皮膚に触れると、その部分がかゆくなり、人によっては症状が出ます。
皮膚に触れるとその部分がかゆくなり、アトピー性皮膚炎や皮膚が赤くなる、ぶつぶつができる、鳥肌が治らないなどの症状が出る人もいます。
ただし、チンチラの抜け毛が多い場合は、ストレスが原因と思われるので、生活習慣を見直すことで改善できるかもしれません。
チンチラは毛の本数が多いので、細い毛は年中抜け続けます。
また、服にも付着するので(黒い服などはとても目立ちます)、きちんと掃除する必要があります。
ホコリで目がかゆくなることもあります。
くしゃみ
チンチラの細かい毛や砂浴びの細かい砂に過敏に反応し、くしゃみや鼻水が止まらなくなる人もいます。
ホコリやハウスダストのアレルギーがあったり、鼻の粘膜が敏感だったりすると、チンチラのケージを掃除したり、餌を変えたり、部屋に入れたりするときに、くしゃみ(と鼻水)が止まらなくなることがあります。
また、マスクやスカーフをして掃除をすると症状が軽くなることもあります。
喘息
喘息などの持病があったり、気管支が弱かったりすると、毛や砂が原因で喘息の症状が出ることがあります。
ここに挙げた以外の症状も考えられるため、おかしいと感じたら、すぐに内科やアレルギー科を受診してください。
目やに(目のかゆみ)
黄色い目やにが出たり、ひどい場合は、目の周りが目やにで固まって目が開けられなくなります!というパターンもあります。
また、目をかき続けて充血したり、目の表面に傷がついたりすることもあります。
この場合は、アレルギー科か眼科に行くのが一番です。
目が傷つくと見えにくくなり、重篤な病気になる可能性もあります。
砂やチンチラの毛が入ればなおさらです。
悪化する前に医療機関に相談しましょう。
アレルギー性結膜炎
結膜炎は、アレルゲンが目の表面に付着し、結膜に炎症を起こすことで起こります。
まぶたの裏にある結膜と呼ばれる白目を覆っている粘膜が炎症を起こし、非常に痛くなり、目がしょぼしょぼしたり、かゆくなったり、涙が止まらなくなったりします。
このような場合、治療には眼科医の助けが必要です。
チンチラアレルギーが疑われるときにやるべきこと
主治医にペットを飼いたいこと、もしくはチンチラを飼っていることを説明した後、適切な検査を受けましょう。
・埃/ハウスダスト系
・植物
・雑草
・樹木
このエリアは必須です。
検査結果は通常1週間から10日以内に出ます。
普段は全く問題ない人でも、この検査でアレルギーが発覚するケースもあるので、しっかり準備しておきましょう。