気温が32度以上の日が続くと、ハリネズミは夏眠に入る危険があります。
夏眠とはハリネズミがぐったりして動けなくなる状態のことです。
最悪の場合、命を落としてしまうこともあるので注意が必要です。
休眠を防ぐためには、適切な温度と湿度を保つことが大切です。
そこで、暑さ対策を徹底しましょう。
夏眠の症状や陥りやすい状態、対処法などを解説します。
ハリネズミの夏眠の症状とは?
ハリネズミが暑さ対策をせずに夏眠に入ると、ぐったりして動けなくなります。
まず、気温が上がるとハリネズミの体温が上昇し、心拍が早くなったり、よだれを垂らすなどの「熱中症」の症状が現れます。
絶食は窒息状態なため、この状態が続くと疲労困憊して死に至る危険性があります。
急に動かなくなったり、食べなくなったりしたら注意が必要です。
すぐにケージ内の環境を見直し、ハリネズミの体を優しく冷やしてあげましょう。
ハリネズミが夏眠しやすい飼育環境
ハリネズミが夏眠しやすい飼育環境は高温多湿です。
気温が32℃以上、湿度が30℃以下になると夏眠を誘発します。
暑さ対策をして夏眠を防ぎましょう。
ハリネズミは人間のように汗をかいて体温を管理することができないため、暑さ対策をしていないと夏眠してしまいます。
暑いと感じると手足を伸ばしたり、床との接触面積を広げたりして体温調節を行うため、仮に夏眠した場合は素早い対応が必要です。
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夏眠の対処法
万が一、ハリネズミの暑さ対策が不十分な場合や、何らかの理由で夏眠してしまった場合は、早急に対処しましょう。
夏眠の対処法は、まず体を冷やすことです。
涼しい場所に移動し、ビニール袋に冷たいタオルを入れて体に当てます。
この時、急に体温が下がってはいけません。
徐々に体温を下げていくことが大切です。
タオルを当てたり外したりしながら様子を見ましょう。
夏眠後は病院へ
ハリネズミが夏眠に陥ったら、速やかに上記の対処法を行いましょう。
重症でなければ、徐々に回復していきます。
ただし、元気になったからといって放っておいていいわけではありません。
夏眠すると、肉眼では見えない内部損傷を起こすことがあります。
そのため、ハリネズミが動き回るようになっても動物病院に連れて行きましょう。
また、その後の暑さ対策もしっかり行いましょう。
夏の睡眠だけでなく冬眠にも注意
ハリネズミは、暑さだけでなく寒さにも敏感です。
そのため、寒い季節の「冬眠」にも注意が必要です。
冬眠の症状はとても似ています。
ハリネズミは気温が20度以下になると寒がり、体を丸めて動かなくなります。
冬眠も休眠と同様、放っておくと命に関わります。
発見したらすぐに対処しましょう。
冬眠の対処法
冬眠の対処法は、まず体を温めること。
徐々に温めることを意識し、ドライヤーの使用は避けましょう。
ペットヒーターや湯たんぽがおすすめです。
少し回復が見られたら水分補給をしましょう。
水にスポーツドリンクやハチミツ、ブドウ糖などを混ぜたものがベスト。
ハリネズミの冬眠を防ぐため、冬は暖かくしましょう。
冬眠は「金網ケージに保湿シートを巻く」「ペットヒーターを使う」ことで防ぐことができます。
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冬眠後の受診
ハリネズミが寒がって動かなくなると冬眠が疑われます。
対策をして元気になったとしても、見えない部分にダメージが残っている場合もあるため、必ず病院を受診しましょう。
また、ハリネズミの中でも「ヨツユビハリネズミ」は冬眠しません。
ヨツユビハリネズミが寒がって動かない場合は、低体温症の可能性があります。
冬眠と同じ対策をとり、すぐに医師に相談しましょう。
ハリネズミは暑さ対策だけでなく寒さ対策も大切
ハリネズミは、暑さ対策をしないと夏眠し、最悪の場合は命に関わります。
また、冬眠にも注意が必要です。
ハリネズミの暑さ対策、寒さ対策をして、1年中健康に過ごせるようにしましょう。
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