チンチラは除湿機なしでも飼える?湿度対策の重要性とおすすめ除湿機

チンチラは除湿機なしでも飼える?湿度対策の重要性とおすすめ除湿機

チンチラにとって、梅雨対策や湿気対策はとても重要です。

除湿機やドライエアコンを使うなど、気をつけている飼い主さんも多いと思います。

そこで今回は、チンチラにとって大切な梅雨・湿気対策、おすすめの除湿機についても紹介します。


チンチラの飼育環境に除湿機なしで飼える?

チンチラの飼育環境に最適な温度は15℃~22℃、湿度は40%以下と言われています。

チンチラの飼育環境(温度・湿度)には諸説ありますが、広く知られているのは「温度15℃〜22℃ 湿度40%」です。

しかし、日本の湿度の高い環境では、これを一年中実現するのは本当に難しいでしょう。

エアコンは冷房のほかに、「除湿」「冷房・除湿」「衣類乾燥」のモードがあります。

4月から5月にかけては、「衣類乾燥モード」にしておけば、除湿機を使わなくても1時間足らずで湿度を10%下げることができます。

また、除湿機を併用し、「速乾モード」という最も強力なモードで除湿機を稼働させれば、合計で20%程度下げることができます。

除湿前の湿度が60%だった場合、40%程度まで下がるイメージです。


チンチラは涼しいところは得意!寒いところは苦手

チンチラは南米の高山地帯が原産で、高温多湿が苦手です。

そのため、一般的には涼しく乾燥した場所が得意と言われています。

しかし、この時期気をつけなければならないのは気温差です。

温度差とはいったい何なのか?

昼夜の寒暖差が大きすぎるのもよくありません。

人間も夜エアコンをつけたまま寝ると寒くて風邪をひくことがあるように、チンチラも昼間エアコンをつけたまま夜に入ってしまうと風邪をひいてしまうことがあります。

夏場は日の出が早いので、出勤・登校前には必ず温度・湿度の確認と調整をしましょう。

さらに、太陽の高さによっては部屋が暖まりやすかったり、直射日光がケージ内に入り込んで金網が予想以上に熱くなり、チンチラの生活空間が暑くなることもあります。

晴れた休日は、日当たりや気温をじっくり観察してみましょう。

エアコンの真下にケージを置かない

チンチラのケージは、チンチラが上下運動しやすいように、比較的高低差があります。

そのため、エアコンの真下にあるケースは注意が必要です。

チンチラのためにコーナーステージを用意するのはとても良いことですが、チンチラが足を休める場所がエアコンの真下になり、極端に寒くなるケースがあります。

温度差やエアコンの真下で下痢をしやすくなることもあります。

我が家でも経験がありますが、チンチラは温度差やエアコンの真下に置かれることによる環境の悪化で風邪をひきやすいです。

チンチラは気温の変化に敏感

下痢や脱水症状を起こすこともあります。

季節の変わり目、特に夏場の下痢は意外と多く、この時期に下痢で入院するチンチラが急増します。

暖かいから大丈夫と思わず、下痢には要注意です。

特にこの時期の下痢は、すぐに脱水症状に変わり、手遅れになることもあります。


チンチラに使える除湿機は3種類ある

除湿機には、大きく分けて3種類があります。

それぞれの特徴から見ていきましょう。

コンプレッサー方式

エアコンの除湿機能と同じ仕組みで、内部のコンプレッサーで湿度の高い空気を冷やして除湿します。

後に紹介するデシカント方式よりも電気代が安く、温度上昇も少ないというメリットがあります。

そのため、梅雨や湿気の多い夏を快適に過ごすのに便利な方式といえでしょう。

デシカント方式

デシカント方式はフィルターとヒーターが付いているのが特徴で、除湿機の良いところはコンパクトで軽量なものが多いこと。

また、コンプレッサーを稼働させないので、静かで快適なのも良い点です。

ヒーターを内蔵しているので電気代が高くなりがちで、温度が上がってしまうのがデメリットです。

従って、冬場の結露防止や通年使用には向いていますが、夏場だけの使用には向きません。

「小型」と表記されている除湿機はこのタイプが多いので、自宅に小型除湿機がある方は要チェックです。

ハイブリッド方式

最後にハイブリッド方式です。

コンプレッサー方式とデシカント方式の両方を持つのがハイブリッド方式。

夏はコンプレッサー方式、冬はデシカント方式と使い分けることで、電気代の削減や季節に合わせた効率的な除湿効果が得られるというメリットがあります。

チンチラの飼育に最適な除湿機とは?

チンチラの飼育用に除湿機を購入するのであれば、「コンプレッサー式」か「ハイブリッド式」の除湿機を使用するのがベストでしょう。

コンプレッサー式の人気商品

それでは、コンプレッサー式の人気商品を紹介します。

アイリスオーヤマ:小型除湿機

価格は15,000円前後とお買い得な商品です。

まずすごいのが除湿量。

なんと1日あたり6.5リットル。

しかもメーカー曰く、1時間あたりの電気代はたったの5円です。

タンク容量は2.5リットルで、市販のホースで連続排水が可能。

コンパクトなサイズ(W31.9×H53.5×D20.4cm)もありがたいですね。

レビューもおおむね好意的で、「たった4時間で大量の湿気を除去してくれた!」というコメントもあるので、ぜひ試してみてください。

山善:リーズナブルな除湿機

13,000円前後で購入でき、除湿能力も1日6リットルと十分。

また、7段階の湿度設定が可能で、下は40%から上は70%まで5%刻みで除湿度を細かく調整できます。

タンクの容量は2リットルですが、重いタンクを持ち運ぶのが難しい方にとっては、多少使用頻度が増えても持ち運びが楽なほうがよいでしょう。

一晩運転すると驚くほど除湿され、6月の梅雨の時期でも80%あった部屋がすぐに60%程度に落ち着き、安心感があります。

さらに、パーツを取り外して掃除がしやすく、サイズもコンパクト(W27.6×H48×D18.5cm)です。

コロナ:大容量の除湿機

ガスファンヒーターで有名なコロナ製。

除湿能力は驚きの10リットル、木造11畳、鉄骨23畳の大容量パワフルタイプです。

シーンに応じて「除湿・サーキュレーター」と「衣類乾燥」を使い分けることができ、良い評価も多く書かれています。

また、製品は10年間交換不要のフィルターを搭載し、ウイルス抑制、除菌、脱臭を謳う高性能フィルターを搭載しています。

にもかかわらず、この機能で3万円前後という店もあり、かなりお買い得です。

また、タンクが4.5リットルと大容量なので、捨てる手間が省けて便利。

デザイン性も高いためおすすめです。

チンチラが快適に過ごせるように除湿機を導入しよう

チンチラは比較的長生きすることが多いので、ある程度性能を確認してきちんとしたものを購入することをお勧めします。

人間にとっても、湿気が少ない方が暮らしやすいし、洗濯物もよく乾きます。

カビ臭さも軽減できるため、ぜひ除湿機の購入を検討しましょう。

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