スイス原産のグリエールチーズは、直径40cm、重さが40kgと大きな円盤状であることが最大の特徴です。
1つのグリエールチーズを作るために、400~500リットルもの牛乳を使用します。
塩水を添加しながら、半年以上の熟成期間を経て完成するチーズです。
そんなグリエールチーズの特徴や産地について紹介します。
グリエールチーズの特徴とは
グリエールチーズは、熟成期間が半年以上と比較的長い期間をおいて楽しむことができるチーズです。
グリエールチーズの特徴は、味にクセが無いため食べやすい点が特徴です。
熟成前はきれいなホワイトですが、熟成が進んでゆくと黄色く変わります。
加工せずに食べても美味しく食べる事ができますが、温める事で膨らむため、グラタンなどにも使用されます。
オニオンスープなどにも使用されることがあります。
グリエールチーズを使用した料理として、最も有名なものはチーズフォンデュです。
チーズフォンデュはフランスパンや野菜、ソーセージなどを付けてチーズと食材を楽しむ方法です。
他のチーズと混ぜて溶かしている場合が多いものの、ベースとなるチーズがグリエールチーズであり、本場でも親しまれている食べ方の1つです。
大きなサイズが特徴のグリエールチーズですが、実際には溶かされた状態で提供されることが多いため、印象に残らないというケースもあります。
レストランでチーズ料理を食べる際には、チーズの種類にも注目してみると良いでしょう。
グリエールチーズの産地はフランス?
スイス山であるとされるグリエールチーズですが、実はフランス産ではないかともいわれています。
昔からフランスでは、硬いタイプのチーズを「グリエール」といいます。
しかし、スイス産のチーズだけが「グリエール」と呼ぶことを許されるとした取り決めにより、昔から使用されていたはずの「グリエール」という名前が使用できなくなりました。
取り決めによって、フランス産のグリエールチーズを生産してきた人たちが活動を行い、2000年代に入りフランス産でもグリエールチーズと呼ぶことができるようになりました。
呼ぶことはできるものの、チーズの表面に穴が開いているチーズのみという条件が付けられました。
そのため、フランス産のグリエールチーズとスイス産のグリエールチーズは、見た目に大きな差があります。
グリエールチーズの違いを目で楽しみ、味比べをしてみる事も面白いでしょう。
グリエールチーズは意外と身近にある
グリエールチーズの産地では、チーズ工場でチーズを作る過程の見学や歴史あるチーズ工房の見学など、観光客が多く訪れる場所となっています。
小さな村ですが、数か所にあるレストランや工房では様々なチーズフォンデュを楽しむことができます。
世界各国から観光客が訪れるという点からも、グリエールチーズの知名度の高さが分かります。
日本人観光客も多いため、チーズに興味を持った場合にはツアーに参加をしてみても良いでしょう。
グリエールチーズは、流行した洋食メニューであるチーズフォンデュに使用されているチーズです。
そのため、グリエールチーズという名称を知らない方でも、口にしたことがある可能性は高いでしょう。
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