しらすは足が早いことで知られており、手に入れたしらすがどれくらいで食べられなくなってしまうのか気になるという人も多いでしょう。
この記事では種類別のしらすの賞味期限や上手に冷凍する方法、傷んだしらすの見分け方などについて紹介します。
しらすの種類
しらすはカタクチイワシやマイワシなどの稚魚の総称で、白い透き通った体が特徴です。
同じしらすでも、生しらすや釜揚げしらす、ちりめんといったようにいくつかの種類があります。
それぞれの種類の違いは主に乾燥の度合いにあります。
●「生しらす」はまったく加工されていないしらすで、水分量は100%
●「釜揚げしらす」は塩水で釜茹でされたしらすで、水分量は約85%
●「釜揚げしらす」を天日干しにしたものが「しらす干し」で水分量は50~60%程度
●さらに乾燥させた水分量25~35%程度のものが「ちりめん」
●水分量15%以下のものが「たたみいわし」
水分量が多いものほど傷みやすく、少ないものほど長持ちするという傾向があります。
種類別のしらすの賞味期限
生しらす、釜揚げしらす、ちりめんのそれぞれの賞味期限について解説します。
生しらす
生しらすは傷むのが非常に早く、冷蔵庫で保存できるのは1~2日程度。
入手したらなるべく早めに食べる必要があります。
どうしても食べきれない場合は、醤油漬けなどにしておくと多少賞味期限が伸びます。
通販などで入手した既に冷凍されているものを解凍した場合、品質が悪くなるので再冷凍はおすすめできません。
水揚げされたままの状態で買ったものであれば、冷凍すれば1カ月程度は保存しておくことができます。
釜揚げしらす
釜揚げしらすは塩水で茹でてある分、生しらすよりも長持ちします。
冷蔵保存の場合の賞味期限は3~5日程度です。
冷蔵保存する際は、しらすがなるべく空気に触れないように、タッパーなどの密閉容器に入れて保管するとよいでしょう。
冷凍した場合の保存期間は3週間程度が目安となります。
ちりめん
釜揚げしらすをしっかりと乾燥させたちりめんの賞味期限は冷蔵保存で1~2週間程度が目安。
あくまでも未開封の状態の期限なので、開封した後はなるべく早く食べ切ることを心掛けましょう。
ちりめんも常温ではなく冷蔵庫で保存します。
冷凍した場合は、3週間を目安に消費するようにします。
しらすを冷凍する方法
特に生しらすは水分量が多く傷みやすいため、すぐに食べないのであれば早めに冷凍するのがおすすめです。
冷凍する際は小分けにしておくと使うときに便利。
小分けにしたしらすをラップで包み、さらにアルミホイルで包めば、金属に触れることで凍るまでの時間が短縮されて品質が劣化しにくくなります。
アルミホイルで包んだしらすはフリーザーバッグに入れ、なるべく平らにしてから密閉します。
冷凍したしらすは、加熱調理する場合は解凍せずにそのまま使うことができます。
冷蔵庫で解凍するときは、キッチンペーパーなどにのせて水分を吸収させるとよいでしょう。
賞味期限を過ぎたしらすの特徴
においを嗅いでみて、生臭いと感じたら傷んでいる可能性があります。
新鮮なしらすは体にハリがあって白色をしているので、身が崩れている、黄色に変色しているなどの兆候が見られたら注意しましょう。
体から水分が出てしまっていることも傷んだしらすの特徴の一つ。
傷んだしらすが新鮮さを取り戻すことはないので、冷凍などはせず、危険だと判断したら速やかに処分しましょう。
しらすを長持ちさせる方法
釜揚げしらすはオイルに漬け込むことで冷蔵でも10日ほど保管できるようになります。
熱湯にくぐらせたしらすを瓶に入れ、酢塩ニンニクを加えて混ぜ、ひたひたになるまでオリーブオイルを注げば完成。
賞味期限は過ぎたがまだ食べられそうだと判断したしらすは、醤油酒みりんを絡めながら炒めて作る「しらすふりかけ」にするのがおすすめです。
しらすは賞味期限に注意
しらすは水分量が多いことから傷みやすく、どれくらいの期間保存しておけるのか知っておくことが大切。
しらすの種類によって賞味期限は異なりますが、美味しく食べたいのであればなるべく早めに使うようにしましょう。