カルキ抜きとは、水道水に含まれる塩素を除去することです。
ウーパールーパーを飼育する上で絶対に知っておかなければならないカルキ抜きの方法を紹介します。
ウーパールーパーのカルキ抜きとは?
塩素は水道水に含まれる細菌を殺菌する働きがあり、人体には無害ですが、淡水魚やウーパールーパーのような水中で生活する生物にとっては猛毒です。
そのため、ウーパールーパーの飼育にはカルキ抜きした水を使う必要があります。
ウーパールーパーのカルキ抜きを忘れた場合
カルキ抜きを忘れると、塩素がウーパールーパーの体内に入ってしまいます。
塩素は外エラから肺に入り、肺細胞を破壊する可能性があります。
ウーパールーパーのカルキ抜きの方法
カルキ抜きは、専用のカルキ抜き剤(中和剤・ハイポ)を使います。
もしくは、水道水を室内や屋外に放置します。
それぞれの方法にメリット・デメリットがあるため、詳しく見ていきましょう。
カルキ抜き(中和剤・ハイポ)を使う方法
カルキ抜きを利用する方法は、水を入れ替える直前に用意した水にカルキ抜きを混ぜるだけであり、最もおすすめできる方法です。
瞬時にカルキ抜きを除去できますが、水温がウーパールーパーの適温になってから水換えをする必要があります。
水道水を室内に放置する方法
水道水を常温で放置してカルキ抜きをする場合は、汲み置きしてから2~3日放置します。
汲み置きによるカルキ抜きは、水に含まれるカルキを蒸発させることで行います。
室内に置いておくと水温が上がりにくいため、カルキが抜けるまでに時間がかかります。
そのため、汲み置き開始から2~3日程度かかります。
また、冬場は他の時期よりも水温が上がりにくくなります。
他の時期に比べ、カルキ抜きまでに4~6日程度かかるため注意しましょう。
ただし、室内でのカルキ抜きの場合、水温差がほとんどないため、カルキが抜けたらすぐに水を入れ替えられるというメリットがあります。
水道水を屋外に放置する方法
水道水を外に置いておく場合は、6~12時間程度なら大丈夫です。
特に、直射日光が当たる場所に置いておくと、水温が上がりやすくなり、早くカルキ抜きができます。
また、夏の暑い時期であれば、3時間程度でカルキ抜きができ、短時間でスケールを落とすことが可能です。
ただし、屋外でカルキ抜きを行うと水温が上がりすぎるため、カルキ抜き後すぐに水を交換できません。
水温がウーパールーパーの水槽の水温に近くなるまで待つ必要があります。
ウーパールーパーの健康のためにもカルキ抜きが必要
カルキ抜きを忘れても、すぐに何かが起こるわけではありません。
しかし、ウーパールーパーの体に害があることは間違いありません。
ウーパールーパーの健康を管理するのも飼い主の役目であるため、水換えの際には必ずカルキ抜きをしましょう。