フクロモモンガは飼い主にたいへんよくなつくため、近年はペットとしての人気を集めています。
今回はそんなフクロモモンガについての飼育について見ていきましょう。
フクロモモンガの飼育に必要な物6選
まずはフクロモモンガの飼育に必要なものから見ていきましょう。
必要なものは大きく分けて6点あります。
フクロモモンガの家となるケージ
フクロモモンガの飼育ケースの大きさは縦×横×高さで76cm×76cm×76cmくらいを目安に選びましょう。
フクロモモンガは木登りが好きで活発な動物なので高さのあるケージがおすすめです。
フクロモモンガをオスメスの番いで飼育するときは、最短3ヶ月周期で1~2頭生むので、出産のコントロールのためには複数のケージが必要となります。
ケージには枝や蔦を入れることで、フクロモモンガの本来の生育環境に近づけることができ、フクロモモンガのストレス軽減効果が期待できるでしょう。
ただ、フクロモモンガにとって有害な植物にスイセン、チューリップ、アジサイ、アサガオ、スズランなどがあるので、そういった植物は入れてはいけません。
保温器具
コードをかじるフクロモモンガもいるので、飼育するときは外付けの物が好ましいでしょう。ケージ内の温度としては25℃~28℃を目安に保ちましょう。
また、ケージ内の適温を知るための温度計が必要です。
登り木やステージ
木登りが好きなので、登り木やステージがあるとフクロモモンガはたくさん運動できるようになります。
動き回る際に休憩スペースも必要となるため、ステージを一つ設置することがおすすめです。
エサ入れ・水入れできる場所
エサ入れは、フクロモモンガにひっくり返されないよう重さのあるものが良いでしょう。
水入れはケージ側面に取り付けられるものが交換しやすく扱いやすいでしょう。
エサ
フクロモモンガの飼育には専用フードを与えましょう。必要な栄養素がバランス良く配合されたものがあります。
エサは基本ですが、副菜としてゼリーを与えると良いでしょう。
フクロモモンガの飼育方法について
フクロモモンガは夜行性なので、エサをあげるタイミングは夕方にし、与えるエサの量は体重の5〜10%程度を目安に毎日与えましょう。
排泄物の状態や日々の変化で体重は変化するのでよく観察し、食べきれる量を与えましょう。
生まれたての時には1日に2~3回専用ミルクを与え、成長したら1日に1回を目安に与えましょう。
ケージの清掃は放置すると匂いの原因となるため、こまめにしましょう。
清掃の際に使える専用の消臭剤もあります。
フクロモモンガ飼育専用の消臭剤には天然素材が使用されており、生き物のケージにも安心して使えます。
ケージを清掃する場合には、完全に匂いを無くすのではなく、何か匂いがついたものとして普段入っていたものも残しておきましょう。
全ての匂いを消してしまうと、リラックスできない原因になってしまいます。
飲み水に混ぜてお腹の中から消臭効果を期待できるアイテムもあるので、匂いが気になるときは併用も考えましょう。
フクロモモンガを正しく飼育して仲良く暮らそう
フクロモモンガは本来警戒心と縄張り意識の強い動物のため、初めて会った人に対しては強い威嚇行動をとることがあります。
しかし、人に馴れていないフクロモモンガであっても、ゆっくり愛情をもって飼育すれば飼い主とペットとしての信頼を築くことができるでしょう。