とろけるような口当たりと、まろやかなコクが魅力のカマンベールチーズ。
日本でも人気の高いチーズで、料理に使うだけでなく、ワインのおつまみとしても定番です。
実はこのカマンベールチーズ、自宅でも手作りできることをご存じでしょうか?
基本の工程をしっかり押さえれば、初心者でも挑戦可能です。
この記事では、カマンベールチーズの作り方と、家庭で作るときの注意点・コツを分かりやすく解説します。
カマンベールチーズとは?特徴と人気の理由
まずは、カマンベールチーズがどんなチーズなのかを簡単におさらいしておきましょう。
カマンベールチーズは、フランス・ノルマンディー地方発祥の白カビタイプのチーズです。
表面を覆う白いカビは「ペニシリウム・カマンベルティ」と呼ばれ、熟成が進むほど内側が柔らかく、濃厚でクリーミーな食感になります。
クセが少なくマイルドな風味のため、チーズ初心者にも人気があります。
パンやクラッカー、果物などとも相性がよく、さまざまな料理に活用できる点も魅力です。
カマンベールチーズの基本的な作り方
カマンベールチーズ作りの工程は、大きく分けて5つのステップです。
家庭で挑戦する場合も、基本の流れは同じです。
① 生乳の加熱殺菌
最初に生乳を65℃以下の低温で加熱して殺菌します。
温度が高すぎるとたんぱく質が変化して固まりにくくなるため、低温殺菌が重要なポイントです。
② 乳酸菌と酵素を加える
30℃前後まで冷ましたら、乳酸菌と酵素(レンネット)を加えて1時間ほど静置します。
この工程で生乳がゆっくりと固まり、チーズのもととなる「カード」ができます。
③ 型入れと水切り
カードを適度な大きさにカットして型に入れ、1日かけて自然に水分を抜きます。
このとき、押し固めすぎないように注意しましょう。
余分な水分が抜けることで、なめらかな口当たりに仕上がります。
④ 塩と白カビを付ける
型から取り出したチーズに塩を振り、表面に白カビ菌を付けます。
この白カビが熟成の鍵を握り、チーズ特有の香りと風味を生み出します。
⑤ 熟成させて完成
湿度の高い冷暗所で1週間ほど熟成させると、表面が白カビで覆われてきます。
さらに2〜3週間熟成を続け、表面のカビの成長を調整しながら風味を整えたら完成です。
自宅でカマンベールチーズを作る方法
カマンベールチーズ作りは本格的な工程が必要ですが、家庭でも工夫すれば挑戦できます。
特に、酵素や白カビの扱いがポイントになります。
材料の入手方法
レンネット(酵素)はインターネット通販で少量単位から購入可能です。
白カビは市販のカマンベールチーズの表面を削り取り、水に溶かして霧吹きで吹きかける方法が一般的です。
牛乳選びのポイント
市販の牛乳の多くは高温殺菌されており、チーズ作りには向きません。
「低温殺菌牛乳」と表示されたものを選びましょう。
これにより、乳酸菌や酵素の働きがしっかりと発揮されます。
自宅でカマンベールチーズを作る際の注意点
カマンベールチーズは生きた菌を扱う発酵食品のため、衛生管理がとても重要です。
不適切な環境で作ると、有害なカビや雑菌が繁殖してしまう危険があります。
道具と手の殺菌は徹底的に
使用するボウル、ヘラ、型などはすべて熱湯で殺菌し、作業前には手を洗って清潔なビニール手袋を着用します。
清潔な環境を保つことが、成功の第一歩です。
異常がある場合は食べない
熟成中に白カビ以外の色(黒や緑)のカビが発生した場合は、残念ながら失敗です。
また、苦味や強い酸味がある場合も食べるのは危険です。
見た目が似ていても、安全性が保証されない場合は必ず廃棄しましょう。
まずは市販のカマンベールチーズを味わってみよう
自宅で作るのはやや難易度が高いため、最初は市販のカマンベールチーズを味わって特徴をつかむのがおすすめです。
メーカーや産地によって、塩味・熟成度・香りが異なります。
食べ比べをすることで、自分好みの風味を見つけることができるでしょう。
特に牧場やチーズ工房で作られる手作りチーズは、濃厚でミルク本来の風味を楽しめます。
慣れてきたら、こうした味を参考に自分だけのオリジナルカマンベール作りに挑戦してみましょう。
まとめ|カマンベールチーズ作りはポイントを押さえれば自宅でもできる
カマンベールチーズは、乳酸菌と白カビの力を利用して熟成させる繊細なチーズです。
工程自体はシンプルでも、温度管理や衛生面の配慮が欠かせません。
清潔な環境を整え、低温殺菌牛乳やレンネットなど正しい材料を使えば、家庭でも作ることができます。
最初は難しく感じるかもしれませんが、チーズが熟成していく過程を見るのはとても楽しい体験です。
安心して食べられる手作りチーズを目指して、ぜひ挑戦してみてください。
