フォンティナチーズとは?歴史や味の特徴

フォンティナチーズとは?歴史や味の特徴

フォンティナチーズは、フランスやスイスにもほど近い、イタリアの北西部にあるヴァッレ・ダオスタ州で作られるチーズです。

夏になると、牛の生乳を使用してチーズを作り、秋~冬にかけて熟成して完成します。
フォンティナチーズの特徴や美味しい食べ方などを見て行きましょう。

フォンティナチーズの歴史

フォンティナチーズの歴史は13世紀頃に始まりました。
寒さの厳しい冬の季節に必要な保存食として親しまれていたため、脂肪分は50%ほどです。
作る過程では、形成したチーズを塩水で洗って熟成させます。
出荷までは4か月程度となる、セミハードチーズです。
セミハードといっても、感触は柔らく香ばしい味が特徴です。
味には酸味や苦みを含めたクセがなく、子供やチーズが苦手な方でも楽しめるチーズとして人気があります。
1個のフォンティナチーズは、およそ10kg~20kgという大きな塊で作られています。
一般的には塊で完成するフォンティナチーズを小さくカットし、グラム単位で販売するという方法です。
日本でも、チェダーチーズなどのように小分けにされて販売されています。
カットして食べる場合、ラップでしっかりと密閉し、乾燥を防ぐことが重要です。

フォンティナチーズは本場のチーズフォンデュの材料

チーズとワインを混ぜて溶かしたチーズフォンデュは、野菜やフランスパンをつけて食べるといいう人気のメニューです。
自宅でも楽しめるチーズフォンデュに、フォンティナチーズは必須です。
自宅で作る方法を見て行きましょう。
牛乳にフォンティナチーズを入れた後、2時間程の時間を掛けてフォンティナチーズを柔らかくして行きます。
鍋にバターを溶かし、一度火を止めた後に卵黄を入れます。
牛乳から取り出したフォンティナチーズは、しっかりと水気を切りましょう。
フォンティナチーズを鍋へ入れて、火にかけます。
フォンティナチーズがすべて溶けたところで完成です。
非常に味が濃いチーズソースが完成するため、具材に少量付けるだけでも楽しめます。

フォンティナチーズは現代では料理に活用

フォンティナチーズを含め、セミハードチーズは保存食として作り始めたものです。
しかし、フォンティナチーズなどは熟成させる期間によって味が変化をします。
そのため、チーズ愛好家の間では人気の高い種類であり、料理に活用するなどアレンジをして楽しむという方法も一般的になっています。
日本の場合は湿度が高いため、北海道地方といった一部地域でのみセミハードチーズが作られています。
しかし、現在は工房で温度管理も可能となってきているため、セミハードチーズが流通する日も近いかもしれません。

フォンティナチーズは保存食から進化

保存食であったフォンティナチーズは、味よりも保存のしやすさが重視されていたチーズです。
しかし、美味しい味を求めて進化を続け、現代ではそのまま食べても美味しいチーズとなりました。
チーズフォンデュといった洋風メニューにもアレンジしやすく、自宅でも気軽に楽しめる点は非常に魅力的です。
ブロックで販売されているため、自分が食べやすい大きさのチーズを購入できます。
この様な点からも、フォンティナチーズは今後国内でも需要が高まるチーズではないかと予想されています。


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