サヴール・デュ・マキとは?味の変化や特徴

サヴール・デュ・マキとは?味の変化や特徴

チーズの種類は非常にたくさんありますが、日本では馴染みのないチーズも非常に沢山存在してます。
チーズ初心者の方や、これからチーズの勉強をしたいと考えている方がチェックしておくべきチーズの1つが、「サヴール・デュ・マキ」です。

サヴール・デュ・マキとは、どの様な特徴のあるチーズなのか、名前の由来や作り方などを紹介します。

サヴール・デュ・マキの特徴

サヴール・デュ・マキは、フランスのコルシカ島原産のチーズです。
島全体の人口はおよそ25万人ですが、羊の数は15万頭となっており、羊の数が非常に多いことが分かります。

この様に羊が非常に多い環境で作られているサヴール・デュ・マキですが、見た目にも特徴があります。
サヴール・デュ・マキとは、日本語で「マキ(コルシカ島にある植物群)の香り」という意味です。

羊の生乳を使用して作られたチーズの周りに、ローズマリーをはじめとするハーブで覆います。
そのため、食べるとチーズではなくハーブの香りが勝つチーズです。

コルシカ島では、チーズの原料である羊の生乳のみならず、ハーブもコルシカ島原産のものを使用しています。
サヴール・デュ・マキは、コルシカ島の味を楽しめる特別なチーズであるといえるでしょう。

実は、サヴール・デュ・マキの歴史は浅く、20年程しかありません。
それまでコルシカ島では、個性が強いとはいえないセミハードチーズが主流でした。

セミハードチーズは、島で暮らす人々のために作られているものでした。
フランス本土で楽しんでもらえるようなチーズを作りたいと考え、島の人たちが考え付いたチーズです。

サヴール・デュ・マキは季節ごとに違う味を楽しめる

サヴール・デュ・マキは、熟成が進んでいない段階と熟成が進んだ段階で、大きく味が変化をするチーズです。

熟成が進んでいない段階では、羊の生乳特有の甘さと弾力のある食感が楽しめます。
熟成が進んだ断崖では、徐々に弾力がなくなります。

ただし、チーズにハーブの香りがしっかりと付くため、深いコクとハーブの香りを楽しむことができます。
サヴール・デュ・マキは、冬に作り始め初夏に完成します。

つまり、夏に食べると弾力や甘さのあるチーズ、秋や冬に食べるとハーブの香りと共に深い味わいのチーズを食べる事ができます。

食べる季節を変えて、食べ比べをしてみても良いでしょう。

サヴール・デュ・マキの楽しみかた

サヴール・デュ・マキは、羊の生乳とハーブの香りが特徴のチーズです。
そのため、料理に加えたりアレンジをするのではなく、そのままの状態でワインと共に楽しむことがおすすめです。

熟成が進んで行くと匂いも増すため、チーズを食べ慣れていない方は熟成が進んでいないものがおすすめです。
デパートや一部スーパーのチーズ売り場でも販売されていますが、インターネットでも購入可能です。

購入した際に、表面に天然のカビが付着していることがあります。
これは天然のものであるため、食べる際に問題となるものではありません。

しかし、冷蔵庫などで保管をする際には密閉容器にいれましょう。

冷蔵庫に入れている食品にカビが付着し、傷みの原因となります。
開封後は熟成ではなく傷みが進むため、3日程度で食べきるようにしましょう。


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