アオジタトカゲの飼育で避けて通れないのが電気代。
断熱材や紫外線ランプなど、日本で爬虫類、アオジタトカゲを飼育するには多くの保温器具が必要です。
特に秋口から春先にかけては冷え込み、夏もエアコンが効いた部屋で飼育する場合には保温器具を設置します。
そのため、電気代の値上がりを心配する人も多いでしょう。
この記事では、爬虫類の電気代はいくらなのか、暖房器具ごとの電気代を紹介します。
アオジタトカゲ保温器別の消費電力
アオジタトカゲの代表的な保温器具の消費電力と電気代を見てみましょう。
種類 | 1日の平均電気代 | 1ヶ月の平均電気代 |
バスキング ランプ |
45円 | 1350円 |
パネル ヒーター |
60円 | 1800円 |
セラミック ヒーター |
36円 | 1080円 |
267円 | 8010円 | |
暖突 | 7.8円 | 234円 |
紫外線ランプ | 15.6円 | 468円 |
保温ランプ | 45円 | 1350円 |
※1kwあたり25円で計算
※24時間連続稼働した場合
月にしては意外に高いです。
なお、この計算結果は、あくまでも消費電力から算出した理論値です。
例えば、現実には紫外線ランプを24時間つけっぱなしにすることはないでしょう。
また、サーモスタットを使って暖房器具をオン・オフすることも考えられます。
そのため、実際の電気代はこの結果より若干安くなると考えてよいでしょう。
気温が高い夏は、保温機器の電源を入れない時間が長いです。
そのため、電気代は少し安くなります。
また、今回使用した保温機器はあくまで一例です。
ケージの種類や飼育方針によって使用する機器は異なるため、電気代もそれに応じて変わります。
あくまでも参考程度にしてください。
アオジタトカゲを多頭飼いしている場合
飼育頭数が少ない場合は、個別に保温することをおすすめします。
放し飼いの個体がなく、2~3頭程度であれば、個別保温の方が安上がりな場合が多いです。
個別保温の場合、エアコンで保温する場合と違い、室内の温度低下に注意が必要です。
特に冬場は、部屋の温度が15度以下に下がったら黄色いランプをつけます。
断熱材を入れたり、発泡スチロールを被せるなどの対策をしましょう。
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アオジタトカゲの冬対策
まず、電気代は確実に上がります。
プラケースで飼育できる種類でも、保温することでかなりの電力を消費するからです。
また、大型になればなるほど電気代は高くなります。
さらに、電気代は飼育する部屋の環境、家の構造、窓の断熱性、日当たりなど様々な要因に左右されるため、一概にいくらかかるとは言えません。
砂漠地帯に生息する種類や北米産の動物など、爬虫類によっては室内飼育であれば保温の必要がなく、ひなたぼっこのみで飼育できるものもいます。
しかし、これらの方法は長年爬虫類を飼育している人が行っている方法のため、できれば最初の冬は保温した方が良いでしょう。
冷血動物とは?
爬虫類は外気温によって体温が変動する冷血動物です。
魚や昆虫も冷血動物です。
人間はいわゆる恒温動物で、自分で体温を作り出すことができます。
しかし、体温を維持するためには大量のエネルギーを必要とするという欠点があります。
一方、外温動物に近い体温で活動できる冷血動物は、消費エネルギーが少ないため、少ない食料で活動できます。
そのため、爬虫類は飢餓に弱い傾向があります。
アオジタトカゲの冬眠と休眠
冬眠と休眠はよく混同されますが、解釈は微妙に異なります。
いわゆる冬眠とは、体温の低下と飢餓状態を克服するために、体のエネルギー代謝を最低限(1~25%)にまで低下させることです。
冬眠中はエネルギー代謝は低下しますが、身体機能や体温は低下しません。
冬眠によく似た状態ですが、冬眠のような仮死状態ではなく、一時的に活動しない状態です。
ケージごとの保温
飼育頭数が少なかったり、飼育を始めて間もない方は、この方法で冬に備えている方が多いです。
ただ、飼育ケージはガラス製が一般的です。
一般的にガラスは熱伝導率が低く、コンクリートや鉄などに比べて熱を通しやすい傾向にあります。
これは「厚み」によるところが大きく、
ガラスの平均的な厚さは5mm程度と言われており、この厚さであれば熱は通りやすいでしょう。
また、爬虫類飼育者がよく使うガラス製テラリウムのガラス厚は4mm。
冬場、ケージ内の温度をいくら上げても、ケージの外の温度が低ければ温度は上がりません。
そのため、ケージごとに管理する場合は、ケージの周りを発泡スチロールや発泡スチロールで囲むとかなり保温することができます。
念のため、ケージ内の換気は確保してください。
体温調節
温度管理ができるアオジタトカゲの保温器具として
・電球
・セラミックヒーター
・パネルヒーター
保温方法としては、各ケージを保温する方法、簡易温室を作りそこに飼育ケージを置く方法、エアコンで部屋全体を暖める方法が一般的です。
夏場でも冷房が効いた部屋でアオジタトカゲを飼育する場合は、保温器具で適切な飼育環境を作りましょう。
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