レオパードゲッコーがひっくり返る原因と対処法|病気・栄養不足・遺伝の可能性も

レオパードゲッコーがひっくり返る原因と対処法|病気・栄養不足・遺伝の可能性も

レオパードゲッコー(ヒョウモントカゲモドキ)が突然ひっくり返る姿を見ると、飼い主は驚き、心配になるものです。

元気に見えていたのに、急に背中を上にして動けなくなる、あるいはくるくる回るような行動を見せる場合、それは単なる「癖」ではなく、何らかの異常サインの可能性があります。

この記事では、レオパードゲッコーがひっくり返るときに考えられる原因・対処法・予防法について詳しく解説します。
飼い主として正しい知識を持つことで、愛しいペットの命を守ることができます。

レオパードゲッコーがひっくり返る主な原因

突然レオパードゲッコーがひっくり返る場合、主な原因は大きく分けて3つあります。
先天性疾患栄養不足神経障害のいずれか、または複数が関係していることが多いです。

① 先天性の遺伝子疾患

生まれつきの体質や遺伝によって、体のバランス感覚や神経に異常が起きているケースがあります。
特に、特定のモルフ(品種)には遺伝的なリスクが知られています。

たとえば、エニグマW&Y(ホワイトアンドイエロー)と呼ばれるモルフは、神経障害を発症しやすい傾向があり、平衡感覚が乱れることがあります。
また、レモンフロストといった品種では、腫瘍が起こりやすいことが報告されています。

これらは遺伝的なものであり、治療によって完全に治すことは難しいですが、飼育環境を整えてストレスを減らすことで、寿命を全うできる個体も少なくありません。

② 栄養バランスの乱れ(カルシウム・ビタミンD不足)

先天性の病気がなくても、カルシウムやビタミンDが不足すると、代謝性骨疾患(MBD)を発症することがあります。
骨や筋肉の動きがうまくいかず、体を支えられなくなってひっくり返ってしまうケースが多いです。

カルシウムが足りないと骨がもろくなり、ビタミンDが不足するとカルシウムを吸収できません。
そのため、餌にカルシウム剤やビタミンD3配合のサプリをまぶすことがとても重要です。

特に成長期である1歳未満のレオパードゲッコーには、毎回カルシウムを加えても栄養過多にはなりません。
健康な骨格を作ることが、病気の予防につながります。

③ 神経障害や中枢の異常

転倒や回転運動を繰り返す場合、脳や神経系の異常が関係していることもあります。
中枢神経の障害があると、体のバランスを取る機能が低下し、頭が傾く・回転する・ひっくり返るといった動きが見られます。

感染症や外傷、または強いストレスが引き金になることもあるため、症状が続くようであればすぐに病院へ連れていきましょう。


レオパードゲッコーがひっくり返ったときの対処法

レオパードゲッコーがひっくり返ったら、焦らずに次の手順を意識して対応しましょう。

落ち着いて体勢を戻す

まずは、やさしく手を添えて体勢を戻します。
強く掴んだり、無理に動かそうとすると、骨や内臓にダメージを与えることがあります。
体勢を戻した後もすぐには動かさず、落ち着くまで静かな環境で観察します。

温度と湿度を整える

体調が悪化しているとき、温度や湿度の乱れがさらなるストレスとなります。
ケージ内は28〜30℃前後を保ち、冷えや乾燥を避けるようにしましょう。

特に冬場は、パネルヒーターや保温球などを使って温度管理を徹底します。

病院で診察を受ける

ひっくり返る行動が頻発する、バランスを取れない、震えが見られるなどの症状がある場合は、爬虫類専門の動物病院で診察を受けましょう。

動画や写真で症状を記録しておくと、獣医師に説明しやすく、診断の手がかりになります。
カルシウム剤や照明の使用状況、給餌内容などもメモしておくと良いでしょう。

レオパードゲッコーがひっくり返らないための予防法

大切なのは、普段からのケアと環境管理です。
以下のポイントを押さえて、健康的な生活をサポートしましょう。

栄養バランスを意識する

カルシウム剤やマルチビタミンを餌に加え、栄養の偏りを防ぎます。
コオロギやデュビアなどの餌には、栄養パウダーをまぶしてから与える「ダスティング」が効果的です。

また、ビタミンD3は照明(UVライト)でも合成されるため、必要に応じて使用を検討しましょう。

ストレスを減らす

頻繁なハンドリング(触ること)や環境の変化は、レオパードゲッコーに強いストレスを与えます。
静かで一定の環境を保つことで、神経症状の悪化を防ぐことができます。


まとめ:レオパードゲッコーがひっくり返るときは早めの対応を

レオパードゲッコーがひっくり返るのは、体の異常や病気のサインであることが多いです。
特に、先天性疾患・カルシウム不足・神経障害など、いずれも放置すると悪化する可能性があります。

症状が見られたら早めに病院で診てもらい、飼育環境と栄養バランスを見直しましょう。
日頃から正しいケアを行えば、ひっくり返る行動を防ぎ、健康的に長生きさせることができます。

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