小学生向け漢字ドリルの選び方とオススメドリル

小学生向け漢字ドリルの選び方とオススメドリル

                                                                  小学生向けの漢字ドリルは、子供が興味を引きそうなワードを中心として工夫されたものがたくさん販売されています。さまざまな出版社から発売されているものの、ドリルによって目的や学べる内容は大きく異なるケースが多いです。そのため、子供が正しく学習するために必要な漢字ドリルの選び方を、プロである西村創さんが解説します。

目次

プロが教える小学生向け漢字ドリルの選び方

子供の学習や、べんょうの進め方にも大きく影響します。まずは、子供の興味を引くことが非常に大切だといえるでしょう。そこで、西村創さんに、漢字ドリルを選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。

・【選び方のポイント1】子供の字の特徴を考慮する

年齢や性格によって、子供の字の大きさや筆圧、使う鉛筆などはさまざまです。学年指定のものであっても、平均より大きい字を書く子であれば使いづらいと感じるかもしれません。書くスペースが大きすぎるとその分演習量が少なくなりますが、ストレスがかかるほど小さくては身につくものも身につきません。子供の書く字の大きさ、線の太さに合ったスペースのドリルを選ぶようにしましょう。

・【選び方のポイント2】正しい書き順の学習が重要!

漢字が苦手な子供ほど、書き順がでたらめになってしまいがちです。しかし、一度間違った書き順で覚えてしまうと、後から修正することはなかなか難しいもの。特に中学受験をする場合は、書き順を問う問題も出題されます。受験直前になって、一年生から習う漢字を全て見直すのは不可能に近いでしょう。新しい漢字を覚える段階で、正しい書き順を身につけられるドリルを選びましょう。

・【選び方のポイント3】基本は「習得用」と「暗記用」の2冊

たくさんの種類がある漢字ドリルですが、大まかに2つのタイプに分けられます。ひとつは漢字の書き取りスペースが多く、書き順や成り立ちが説明されている「暗記用」のもの。もうひとつは、練習問題をたくさん収録した「習得用」のものです。はじめに習得用を使って正しい形や書き順を覚えたら、定着度を上げるために暗記用のドリルに取り組む、というのがおすすめです。どちらか一方では不十分ですので、両方購入したいところです。あまり量をこなせない場合は「習得用」を優先的に使うようにしましょう。

小学校の学習方針も意識した漢字ドリルの選び方

小学校では、年代によって学習方法も異なります。そのため、年代に適した漢字ドリルを用意してあげなければなりません。漢字ドリルを選ぶ際に気をつけたほうがよいポイントや、知っておくと最適なものを選びやすくなるポイントを紹介します。

・国語学習の状況に合った漢字ドリルを選ぼう

・国語は言葉だけでなく思考力や感性を養う教科
国語の授業では、言葉の力や意味について、小学校の6年間をかけてしっかり身につけます。また、国語には正しい日本語の使い方や意味だけではなく、論理的に考える力や表現力を育てる目的もあるのです。文章を読み解き、登場人物の感情を推測するなどの授業も行われるため、感性を高めて自他を尊重する心を養う授業でもあります。漢字はそれぞれ深い意味をもつため、由来の意味を理解しながらかけるようになることによって感性を磨くことにもつながるでしょう。
・「正しい漢字」の基準は変化している
小学校の国語教育では「常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)」(文化審議会国語分科会)によって、手書きの字体についての新しく方針が定められました。そのため、昔は誤りとされていた漢字の書き方でも、現代では正解とされるケースもあります。親が子供に漢字を教える際には、変更された部分についても認識しておく必要があるでしょう。しかし、家事や育児、仕事をこなすなかで、新しく定められた決まりをすべて認識しておくことは難しいといえます。子供に対して、時代に沿った学習を提供するためにも、漢字ドリルは非常に役立つでしょう。

おすすめ【漢字ドリル】7選

漢字ドリルを選ぶ際には、国語学習の意味を知ること、変化する学習内容をしっかり認識することが重要です。漢字ドリルの選び方のポイントをふまえて、実際に西村創さんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。

・偕成社 下村式 となえて書く 漢字ドリル 漢字練習ノート 小学1年生

「唱えて覚える」学習方式を提案している、下村昇先生のシリーズです。例えば「天」という字なら「ながいよこぼう、みじかいよこぼう、そしてさいごに人をかく」といった風に、口に出して覚える手順が書かれています。口に出して読み上げながら書くことで学習効率が上がり、おのずと書き順も覚えられるので、漢字が苦手な人におすすめします。

著者:下村昇
ページ数:83
発売日:2011年04月

・学研プラス 小学漢字1006の書き取りテスト

小学校で習う全1006字の漢字を収録した、問題演習用のテキストです。A3サイズの大きなテキストは、学校のテストに近い感覚で取り組むことができます。学年別のテスト形式になっているので、年度末の確認テストにも対応できます。毎年、年度終わりの総復習として、6年間ずっと活用できます。同音異義語や同訓異字などの複雑な問題も出題されるので、漢字が好きな子供にとってもおすすめです。

単行本:111ページ
編集:学研教育出版
発売日:2012/6/26

・文響社 日本一楽しい漢字ドリル うんこかん字ドリル 小学1年生

話題の「うんこかん字ドリル」は、今や最も有名な漢字ドリルでしょう。漢字学習はくり返し作業になるため、それが苦痛な子供は漢字に苦手意識を持ってしまいます。そんな子供たちが、楽しんで自分から勉強できるようになるドリルです。思わず笑ってしまう例文や随所に散りばめられた遊び心が、子供の心を惹きつけます。ただし、やや演習量が少なく、無理やり「うんこ」という言葉を使っているため、文例は意味の通らないものも多いです。漢字嫌いの子供に「興味を持たせる」ことに特化したドリルです。

ページ数:84ページ
編集:文響社
発売日:2017/3/18

・文理 小学教科書ワーク 光村図書版 漢字 1年

各小学校で使っている教科書に沿った漢字ドリルです。学校で宿題などに用いられている漢字ドリルに近いので、覚え切れなかった漢字を復習することができます。漢字が苦手な子供に学校でまだ習っていない漢字が出てくるようなドリルを取り組ませると、苦手意識が増してしまいます。教科書準拠のドリルを使って、すでに習った漢字の復習をしたいという人におすすめします。

ページ数:88ページ
編集:文理
発売日:2015/3/14

・朝日学生新聞社 1日4題!わくわく漢字帳 小学2・3年生

豊富な文例が特徴のドリルです。熟語などはくり返し書いて覚える方法もありますが、漢字を得意な子供は読書の中で、自然と意味を推察しながら身につけています。他のドリルに比べて一つひとつの文例が長いため、詰め込み式ではなく文脈の中で熟語や用例を覚えることができます。読み物としても楽しめるため、漢字だけでなく、読解力や語い力も身につけたいという人におすすめします。

ページ数:176ページ
著者:鼎(かなえ)・朝日小学生新聞
発売日:2014/12/17

・学習研究社 中学入試 漢字で書けないと×になる社会科用語1000―小3からはじめる社会科漢字練習帳

中学受験を考えているご家庭におすすめしたいのがこの1冊です。中学入試の社会科では、「平等院鳳凰堂」「比叡山延暦寺」などといった、小学校で習わない漢字がたくさん出てきます。しかし、社会科の問題集は国語の問題集と違い、漢字が大きく書いてありません。そこで、「叡」など複雑な漢字は、あいまいに覚えてしまっている可能性があります。4教科の中学受験に臨もうとしている人におすすめします。

ページ数:127ページ
編集学習研究社、学研
発売日:2008/3/1

子供の状態やレベルに合ったドリルを選ぼう

話題になったドリルは当然それ相応の魅力や工夫があるものですが、大切なのは子供に合ったものを選ぶことです。集中力にムラがあり、授業をあまり聞いていないような子供には書き順や形がしっかり学習できるドリル形式、ゲーム性の高いものが好きな子供にはさまざまな出題方法で収録されたドリルなどが向いています。本記事が漢字ドリル選びのお役に立てたら幸いです。

学年ごとに漢字をしっかり学べるドリル3選

エキスパートが紹介する漢字ドリルのほかにも、さまざまなタイプの漢字ドリルが発売されています。学年ごとに異なる内容を、しっかり身につける必要もあるでしょう。そこで、内容が学年ごとに分けられている漢字ドリルを紹介します。

・くもん出版 小学ドリル1年生のかん字

1年生の漢字を網羅!「読む力」と「書く力」が身につく
「小学ドリル1年生のかん字」では、1年生で学習するすべての漢字を収録していることが特徴です。漢字そのものの形を覚えるだけでなく、読む力と書く力もしっかり身につけられるでしょう。同じシリーズには、文章の読解や文章題などのドリルもあるため、併用することによって総合的に国語を学ぶことも可能です。

ページ数:88ページ
編集:くもん出版編集部
発売日: 2015/2/16

・学研教育出版 調べて覚える6年の漢字辞典ドリル―6年生の漢字はこれでバッチリ!

漢字に対する興味が高まる!実践的な知識が定着するドリル
「調べて覚える6年の漢字辞典ドリル」は、漢字の成り立ちをイラストで解説しているため非常に理解しやすく、漢字の意味も覚えやすいことが魅力です。また、単一の漢字だけでなく、熟語も同時に覚えられるように工夫されています。

ページ数:192ページ
編集:学研教育出版
発売日:2012/7/1

・小学館 ドラえもん はじめての漢字 ドリル2年生

2年生の漢字すべてをオールカラーで楽しく学べる
「ドラえもん はじめての漢字 ドリル2年生」は、辞書をベースにした内容であり、漢字に関する正しい知識をスムーズに身につけられることが特徴です。漢字の練習と、テスト対策にもなる問題演習が付いています。オールカラーで、人気のキャラクターと一緒に漢字の勉強を進められるため、楽しく漢字を覚えられるでしょう。

ページ数:96ページ
編集・著者:国語辞典編集部、藤子・F・不二雄 、藤子プロ
発売日:2016/11/24

漢字ドリルはその年に合ったものを選ぶべき

漢字ドリルを購入する際には、年度ごとに合ったものを選んで購入する必要があります。理由は、小学校の学習指導要領は改定されることも多いためです。漢字の書き順や、それぞれの漢字を何年生までに読み書きできるようにしておくことが望ましいのかなど、数年経過すれば学習内容が変わっているケースもあります。漢字ドリルは、ノートを併用すればきれいな状態で長期間繰り返し使用することも可能です。そのため、兄弟のおさがりなどを使って勉強させることもあるでしょう。

しかし、古い漢字ドリルを使用していると、学習内容が合わない可能性もあります。古い漢字ドリルを使用していた場合、頑張って勉強しているにも関わらず小学校の授業についていけない、テストで出題される問題に正しく回答できないなど、子供が勉強を嫌いになってしまう原因を作りかねません。小学校1年生~6年生まで、それぞれの学年に適した漢字ドリルが発売されています。
人気キャラクターが登場するものや、高学年向けの中学受験対策に役立つものまであるため、目的に合うものを選ぶことも大切です。発行年度も確認しながら、比較的新しいもの、かつ子供が楽しく勉強に取り組めそうな漢字ドリルを選んであげましょう。

漢字ドリルは目的によって得選ぶべきものが変わる!

小学生が使用する漢字ドリルを選ぶ際には、子供の性格や学習に対する意欲を観察する必要があります。そのうえで、日々の授業・テスト対策・受験対策といった、目的に合わせて選ぶことが重要です。子供が学習する内容に合った漢字ドリルを選ぶことで、効率よく正しい漢字を身につけられるでしょう。


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