動物保護団体が増え、それに伴い悪質な保護団体も増加傾向にあります。
そこで、悪質な動物保護団体の実態と、悪質/優良な保護団体の見分け方について紹介します。
※紹介する動物保護団体の実態は取材し、事実に基づいておりますが、当然ながら全ての保護団体に当てはまるものではありません。
悪質な保護団体の実態①過度な個人情報の提示
悪質な動物保護団体のなかには、個人情報を提示させて悪用するケースがあります。
保護団体は、保護する方がどのような方なのかを判断するため、面談やトライアルを行うことが一般的です。
しかし、悪質な保護団体の場合、自宅の間取りや収入証明書など、全ての個人情報を提示するよう求めます。
必要な情報もあるため、100%悪質だと判断するのは難しいですが、
●明らかに必要ない個人情報である
●保護団体とはいえ見ず知らずの人に晒したくない情報である
と感じた場合や、団体スタッフの説明に対して少しでも不信感をいだいた場合には、該当の保護団体を利用するのは止めましょう。
悪質な保護団体の実態②アポなし訪問
悪質な動物保護団体は、動物を引き取った人の自宅にアポイントなしで訪問し、自宅にあがりこむケースがあります。
虐待や飼育放棄、飼育崩壊などが起こっていないかを確認することは大切です。
しかし、アポなしで訪問するというのは「動物のため」としながら個人の自由や人権を無視した行為であり、悪質だといえます。
悪質な保護団体の実態③悪質なブリーダーと癒着
悪質な動物保護団体は、悪質なブリーダーと提携して動物を保護したふりをしていることがあります。
悪質なブリーダーが手放した動物を「保護しました」と言い、引き取り手を募集する方法です。
しかし、悪質なブリーダーと提携しているかどうかを見極めるのは難しいといえるでしょう。
悪質な保護団体の実態④飼育崩壊している
悪質な動物保護団体は、次々に動物を保護するため十分に飼育できず、劣悪な環境になっていることがあります。
保護団体に保護された後に、やせ細ったり、皮膚病になっていたりするケースがあるのです。
劣悪な環境で飼育するのであれば、やっていることは悪質なブリーダーや悪質なペットショップと変わりません。
保護したい動物の健康状態や、飼育環境についてはしっかり質問することが大切です。
悪質な保護団体の実態⑤引き取り屋の存在
保護団体とは名ばかりの、引き取り屋が存在しています。
保護団体と名乗って動物を引き取り、繁殖させ、保護したいという方から手数料という形でお金を取って利益を得る方法です。
一般的な動物保護団体なのか、引き取り屋と化しているのか、確実に見極めるのは難しいといえるでしょう。
悪質な保護団体に加担しているかもしれない事実
「ブリーダーから買わないで」「ペットショップで買わないで」と強要し、動物保護団体から引き取ったことを声高らかに言っている方の中には、知らずに悪質な保護団体に加担している方がいます。
特に、悪質なブリーダーと提携しているケースや、引き取り屋については、判断が難しいのが現状です。
強要する方がいた場合は、
「悪質な動物保護団体が存在する」
「表向きでは判断できない」
「悪質な団体に100%加担していないという証拠はありますか?」
と言い返しましょう。
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動物を引き取りたい場合には、悪質な動物保護団体かどうか、可能な限り慎重にチェックする必要があります。
「心優しく健全な動物保護団体」という仮面をかぶった、悪質な団体・個人活動家も非常に多く存在するためです。
少しでも違和感を覚えた場合には、その保護団体を利用せず、保健所に通報しましょう。