犬、猫、うさぎ、ハムスター、モルモット・・大切なペットを亡くすと、ペットロスになる方が多いです。
ペットロスは心が疲れている状態であり、心をしっかり休ませることが大切です。
そこで、ペットロスを重症化させない、ロスにならないための方法や、ペットロスになりかけていると感じる場合の対処法を紹介します。
考え方、具体的な行動など、すぐに実践できるものだけを紹介するので、参考にしてみてください。
ペットロスの心境を理解しよう
ペットは、日常の一部です。
朝起きて餌をあげる、散歩をする、一緒に寝るなど、日常の中に溶け込んでいます。
そのため、「居なくなると心にポッカリと穴が開く」と言いますが、いままでやっていたことをやらなくなるので、その時間に穴が開く。
時間に穴が開き、「いつもなら餌をあげていたのに・・・」
「散歩をしていたのに・・・」
と感じて、寂しさを感じて心に穴が開いたように感じるのです。
また、人間の死とは異なり、ペットの死は万人が理解できるものではありません。
亡くなったことの悲しみを理解してもらえなかったり、否定的な言葉をかけられたりすることで、より悲しみが深くなります。
ペットロスの対処法① 悲しむことに集中する
ペットを亡くした直後は、泣くのを我慢せずとにかく悲しみましょう。
声をあげて、大泣きしましょう。
悲しいという感情をしっかり排出しなければ、内側に溜め込んだ悲しみがいずれ爆発します。
爆発すれば、「ペットロス」という表現では済まなくなります。
うつ病になり、最悪の場合は命を落とす可能性もあります。
ご飯を食べたくないなら、無理にいつも通りに食べる必要はありません。
数日、数週間、まもとにご飯を食べなくても少し痩せる程度です。
眠れないときには、心療内科や精神科で睡眠薬を処方してもらい、一時的に服用すれば良いのです。
悲しむことに集中しましょう。
ペットロスの対処法② SNSには注意する
SNSを見て、愛犬家、愛猫家、そのほか同じペットを飼っている人と悲しみを分かち合うことで、ペットロスの症状を軽減できることもあります。
しかし、元気に過ごしているほかのペットを見て、
「なぜうちの子は亡くなったのか」
「元気そうでいいな」
「一緒に遊びたいな」
など、より悲しみが深くなる可能性があります。
また、なかには人間の心を失っている人、悪質な利用者もいます。
そのため、ペットを失ったことに対して心無い言葉をかけられ、深く傷つくこともあるでしょう。
自分の性格、SNSの使い方も加味して、SNSに投稿するかどうかを考えることが大切です。
ペットロスの対処法③ 新しいペットを飼う
大切なペットを亡くすと、悲しみに暮れ、新しい子を迎える気になれない方も多いです。
無理にお迎えする必要はありません。
しかし、ペットロスになるほど悲しいということは、それだけペットとの暮らしが楽しかった、とても幸せだったということですよね。
幸せを手に入れるために行動するのは、悪いことではありません。
亡くなった子に申し訳ない?
「亡くなった子がやきもちを焼くかも・・・」
と考える方もいるでしょう。
確かに、やきもちを焼く瞬間もあるかもしれません。
でも、ずっと自分のことを考えて悲しんでいるよりも、自分のことを忘れることなく、幸せそうに笑っていてくれるほうが嬉しいはずです。
やきもちを焼いていそうだな~と感じたら、お骨や写真、お空に向かって話しかけてあげましょう。
忘れることなどないのですから、「やきもちを焼くかも」という不安を感じる必要はありませんよ。
お世話をしていると悲しみが癒える
新しいペットを飼うと、お世話に追われるので悲しみが湧き上がってくる時間も少なくなります。
初めて飼育する動物や、子犬、子猫などを飼う場合、特にお世話が大変です。
同じ動物を飼うのであれば、亡くなった子が使っていた物をそのまま使えることもあるので、思い出と共に新しい生活を始められるでしょう。
亡くなるのが悲しいからペットはもういい
亡くなることの悲しみ、失うことの恐怖は非常に大きな負の感情です。
大切なものがあるからこその、幸せな感情ともいえます。
ペットはいずれ亡くなります。
おそらく自分より先に。そうでなければ誰がお世話をするのだという話で、自分のほうが長生きしなければいけません。
例えば、極論ですが、失恋が怖いから恋愛をしない、という方は基本的にいません。
失恋の痛みを知っていても、また恋をします。
「○○が怖いから○○をしない」という考え方が悪いわけではありません。
しかし、楽しい時間を自ら手放す可能性もあるのです。
ペットロスの対処法④ 家族や友人・知人から離れる
家族といっても別の人間なので、考え方は異なります。
ペットを亡くして何日も泣いていると、「早く元気になれ」「いつまでも泣くな」と心無い言葉をかけたり、急に新しいペットを飼ってきたりするなど、無理やり立ち直らせようとするケースがあります。
友人・知人はもちろん、家族であっても距離を取りましょう。
そのような人は、自分の立場から相手を見ているものの、相手の立場に立って自分のことが見れていません。
だから、何を言ってはいけないのか、何をしてはいけないのかが分からないのです。
家族から離れるのであれば、少しの間ホテルに泊まってみたり、マンスリーマンションを借りてみたりすると良いでしょう。
その時にははっきりと伝えます。
「あなたといると、ペットとの思い出が、悲しいものになってしまう。
あなたは、自分の立場から相手を見ているものの、相手の立場に立って自分のことが見れていない。
だから、何を言ってはいけないのか、何をしてはいけないのかが分からない。
あなたといると、ペットロスが治るどころか悪化し、うつになって命をたつかもしれない。
幸せな思い出に変えて、前を向きたいから、あなたと一緒に居たくない。」と。
ペットロスの対処法⑤ 骨壺を持ってお出かけ!
ペットを亡くした後、しばらく骨壺を抱いて寝ていた経験があるという話を聞いたことがあります。
骨壺を抱いて寝るのも、抱いてソファーに座るのも、遠慮なく行いましょう。
「こんなことをして・・・自分は落ち込みすぎだ」
など、考える必要はありません。
だって、姿が変わっただけで、大切なペット、大切な子がそこに居ることに変わりはないからです。
また、骨壺を持ってお出かけするのもおすすめです。
ペットは日常生活に溶け込むので、家に居たり、いつもと同じように暮らしていると、各所で居ないことを実感してしまいます。
そのため、今まで行かなかったところに出かけてみましょう。
寂しいと感じるなら、骨壺を持って行けば良いだけです。
旅行、レストラン、カフェ、漫画喫茶・・・
ペットとはいっしょに行けなかったところも、姿が変わった今なら一緒に行けます。
ペットの写真をプリントした布で、オリジナルのお骨袋を作ってみてはいかがでしょうか。
または、メモリアルアクセサリーで身に付ける方法もあります。
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家族がペットロスになったら
家族がペットロスになり、毎日泣いている、落ち込んでいるから何かしてあげたい。
そう考える方が多いでしょう。
しかし、絶対に言ってはいけない言葉があります。
「いつまで悲しんでいるの?」
「いい加減立ち直りなさい」
「代わりのペットを飼えばいい」
これらの言葉は、心の病になりかけている相手をどん底へ突き落します。
悲しみを否定する言葉だからです。
何年間も、悲しみに暮れて大泣きし続けることなどありません。
何もせず、何もできることなどないこと、何もしないということが唯一できることであるというのを理解し、静観しましょう。
ペットを失った悲しみを開放することが大切
犬、猫、うさぎ、ハムスター、モルモットなど、ペットが亡くなった時には、深く悲しみ、ペットロスになる方が多いです。
ペットロスになる原因は、日常の一部を損失すること、共感されないことなどが挙げられます。
必要に応じて周りと距離を取ること、大声で泣いてとことん悲しむことが大切です。
悲しみが癒えるまで、お骨を持って出かけても、一緒に寝ても何も問題はありません。
自分が一番楽だと感じる方法で、悲しみと寂しさを少しずつ受け入れましょう。