フルムダンベールは、非常に古い歴史を持つチーズです。
古代ローマ時代から親しまれていたという話があるため、フルム・ダンベールの生産者からは崇められているほどです。
フルム・ダンベールについて、味の特徴や歴史を紹介します。
フルムダンベールの種類
フルムダンベールは、フランスのフォレ山脈を挟んだ2つの街で、作り方に多少差があります。
東側で作っているフルム・ダンベールチーズは、作られる量が非常に少ないことから日本では手に入れることが困難な種類です。
東側で作っているフルム・ダンベールチーズは、「フルム・ド・モンブリゾン」とも呼ばれています。
フルム・ダンベールの形について
平たく円形のチーズが一般的ですが、フルム・ダンベールは直径が13cm、高さ20cmという特殊な形状のチーズです。
日本で見られるフルム・ダンベールはカットされた状態となっているため、その形状を目にしたことがある方は少ないでしょう。
表面には白やピンクにも見えるカビが生えたものであるが、害のあるカビではありません。
チーズの中にはしっかりと青カビが生えており、外見からは想像できない青カビの刺激を楽しむことができます。
青カビチーズとしては比較的刺激が少ない点や、塩気も強くはないため、初心者でも十分に楽しめるでしょう。
フルム・ド・モンブルゾンにも注目
フルム・ダンベールと同様に注目したいチーズが、反対側の街で作られているフルム・ド・モンブリゾンです。
フルム・ダンベールは、型で形成した後に塩を加えますが、フルム・ド・モンブリゾンは塩を加えてから形成します。
熟成期間についても4日ほど、フルム・ド・モンブリソンの方が長いです。
青カビの量は少ないため、フルム・ダンベールよりもマイルドな味のチーズに仕上がります。
国内では見る事の少ない種類ですが、デパートやチーズ専門店、レストランなどで見かけた際には味を確かめてみてください。
フルム・ダンベールの美味しい食べ方
甘みのある赤ワインや、シロップを付けて食べても良いでしょう。
パンにスライスしたフルム・ダンベールを乗せ、ハチミツをかけると朝食のメニューとしても食べることができます。
レタスなど味の主張が少ない野菜を使用したサラダに合わせても良いでしょう。
オリーブオイルで味付けをして、フルム・ダンベールの香りを消さないようにすることがポイントです。
程よい刺激や塩味があるため、オムレツに入れると個性的な味に変化をさせる事もできます。
いつものオムレツに飽きてしまったという場合や、オムレツをメインにしたりおつまみにする場合におすすめの方法です。
他にも様々な食材や料理に合わせる事ができる味わいを持っています。
いつもの料理にアクセントと加えるという利用方法が良いでしょう。
フルムダンベールは青カビに抵抗があっても楽しめる
フルムダンベールチーズは、青カビチーズの中でも食べやすい種類です。
甘みのある食材と合わせる事もおすすめです。
食べにくいと感じた場合には、甘みのある食材などと合わせて青カビ独特の香りを中和させましょう。
青カビチーズにチャレンジしたいと考えている方は、まずフルム・ダンベールを味わってみる事がおすすめです。