愛犬が突然、あなたの太ももにもぐり込んできたことはありませんか?
家の中ならいいのですが、外でされるとちょっと恥ずかしいと感じる飼い主さんもいるかもしれません。
しかし、実はこの股間に潜り込む行為にはちゃんとした理由があるのです。
犬が太ももに潜り込む理由
座っているときに愛犬が突然股の間に顔を突っ込んできたり、立っているときに愛犬が股の間に顔を突っ込んできたりした経験はないでしょうか。
一見、「楽しいからやっているのかな?」と不思議に思われるかもしれませんが、実はしっかりとした理由があるのです。
まずは、犬が人の太ももにもぐりこむ4つの理由を紹介します。
飼い主さんをリーダーとして見ている
犬から見て、人の太ももにもぐりこむという行為は、下から這い上がってくることを意味します。
犬の社会では、人の上に立つという行為は、”私の方が立場が上だ “ということを意味するのです。
愛犬が自分より下に位置しているということは、愛犬があなたを自分より上位に見ているということなのです。
したがって、股は体の一番下に位置するため、犬はあなたがリーダーであり、あなたに従わなければならないことを明確に理解している証拠です。
長く一緒にいる飼い主の股間に猫が潜り込んでくる場合は、これが原因かもしれません。
飼い主の匂いで安心する
人間の股間は、体の中でもその人特有の匂いがする場所。
愛犬からすると、一番飼い主の匂いがする場所です。
人間から見れば恥ずかしいことかもしれませんが、愛犬が自分の匂いを嗅ぐことで安心し、リラックスしようとしています。
それだけ愛犬に信頼されているということなので、嬉しい気持ちになりますよね。
匂いを嗅ぐことで相手を探る
犬社会では、犬がお尻を嗅ぐことで相手の情報を収集する行動があります。
犬のお尻には肛門分泌組織があり、ここを嗅ぐことで相手がどんな犬なのか、どんなニオイなのかを情報収集するのです。
犬同士の接し方からもわかるように、股間に潜り込んできたら、それは相手の情報を知ろうとしているのかもしれません。
それが犬社会で犬同士が知り合う方法なのです。
特に、家に連れてきてからあまり時間が経っていない場合や、初対面の人にこのようなことをする場合は、“あなたの情報を教えてほしい””どんな人なのか知りたい “という欲求の可能性が高いです。
癖になっている
犬が頻繁に股間に潜り込んでくる場合は、それが習慣化している可能性が高いです。
もちろん、股にもぐりこむ以外にも、飼い主の存在を感じて安心する方法はたくさんあります。
しかし、股間は狭い空間であるため、犬は飼い主の匂いを嗅ぎ分けることができます。
また、個体差はありますが、狭い空間で落ち着く傾向がある犬にとっては特に安心感を得られる場所でもあります。
そのため、何度か繰り返すうちに癖になり、毎日の習慣になるかもしれません。
犬が股や太ももに潜り込む行為を止めさせる方法
股や太ももに潜り込むことは、犬が好きでやっていることなため、無理にやめさせることはかわいそうだと思う人もいるかもしれません。
しかし、これが習慣化してしまうと、犬が場所を問わずやってしまう危険性があり、飼い主も恥ずかしい思いをする可能性があります。
また、相手の太ももに忍び込む行為には「相手の情報を集める」という目的も含まれます。
もし、あなたの家にお客さんが来て、その人にこのようなことをしたら失礼にあたります。
さらに、愛犬がフレンドリーな犬であれば、散歩で出会った人にこれをするかもしれません。
そうなるとマナー違反になるため、早い段階から「これはいけないことだ」と理解させる必要があります。
やめさせる方法としては、まず叱るときに低い声で「ダメ」とはっきり伝えること。
手で制するのもよいでしょう。
犬の動きが止まったら、犬から離れます。
このようにすることで、愛犬は「股に潜り込んだら飼い主は離れていく」というネガティブな認識を持つようになり、徐々に回数が減っていきます。
犬が股や太ももに潜る理由を考えてみよう
犬の社会では、人のお尻の匂いを嗅ぐことは情報収集のための行為です。
しかし、人間と共存するようになった今、人間に対してやってしまうとマナー違反になってしまうため、早い段階からやってはいけないことだと理解させなければならなりません。
もし、愛犬がこのような行為をしたら、毅然と叱り、外でのマナーが悪くならないようにしつけましょう。