ハリネズミは飼い主になつく動物なのでしょうか?
今回はハリネズミの性格から懐かせ方まで徹底解説します!
これからハリネズミの飼育を考えている方、慣れてくれるか心配な方はぜひ参考にしてみてください。
ハリネズミは人懐っこい動物?
結論から言うと、ハリネズミは人懐っこいペットです。
ハリネズミというと、刺激を与えるとすぐに背中にとげを生やして丸くなるイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
しかし、実は正しい育て方をすれば、飼い主になついて昼寝をすることも珍しくないのです。
臆病で用心深い
まず、ハリネズミの性質を理解しましょう。
ハリネズミはもともと単独行動で群れを作らない動物なため、周囲への警戒心が強いです。
「ハリネズミを家に迎える=飼い主と一緒に暮らす」ということなため、ハリネズミが生活に慣れるには時間がかかります。
ハリネズミができるだけストレスを感じずに過ごせる環境を整えてあげることが信頼関係を築くコツです。
また、ハリネズミを複数飼う場合は、ケージを分け、同じテリトリーに複数を入れないのが鉄則です。
慣れるまで時間がかかる
ハリネズミを飼うときは、短期間で無理に慣れさせないことが大切です。
ハリネズミはもともと警戒心が強いのですが、実はとても記憶力がよいのです。
ハリネズミを飼い始めると、その可愛さから体に触れたいがために、無理に手に乗せたり、抱き上げたりしがちです。
しかし、その時にハリネズミが「怖い」と感じてしまうと、その経験がトラウマとなり、そのまま飼い主になつかなくなってしまうケースもあります。
そのため、最初はハリネズミと触れ合いたい気持ちをぐっとこらえて、ハリネズミのペースに合わせるようにしましょう。
「ハリネズミはなつかない、心を開いてもらうのは難しい」と思う方もいるかもしれませんが、記憶力が良いということは、良い思い出をいつまでも覚えていてくれるということです。
ハリネズミは生後3ヶ月頃から、静かな場所で毎日少しずつスキンシップをとっていれば、少しずつ飼い主を信頼するようになります。
夜行性の動物なため、ハリネズミを飼い始めた頃、特にハリネズミが元気な夜は、1日5分でも十分です。
ハリネズミとスキンシップをとる
ハリネズミが飼い主の匂いに慣れてきたと感じたら、ハリネズミの見えるところからそっと手を伸ばし、手のひらの上に乗るように促します。
どれくらいで慣れる?
ハリネズミは新しい環境への順応性が低いため、飼い主の部屋や匂いに慣れるまでには時間がかかります。
ハリネズミの種類や個体によって差はありますが、一般的には6~12ヶ月程度かかるといわれています。
ハリネズミは他のペットに比べて慣れるまでに時間がかかりますが、慣れてくると手のひらや膝の上に乗ってきて可愛い姿を見せてくれます。
ハリネズミに慣れるまでの時間と手間がかかる分、ハリネズミへの愛着がより一層深まることでしょう。
ハリネズミがなつくには?なつかせる3つのポイント
ハリネズミがなつくには、具体的にどうすればいいのでしょうか?
ハリネズミを手なずける基本的な方法を3つ紹介します。
ハリネズミが快適に暮らせる環境を整える
ハリネズミ用のケージは、騒音や振動、臭いの少ない場所に置く。
室温は24~30℃、湿度は40~60%が望ましいため、直射日光を避け、風通しの良い場所を選びましょう。
扇風機やエアコンを使って温度や湿度を調節することもできますが、ハリネズミを驚かせないように音や振動に注意しましょう。
ハリネズミにとって良い飼い主になることが基本
ハリネズミになつくためには、飼い主とハリネズミの信頼関係を築くことがとても大切です。
信頼関係を築く第一歩として、ハリネズミの好きな食べ物やおやつを与えることから始めましょう。
食べ物を通してコミュニケーションをとることで、ハリネズミは飼い主を “好物をくれる優しい人””幸せな生活に欠かせない人 “と認識するようになる。
また、ハリネズミがだんだんと餌に執着してくるため、何度も名前を呼んであげることも大切です。
ハリネズミは耳がとても良いため、何度も名前を呼んであげると、飼い主の名前と飼い主との関係を認識してくれます。
ただし、大きな声で名前を呼ぶとハリネズミがびっくりしてしまうため、声の大きさには気をつけましょう。
ハリネズミの嫌がることをしない
ハリネズミが懐いてくれるまでは、できるだけハリネズミの嫌がることはしないようにしましょう。
前述したようにハリネズミは耳がとても良いため、ビニールを擦る音、床を踏みしめる音、咳やくしゃみなど日常生活の音でもストレスになります。
ハリネズミは聴覚だけでなく嗅覚も優れているため、生ゴミや強い香水などの臭いにも敏感です。
慣れるまではもちろん、慣れてからもハリネズミの前ではそのような音や臭いに注意しましょう。
ハリネズミがなつくと見せる行動
ハリネズミがくっつくときに見せる代表的な行動を3つ紹介します。
ぜひ、ハリネズミ飼育のモチベーションにしてください。
手を追いかける
ハリネズミが飼い主に執着していることを示す行動としてよく見られるのが、飼い主の手を追いかけるというものです。
これは飼い主の手が安全だと認識されている証拠です。
手から餌やおやつを与え、手の上に乗ってきてむやみに触らなければ、飼い主の手は安全で信頼できるものだと学習します。
思いっきり手を追いかけるハリネズミの姿はとてもかわいいです。
手の中で寝る
手を追いかけるのと同じように、手の中で眠るのも、ハリネズミが飼い主の手を信頼するようになったときに見せる行動です。
警戒心が強く臆病なハリネズミが、飼い主の手の中ですやすやと眠る姿は、飼い主に幸せを運んでくれることでしょう。
ハリネズミは夜行性で昼寝が大好きなため、近づいてきたら手のひらの上で昼寝をさせたり、体に負担がかからない程度に触ってあげましょう。
お腹を見せてる
飼い主にお腹を見せたり、仰向けになったり、背もたれにもたれかかったりするのも、ハリネズミがなつくときにとる行動です。
胃袋はすべての動物に共通する大切な場所であり、むやみに見せてはいけない部分。
そんな身体の弱点であるお腹を無防備に見せるのは、相手を信頼している証拠ともいえます。
犬や猫など他のペットと同じように、ハリネズミもお腹を見せれば友好的といえるでしょう。
ハリネズミに嫌われていると感じたら
ハリネズミを飼い始めて数ヶ月経っても自分に慣れてくれない場合、ハリネズミに嫌われていると感じることがあります。
ハリネズミに嫌われているかもしれないと感じたら、無意識のうちにハリネズミが嫌がるような行動をとっていないか振り返ってみましょう。
例えば、ハリネズミにとってストレスになるような音や振動を飼い主が無意識にしている可能性はないでしょうか。
ドアを開け閉めする音、階段を昇る音や振動、テレビやスマートフォンの音など、人間には気にならない音がハリネズミにとってはストレスとなり、慣れない原因になることがあります。
さらに、ハリネズミが背中を丸めて針を突き出しているにもかかわらず、無茶な声をかけたり、無理やり根につけようとしていませんか?
ハリネズミは非常に臆病で用心深く、記憶力に優れているため、一度経験した嫌な記憶を忘れることは難しいものです。
そのため、何度も話しかけたり触ったりすると、ハリネズミは飼い主を敵と認識し、なつかない、心を開いてくれなくなります。
ハリネズミが懐いてくれるまではスキンシップを心がけ、ハリネズミにストレスを与えるような行動は極力取らないようにしましょう。
また、慣れるまではハリネズミによって個体差があります。
人と比べるのではなく、ゆっくりと時間をかけてハリネズミと向き合い、ゆっくりと信頼関係を築いていきましょう。
ハリネズミは人間になつく!なつかせるコツをおさえよう
ハリネズミは人見知りで警戒心の強い動物ですが、ゆっくり信頼関係を築いていけばペットとして十分やっていけます。
無理に慣れさせようとせず、ハリネズミの習性を理解して接することが大切です。
時間をかけて慣らしたハリネズミは、飼い主にとってさらに愛されるペットになることでしょう。
ぜひこの記事を参考に、ハリネズミと仲良くなってください!