ハリネズミオーナー必見!ハリネズミのペット保険を解説

ハリネズミオーナー必見!ハリネズミのペット保険を解説

大切な家族の一員であるハリネズミを病気から守るためには、病気の早期発見・早期治療が大切ですが、ペットの治療費は高額になりがちです。

ペット保険に加入していれば、病院での治療の負担も軽減されます。

かわいいハリネズミを守れるのは飼い主だけです。

また、ハリネズミを飼いたいけれど、情報が少なくてよくわからないから不安、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回はハリネズミを飼っている方、これからハリネズミを飼おうと思っている方に向けて、ハリネズミがかかりやすい病気や治療費、おすすめのペット保険などを徹底解説します。



ハリネズミの特徴

ハリネズミはとても臆病でデリケートな動物なため、飼育には注意が必要です。

気温の変化、テレビの音や光、ドアの開け閉めの振動などはハリネズミにとってストレスになるようです。

そのため、気温の変化や明るさ、大きな音には注意しましょう。

一般的に野生のハリネズミの寿命は2~5年、平均3年といわれています。

ペットとして飼育されるハリネズミの場合、5~10年は生きますが、病気やケガに注意し、適切な健康管理・環境管理を行いながら飼育することが肝要です。

ハリネズミが長生きするためには、ストレスを与えない環境づくりと、病気やケガに素早く対応することが必要です。

ハリネズミがかかりやすい病気

ハリネズミはどんな病気にかかるのでしょうか?
主な病気を順番に説明していきます。

ダニ病

ハリネズミの皮膚はとても薄く、もろいので皮膚病にかかりやすいです。

その代表的なものがダニ病で、ハリネズミの体に寄生するダニが原因で発症します。

症状としては、針の根元にかさぶたのようなフケができたり、毛や針が抜けたり、かゆみが出たりします。

症状が進むと食欲がなくなり、無気力になります。

治療としては、発症したらすぐに病院を受診し、注射や点滴でダニを駆除しますが、ダニの卵には効かないため、複数回の投与が必要です。

予防

ダニは他のハリネズミや動物、床、タオルなどとの接触で広がります。

ケージやタオルを清潔に保ち、他のハリネズミや動物との接触を避け、屋外を歩かないなどしてダニを避け、病気を予防しましょう。

また、ハリネズミを飼い始めたら病院でマダニの検査を受けることをお勧めします。

腫瘍

腫瘍の原因は主に遺伝と環境と考えられており、年齢が高くなるにつれて腫瘍が発生するリスクが高くなるといわれています。

良性の腫瘍もありますが、悪性(がん)の腫瘍も多く、早期発見、早期治療が大切です。

症状としては、しこり、食欲不振による体重減少、下痢、呼吸困難、腹水などがあります。

子宮体がんでは性器出血、口腔がんでは歯ぐきの腫れや歯の喪失が起こります。

治療は症状によって異なりますが、外科的手術による腫瘍の摘出、抗がん剤の投与、免疫力や抵抗力を高める食事療法などが行われます。

予防

ハリネズミに適した飼育環境を整えること、ストレスを与えないこと、添加物の多い餌を与えないこと、健康的な食生活と適度な運動が大切です。

また、「毎日の健康チェック」や「定期的な健康診断」など、飼い主が病気の早期発見・早期対処をすることが大切です。

歯周病

歯周病は高齢になってから発症する代表的な病気のひとつです。

歯周病は歯の周りだけの問題ではなく、細菌が発生したり、内臓がダメージを受けたりすることもあり、特に注意が必要な病気です。

症状としては、歯ぐきの腫れ、歯の欠損、歯の変色、口臭などがあります。

歯周病による痛みで食事が困難になり、食欲が低下することもあります。

また、口の中に違和感が出てくる場合もあります。

治療には歯石の除去と抗生物質の投与が必要です。

進行具合によっては抜歯が必要になることもあります。

予防のためには、日頃の歯石除去が大切です。

予防

歯石を除去するには、次のような食事が効果的です。

唾液の流れを良くするために、液体歯磨きや噛むおもちゃを使用することもできます。

ハリネズミよろめき症候群(WHS)

ハリネズミで問題となる神経疾患です。

死亡率が高く、原因や治療法はまだ確立されていません。

症状としては、後肢のめまい、脱力感、筋肉の萎縮を伴う四肢の麻痺などがあります。

多くの場合、後ろ足から始まり、次に前足、そして全身へと広がっていきます。

思うように食事ができないため、体重が減少し、自力での排尿・排便が困難になります。

ほとんどの人は症状が出てから18~25ヵ月以内に死亡します。

確立された治療法はありません。

獣医師と相談し、最期まで良い環境で生活させてあげることが大切です。

衛生的な寝具、フードのサポート、温度管理、寝ているときに体が傾かないようにタオルを使うなどの工夫をしましょう。

ふらつきなどの症状はWHSだけでなく、低血糖症や脳の病気でも見られることがあります。

おかしいと思ったらすぐに受診しましょう。
 

ハリネズミの治療費

ペットには人間の健康保険のような制度がないため、医療費は自由診療となり、全額自己負担となります。

「アニコム家庭動物白書2019」によると、ハリネズミ約1,400頭を対象にした調査で、ハリネズミ1頭あたりの年間平均診療費は約19,346円でした。

病気や年齢、治療の種類にもよりますが、年齢が上がるにつれて年間医療費は増える傾向にあります。

初診料や再診料、爪切りなどの処置料、健康診断や予防接種の料金などは、院内に掲示されていることが多い。

また、治療方針を決める際には、どれくらいの費用がかかるのか見積もりを出してくれるため、治療費が心配な場合は獣医師に相談してみましょう。

高額になりがちな治療費には、ペット保険への加入をおすすめします。

ペット保険に加入していれば、安心して治療を受けることができます。

ハリネズミのペット保険

ハリネズミにはどのようなペット保険が良いのでしょうか。

ペット保険は主に通院や入院、手術などを補償するものです。

また、車椅子を作る費用や、ペットが他人にケガをさせたり物を壊したりした場合の賠償責任を補償する保険もあります。

また、ペット保険では一般的に、補償される医療費の金額(1日あたりなど)、回数の上限、支払割合(医療費の0%を補償)などが設定されています。

補償内容や条件は保険会社によって異なるため、必ず各社の契約内容を確認しましょう。

おすすめのハリネズミ保険とは

保険に加入できるペットは保険会社によって異なります。

ハリネズミは一般的なペットである犬や猫とは違い「エキゾチックアニマル」に分類されます。

エキゾチックアニマルとは、犬や猫以外のペットの総称で、主にウサギや鳥、ハムスターなどの小動物を指します。

また、現在、ハリネズミを含むエキゾチックアニマルに保険を提供している保険会社はほとんどありません。

資料請求や問い合わせで、ハリネズミが入れるペット保険、保証内容を確認しましょう。

ペットとしてのハリネズミは大切な家族の一員

ペット保険は、ハリネズミの健康をサポートします。

保険選びは難しいですが、ペットのハリネズミと幸せに暮らすためにも、保険への加入をおすすめします。

また、ハリネズミが病気にならないようにするためには、ハリネズミの特性に合った生活空間や食事を心がけ、ストレスを与えない環境づくりをしましょう。



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