フレンチブルドッグが咳やくしゃみをする場合、重い病気の可能性があるため十分に注意が必要です。
そこで、フレンチブルドッグが咳やくしゃみをする原因と、重い病気の種類について詳しく解説します。
フレンチブルドッグの咳やくしゃみの原因①僧帽弁閉鎖不全症
僧帽弁閉鎖不全症とは、心臓の中にある僧帽弁(蓋の役割があるもの)が閉まらず、左心室から左心室に血液が逆流する重い病気です。
原因は、先天的なものであり、比較的オスに多く見られることが特徴。
乾いた咳や、舌が紫色になる、苦しそうに倒れるなどの症状があります。
フレンチブルドッグの咳やくしゃみの原因②心室中隔欠損症
心室中隔欠損症とは、心臓の右心室と左心室の間にある壁に、先天的に穴が開いている状態です。
乾いた咳をしていたり、運動をしたがらないなどの症状があります。
フレンチブルドッグの咳やくしゃみの原因③心筋症
心筋症は、心臓の筋肉に異常が起こり、心臓が機能しなくなる病気です。
フレンチブルドッグの咳やくしゃみの原因④フィラリア症(犬糸状虫症)
フィラリア症とは、寄生虫である「フィラリア」が原因で起こります。
咳のほか、お腹が膨れる腹水、散歩を拒否する、倒れる、息切れなどの症状が特徴です。
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フレンチブルドッグの咳やくしゃみの原因⑤ケンネルコフ(伝染性気管支炎)
ケンネルコルフとは、呼吸器感染症です。
細菌やウイルスによって引き起こされる病気で、咳や発熱の症状が見られます。
軽症の場合は1週間程度で治りますが、子犬やシニア犬など体力がないフレンチブルドッグが感染すると重症化するケースが多いです。
症状は、発熱や嘔吐、食欲不振、鼻から膿が出るなどが挙げられます。
フレンチブルドッグの咳やくしゃみの原因⑥ジステンバー
ジステンバーは、犬のジステンバーウイルスによる感染症です。
ジステンバーの初期症状は、膿のような鼻水や目やに、発熱、食欲不振です。
重症化すると咳やくしゃみ、嘔吐や下痢などの症状が現れます。
ワクチンを接種していれば、軽症で済むでしょう。
免疫力がないフレンチブルドッグが感染すると、肺炎や脳脊髄炎を引き起こして命を落とすケースがあります。
フレンチブルドッグの咳やくしゃみの原因⑦アレルギー
アレルギーの原因はいくつかありますが、咳やくしゃみの症状が出るのであれば、タバコの煙やハウスダスト、花粉症やノミやダニなどが挙げられます。
フレンチブルドッグの咳やくしゃみの原因⑧風邪
風邪やインフルエンザにかかると、咳をします。
また、悪寒がするので震えることがあります。
なお、ケンネルコルフと風邪の初期症状は非常に似ているため、自己判断せずに病院を受診しましょう。
フレンチブルドッグの咳やくしゃみをしていたら重症化する前に受診しよう
フレンチブルドッグが咳やくしゃみをしている場合、重い病気にかかっている可能性があります。
自己判断は危険であり、症状が重症化すれば命にかかわるため十分注意が必要です。
特に、子犬やシニア犬の場合には様子を見ることはせず、獣医師の診察を受けましょう。
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