コーンスネークなどのヘビは、人間よりも食べ物の消化に時間がかかると言われています。
しかし、実際にはどのくらいかかるのでしょうか?
コーンスネークが未消化の便をした際の注意点や、対処法を紹介します。
コーンスネークが未消化の便をした際は要注意
コーンスネークは餌の消化が悪いと、ピンクやベージュ色の緩い糞をします。
糞を見ればコーンスネークの健康状態がわかるので、すぐに片付けるのではなく、毎回チェックすることが大切です。
コーンスネークが未消化の便をした際、消化不良の対処法から見ていきましょう。
食後は触らず見守る
普段はのんびりとした代謝をしているコーンスネークでも、食後すぐは一時的に代謝機能が高まります。
消化エネルギーが高まるので、食べ物を消化している間は触らず、そっとしておくことをおすすめします。
特に、食後1日経っていない状態で餌を扱うと、嘔吐の原因になることがあるので注意が必要です。
水換えや糞の始末(前の餌が糞として出てきた場合)をしなければならない場合は、最小限の接触にとどめましょう。
ケージ内の温度を適切に保つ
コーンスネークは消化に時間がかかりますが、飼育環境が悪いと消化不良を起こすことがあります。
消化不良の原因として最も考えられるのは、ケージ内の温度です。
コーンスネークは自分で代謝を上げることができるといっても、哺乳類に比べれば遅いので、ケージの温度が低すぎると、食べ物をうまく消化できないことがあります。
コーンスネークの適温は、24~30度くらいです。
コーンスネークが消化不良を起こしているようであれば、温度が適切かどうか確認してみてください(できれば26℃以上をキープ)。
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温度の高いホットポイントを用意する
ケージ内の温度を適温に保っていても、個体によってはまだ温度が足りないと感じることがあります。
ホットスポットを用意しておくと、自分でうろうろして動ける場所を探してくれます。
内臓が弱っている可能性
適温に保ち、ホットスポットを用意しても消化不良が続く場合は、内臓が弱っている可能性があるため、動物病院に連れて行くことをおすすめします。
特に、緑色の糞や尿酸が出る場合は、何らかの病気の可能性が高いので注意が必要です。
コーンスネークは餌をどのように消化する?
コーンスネークはネズミや鳥、トカゲなどを捕食する動物で、餌を食べるまでに数日から数週間かかると言われています。
口に入れた食べ物は人間のように咀嚼せず、そのままの形で飲み込んで内臓に運びます。
そして時間をかけて消化します。
食事中に分泌される唾液には、タンパク質を分解する酵素が含まれていると言われています。
消化を終えてから排便まで
コーンスネークが食べたものを消化するには2~3日かかると言われています。
人間が30分から数時間で消化するのに比べると、かなり時間がかかることがわかります。
健康なトウモロコシは消化後すぐに排泄するので、食べてから3日目には大量に排泄しています。
食後10日以上ウンチをしない場合は、温度を上げたり、温浴させることでウンチをさせることができる場合があります。
コーンスネークが尿酸だけを出す際も要注意?
ペットシーツ、新聞紙、ヤシガラの上にしたかどうかで、ウンチの感触が変わります。
ペットシーツ:水分を吸収するため、尿酸だけが表面に残る
新聞紙:ペットシーツほど水分を吸収ないため、下痢をしたように見えることがある
コーンスネークは塊で排泄するため、水分があまり出ないと思われがちですが、実は水分が多いのです。
尿酸だけしかしていないように見えるときは、敷いている物、本当にウンチが出ていないのかを確認しましょう。
本当に尿酸だけをしている場合は、動物病院へ相談しましょう。
コーンスネークが消化不良を起こしにくい餌のタイミング
コーンスネークは夕暮れ時から夜遅くまで最も活発に活動するため、餌を与える時間帯はその前後がベストです。
そのため、普段日中にエサを与えていて、コーンスネークが食べるのを嫌がるようになったら、夕方や夜に時間を変えてみると、食べる量が増えるかもしれません。
コーンスネークが未消化の便をした際は飼育環境を再確認し、餌を与えるタイミングも見直してみましょう。