チンチラの健康バイブルといえるものは、食事の量とウンチの大きさといえます。
特にチンチラは今まで捕食動物として生きてきたため、弱さを見せると死に至る(弱いと食べられやすく狙われやすい)ので、やせ我慢の傾向があります。
しかし、食べる量が少なければ、ウンチの量も少なくなるし、見た目にもわかります。
「食べる量が減ってきたら、食べさせればいい!」
簡単にできればよいのですが、うまくいかないことも多いです。
しかも、ウンチが小さい・少ないからといって、食べていないとは限りません。
そこで今回は、チンチラのウンチが小さい・少ないときの原因、ガス抜きが必要な理由を紹介します。
チンチラが食べたい気持ちとは裏腹に食べられない
チンチラのウンチの量が少なかったり、小さかったりする場合は、単純に食事量が足りていない可能性を考えてみましょう。
ご飯を食べない原因として多いのは、歯のトラブル(不正咬合)、好き嫌い、ストレス、退屈、その他病気などが考えられます。
・好き嫌いや飽きがあればフードを変える
・ストレスや発情期など、場合によっては状況を観察しながら強制的に餌を与える
・環境を変える努力が不可欠
その他の風邪や病気の場合は、獣医師から薬をもらうか、点滴治療が必要です。
元気になればご飯も食べられるようになり、ウンチもできるようになります。
チンチラ用のおやつの与えすぎで餌が減りウンチが小さくなる
チンチラにおやつを与えすぎると、肥満や虫歯の原因になり、主食である牧草を食べなくなってしまうこともあります。
また、チンチラはでんぷんや糖分、脂質の消化が苦手なので、うまく消化できず腸内環境が乱れることもあります。
気がつくと胃の中に食べ物が溜まってしまい、チンチラを苦しめることにもなりかねません。
・一時的に(獣医師に確認した上で)アルファルファなどの栄養価の高い食物繊維を与える
このような対処でガス抜きができたり、解決できたりする場合もあるため、頭の片隅に置いておきましょう。
チンチラの飲み水不足でウンチが出ない
チンチラは、人間のように適量の水を飲める子ばかりではありません。
また、知らず知らずのうちに飲料水容器を割ってしまったり、ひっくり返してしまったりして、日中水不足になるというトラブルもあります。
さらに、水を飲むのが嫌いな子もいます。
チンチラの体は日本のような高温多湿の環境には適していないので、水分補給がうまくいかないと便秘になることはよくあります。
・飲むのが苦手な子には、強制給餌のようにシリンジやスポイトで飲ませる
チンチラが自分の毛を食べてウンチが出ない
本当にまれな理由ですが、グルーミング中に自分の毛を大量に食べてしまうケースがあります。
この場合、動物病院でレントゲンを撮って原因が特定されます。
・腸閉塞が起こった場合はさらに治療と投薬
チンチラが誤飲をして腸閉塞を起こしている
部屋にいるときなど、注意していなかったときに何か悪いものを食べてしまったということも考えられます。
例えば、落ちていたゴミ、プラスチック、小さなブロック、大量の紙など、挙げればキリがありませんが、それらが胃に詰まって食欲不振や腹痛を起こすことがあります。
特にチンチラは噛むことが仕事なので、このような事故はよくあることです。
もちろん、異質なものを食べれば食欲が減退するので気づくはず。
結果、病院に行ってレントゲンを撮ると、謎の白い影が写っており、ひどい場合は開腹手術を受けることになります。
意外にもホコリが溜まるケースもあります。
チンチラのウンチが出ない/小さいときはすぐに対処が必要な理由
ご飯を食べないでウンチをしないと歯が使えないから、不正咬合の原因にもなります。
ひとつのことが、ひな型の連鎖ですべての原因になるのです。
また、食べないとすぐに痩せてしまいます。
チンチラは、食べなくなるとすぐに弱くなります。
ストレスになるようなきつい抱き方や抱っこをしないこと、温度や湿度に気をつけること、などには注意して、早めに原因を特定しましょう。