ハリネズミにおすすめの床材!素材別の特徴と選び方のコツ

ハリネズミにおすすめの床材!素材別の特徴と選び方のコツ

ペットのハリネズミの飼育に欠かせない床材。

しかし、床材にもいろいろな種類があります。「正直、何が良いのかよくわからない…」そんな方もいるのではないでしょうか。

今回は、ハリネズミにどんな床材を選べばいいのか、そのポイントをまとめてみました。


ハリネズミに床材は必須

ハリネズミの飼育に床材は必須です。ケージの下に敷くことで、ハリネズミがケガをしない、消臭効果がある、飼い主が掃除しやすいなどのメリットがあります。

ハリネズミの床材選びの5つのポイント

床材選びのポイントは5つあります。飼育環境やハリネズミの性質・特徴によって最適な床材は異なります。
床材選びの参考にしてください。

アレルギーを起こさない

ハリネズミはアレルギーを起こしやすい動物です。代表的なものは針葉樹です。

床材には針葉樹から作られたウッドチップがありますが、できるだけ使用を控えてください。

掃除のしやすさ

掃除のしやすさも大きなポイントです。週に1度ケージ全体を掃除する分には問題ありません。しかし、糞や尿は毎日出るものなので、気がついたときにその都度掃除する必要があります。

基本的には排泄物がついた床材を捨てることになりますが、毎日することなので、できるだけ掃除がしやすいものがいいでしょう。そこで便利なのがペットシーツです。

丸めて捨てるだけなので、ウッドチップのように捨てた分を戻す必要がありません。

消臭効果もあり、愛用している飼い主も多いようです。

固まる猫砂は要注意

掃除のしやすさという点では、尿をかけると固まる猫砂は確かに便利です。

しかし、ハリネズミの場合、固まった砂が性器やお尻に付着し、排泄ができなくなってしまう危険性があります。

こまめにお手入れする時間がある方以外は、使用を控えた方が良いかもしれません。

吸着剤

ウッドチップ、コーンリター、くるみリター、ペットシーツなどは吸水性が高いので、ケージの下に敷くとケージが汚れにくくなります。

人工芝を使う飼い主さんもいますが、人工芝は吸水性があまりよくありません。どうしても使いたい場合は、下にペットシーツを敷いて吸水性を高めましょう。

吸収性が悪いと、たまった尿が傷口に入ってしまうことがあり、あまり衛生的ではありません。

吸収性が悪い場合は、他の床材と組み合わせて使用するのも一つの方法です。

排泄物の臭いを抑える

ハリネズミの排泄物は食べた餌によって変化します。

ドライフードや植物性のものをよく食べる子はそれほど臭いが気になりませんが、動物性のものを好んで食べる子は臭いが強くなりがちです。

消臭効果のあるものとしては、ヒノキのウッドチップ、トウモロコシの砂、クルミの砂などがあります。

ペットシーツにも消臭効果はありますがが、種類によって効果が高いものと低いものがあるので、臭いが気になる場合は消臭効果の高いものを選ぶとよいでしょう。

口に入れても安心

コーンリターやクルミリターなどの敷材は、口に入る大きさです。

そのため、床材を選ぶ際は、口に入れても飲み込んでも安全なものを選びましょう。

とうもろこしの砂やクルミの砂は自然のものなので、食べても害はありません。

しかし、猫砂に使用されているような紙類や、ペットシーツを引っ掻いたり破いたりした破片などは消化しきれず、胃に蓄積して腸閉塞を起こす可能性があります。

布団を口に入れる癖がないか、ペットシーツをよくひっかいて破いていないかなど、ペットの性格や習性を見極めることが必要です。

ペットのハリネズミにおすすめの床材

ハリネズミの床材は大きく分けて5種類あります。

・広葉樹マット(ウッドチップ)
・コーンリター
・くるみ砂
・トイレ砂
・ペットシーツ

それぞれの床材の特徴を説明します。

広葉樹マット(ウッドチップ)

広葉樹マットはハリネズミの飼い主さんがよく使う床材の一つです。

保温性があるので冬でも暖かく、木の良い香りがするので消臭効果もあります。

しかも比較的安価で手に入るので、経済性を重視するなら広葉樹マットがおすすめです。
ただし、細かい木くずがたくさん出るので、エサや水皿に入り込んで汚れることがあります。

掃除の頻度も増え、手間もかかるので、ケージに入れる前にザルなどで細かい木くずを取り除いておこきましょう。

このひと手間が、後の掃除を楽にします。

スギやマツなどの針葉樹のチップもあるので、選ぶときには注意してください。
針葉樹のチップを使うと、ハリネズミがアレルギーを起こすことがあります。

体をよく掻いたり、皮膚が赤くなったりしたら、すぐに使用を中止して医師の治療を受けましょう。

コーンリター

コーンリターはトウモロコシの穂軸から作られる敷料です。

色は白っぽく、形は丸く、硬いので、その上を歩くとカサカサと音がするので、夜間の活動時には少し気になるかもしれません。

しかし、ウッドチップのようにパンくずやホコリが出ることもなく、天然素材なので口に入れても安全です。

ただし、あまり頻繁に口に入れてしまうようであれば、使用を控えましょう。

消化されにくく、腸閉塞を引き起こす可能性があるからです。

臭いはやや酸っぱく、樹液に似ています。
個人差はありますが、不快な臭いではないので、日常的に使用しても気になりにくいです。

価格はウッドチップに比べるとやや高めですが、安心して使いたい方にはおすすめです。

クルミ砂

トウモロコシの砂が白っぽい色をしているのに対し、クルミの砂は茶色で土のような色をしています。

粒は小さく、トウモロコシの砂より硬く、吸収率はあまり高くありません。

クルミ砂も天然素材なので、口に入れても安全ですが、頻繁に口に入れる場合は一時的に控えた方が良いかもしれません。

飲み込むと消化されず、腸閉塞や便秘の原因になることがあります。

また、粒が小さいため、排尿時にクルミ砂が性器に付着することがあります。
トウモロコシ砂に似た酸っぱい臭いがありますが、特に気になるものではありません。

値段はコーンリターとあまり変わらないので、ハリネズミの体質に合わせて選びましょう。

トイレ砂

ハリネズミ用のトイレ砂と猫や小動物用のトイレ砂がありますが、どちらを使っても大きな違いはありません。

ただし、固まらないタイプの砂を使うことが条件です。

排尿時に固まるタイプの砂は、性器にケガをさせたり、思わぬ事故を引き起こす可能性があるからです。
トイレ砂を使うときは、固まらないタイプかどうかを確認してから購入するようにしましょう。

また、砂にはダニや雑菌から体を洗うという役割もあります。
フローリングとして使わなくても、トイレに砂を入れておくと安心です。

最大のメリットは、コーンリターやクルミリターよりも吸水性が高いことです。
そのため、ケージの床が尿で濡れることはありませんし、ケージの床が尿で濡れることもありません。

ペットシーツ

ペットシーツの最大のメリットは、ケージ内を清潔に保ち、消臭効果に優れていること。

お手入れも簡単なため、一度使用した後も使い続ける飼い主さんが多いようです。

ウッドチップと違ってアレルギー反応の心配もないので、安心して使うことができます。
1枚あたりの価格も4円程度とリーズナブルなので経済的。

デメリットは、ちぎるとぐにゃぐにゃになったり、噛み切れないことがあること。
食べると消化されずに腸閉塞を起こしたり、消化不良で便秘になることもあるので要注意。

対策としては、養生テープで固定したり、ペットシーツの下に人工芝を敷くことで危険を回避できるので、あまり心配する必要はありません。

ハリネズミの性格に合わせて床材を選ぼう

ハリネズミはそれぞれ性格が違います。おとなしい子もいれば、ちょっとやんちゃな子もおり、落ちているものをすぐに口に入れてしまう子もいます。

飼育環境やハリネズミの性格によって最適な床材は当然違ってきます。

最初はペットショップで薦められた床材を使い、何種類か試してみてその子に合った床材を見つけましょう。

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