ご家族の介護は、日常生活の延長線上にあります。
しかし、食事や入浴、排泄といった毎日の介助は、時間的にも肉体的にも、そして精神的にも大きな負担となりがちです。
特に、身体介助はデリケートな問題が多く、ご家族だけで抱え込んでしまい、「もう疲れた」と感じる方も少なくありません。
この記事では、ホームヘルパー2級の資格を持つ私が、日々の介護現場で実践している介護疲れを溜めないための介助のコツについて、正直にお伝えします。
ご自身とご家族が、お互いに気持ちよく過ごせるようなヒントを、食事、入浴、排泄の3つの側面からご紹介します。
ホームヘルパー2級(訪問介護員2級養成研修課程修了)。
訪問・デイサービス・介護施設を見てきた経験あり。
家族の介護経験も活かして記事を作ります。
介護負担を減らす食事介助と介助食の工夫
食事は、心身の健康を保つために欠かせないものです。
しかし、嚥下機能の低下や食欲不振がある場合、食事介助は介護者の大きな負担になります。
ここでは、ご本人に食事を楽しんでもらいながら、介護者側の負担を減らすための工夫をご紹介します。
食事介助の負担を減らす準備のコツ
食事介助は、まず環境づくりから始まります。
ご本人が落ち着いて食事に集中できるような環境を整えましょう。
テーブルの高さを調整し、椅子に深く腰掛けてもらうことで、誤嚥のリスクを減らせます。
また、介助者が座る位置も重要です。
真正面からではなく、少し斜め前に座り、ご本人の表情を確認しながら、食べやすい角度で介助しましょう。
この小さな工夫が、食事介助をスムーズにし、介護負担の軽減につながります。
手軽で安全!介助食の工夫
嚥下機能が低下している方には、とろみ剤を使った水分や、やわらかく調理された食事が必要です。
しかし、毎回手作りするのは大変な負担です。
市販の介護食品や栄養補助食品を上手に活用しましょう。
見た目も工夫されたものや、味の種類が豊富なものが増えています。
これらを活用することで、ご本人の食欲を刺激し、介護者の調理負担を減らすことができます。
【食事介助に役立つおすすめ商品】
\\飲み物やスープに混ぜるだけで、簡単に適切なとろみがつけられます。誤嚥を防ぎ、安心な食事時間をサポートします。無味無臭のものが多いため、味を損なうこともありません。//
\\手が震えたり、握力が弱くなったりしても使いやすいように工夫されたスプーンです。
ご本人が自分で食事ができる喜びを取り戻すことで、自立心を育むことができます//
\\滑りにくい素材で作られた食器です。傾けてもこぼれにくい設計で、食事介助時の介護負担を軽減します//
入浴介助が難しいと感じる方へ、安全で快適な入浴のコツ
入浴介助は、介護の中でも特に体力と注意力を必要とします。
「入浴介助 難しい」と感じる方は多いと思いますが、ご本人にとって入浴は心身のリフレッシュに欠かせません。
安全かつ快適な入浴のための具体的なコツをお伝えします。
安全第一!入浴前の準備と声かけ
入浴介助は、転倒のリスクが最も高い場面の一つです。
入浴前に、浴室の温度を十分に暖めておき、ご本人がヒートショックを起こさないように配慮しましょう。
また、浴室の床に滑り止めマットを敷き、浴槽には手すりを設置するなど、物理的な安全対策も欠かせません。
入浴前には、ご本人にこれから何をするのかを丁寧に声かけし、不安を取り除いてあげましょう。
入浴介助の負担を減らす工夫
入浴介助では、介護者側の負担を減らすための工夫も重要です。
例えば、介護用のシャワーチェアやバスボードを活用することで、ご本人の座位が安定し、介助しやすくなります。
シャワーヘッドの近くにフックを付け、介護者が両手を空けられるようにする、といった小さな工夫も有効です。
介助者の腰に負担をかけないよう、介助する時の姿勢にも常に意識を向けましょう。
\\浴槽の縁にかけて使用することで、浴槽への出入りを安全に行うことができます。//
\\浴室の床や浴槽内に敷くことで、滑りを防ぎます。吸盤でしっかり固定されるタイプを選ぶと、より安全です。//
\\座ってシャワーを浴びることができるため、転倒の心配が減ります。介助者も楽な姿勢で洗ってあげることができ、入浴介助の負担を軽減します。//
排泄介助のコツ|おむつ交換 仕方と負担軽減のポイント
排泄介助は、ご本人とご家族にとって特にデリケートで、精神的な負担が大きい介護です。
しかし、少しのコツを知るだけで、ご本人も介護者も気持ちよく行うことができます。
ここでは、排泄介助のコツと、特に悩みの多いおむつ交換 仕方について解説します。
プライバシーを守る配慮と声かけ
排泄介助は、ご本人の尊厳を守ることが最も重要です。
必ず事前に声をかけ、何をするのかを伝えましょう。
プライバシーに配慮し、部屋のカーテンを閉める、ドアを閉めるなどの工夫も大切です。
介助中は、なるべく明るい声で話しかけたり、無言にならないように意識すると、ご本人の不安を和らげることができます。
「おむつ交換 仕方」のポイントと負担軽減策
おむつ交換は、介護者の身体にも負担がかかります。
無理な姿勢で介助を続けないよう、ベッドの高さを調整したり、介助者の腰に負担がかからない姿勢を意識しましょう。
交換の際は、感染症予防のために手袋を着用し、温かいタオルなどを使って丁寧に汚れを拭き取ります。
皮膚トラブルを防ぐためにも、おむつ交換後はしっかりと保湿クリームを塗布するなど、清潔を保つことが重要です。
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今日から実践できる、あなたとご家族のための介護
介護は、日々の積み重ねです。
食事、入浴、排泄といった毎日の介助に、少しの工夫を取り入れるだけで、介護疲れを溜めにくくできます。
「介護の負担を減らしたい」「もっと楽に介助したい」と考えることは、決して悪いことではありません。
それは、あなたが介護を長く続けるために必要なことなのです。
今日ご紹介したコツやグッズを活用しながら、ご自身とご家族が笑顔で過ごせる時間が増えることを心から願っています。
無理をせず、時には専門家や地域のサービスも頼りながら、ご家族の介護を乗り越えていきましょう。