アオジタトカゲは比較的体力のある爬虫類なため、ちょっとした下痢や便秘で命に関わるような病気になることは少ないでしょう。
しかし、幼体のように小さくて体力のない個体の場合、下痢や便秘が命取りになるケースも多いのが現実です。
そこで、アオジタトカゲのフンの頻度、下痢や便秘になった時の対処法を紹介します。
アオジタトカゲのフンの頻度
アオジタトカゲのフンの頻度について、統計はありません。
しかし、赤ちゃんの頃はほとんど毎日餌をあげるためフンの頻度が多いことが一般的です。
しかし、大人になってからは、週に2回くらいしか餌をあげないため、フンの頻度も少なくなり、掃除が週に2回くらい必要な程度になります。
アオジタトカゲの下痢や便秘の原因
アオジタトカゲは哺乳類と違って咀嚼をせず、丸呑みしたり飲み込んだりします。
噛み砕いて喉の奥に押し込むという食べ方をします。
このため、消化器官が少しでも正常に働かなくなると、下痢や便秘の症状が出やすくなると考えられています。
つまり、これらの原因による下痢や便秘を解消するためには、胃腸の消化作用を補う必要があるのです。
アオジタトカゲの下痢や便秘に対する一般的な療法
現在、アオジタトカゲの下痢や便秘を解消する方法として一般的なのは、”温浴 “です。
温浴は単なる水浴とは異なり、アオジタトカゲの体を温め、腸や免疫の活性化を狙うものです。
また、温浴の効果として、体の洗浄や皮膚の脱皮促進などがあります。
温浴の適温は34度から37度、できれば35度前後と言われています。
アオジタトカゲの腸閉塞の症状
アオジタトカゲの腸閉塞が起こった場合、以下のような症状がみられます。
・泡のようなものを吐く
腸閉塞になると、腸の内腔が狭くなり、分泌物や食べ物が流れていきません。
そのため、嘔吐、食欲がない、いきむがウンチがでないなどの症状が出ます。
アオジタトカゲの整腸剤
腸内環境を整える効果が認められている以下の2つの薬は、アオジタトカゲを飼育する際に常備しておくとよいでしょう。
アオジタトカゲの体力に合わせて対処法を検討しよう
体温を上昇させ新陳代謝を高めるという観点から、アオジタトカゲにとって温浴は腸内環境を整える一定の効果があると考えられています。
人間も温泉に入ると代謝が上がり、筋肉がほぐれて食欲が増し、コリがほぐれます。
しかし、人間や他の動物もそうであるように、体温が通常よりも高い環境に長時間いると、その後に疲れを感じることが多いです。
そう考えると、体力のない個体が長時間温浴をしたり、温浴をしすぎたりすることは、体調の悪化を早める可能性があることを考慮したほうがよいでしょう。