浮気をすると必ずその報いがあるといわれるますが、本当でしょうか。
善い行いをすれば後に良い果報に、悪いことを行えば、後に悪い果報につながるという意味です。
仏教用語には、「善因楽果」「悪因苦果」という言葉もあります。
自分が行った行為の善悪が、将来の苦楽を決定づける「自業自得(自分の行いが自分の運命を決める)」という言葉に通じます。
そこで、浮気の因果応報とは何か、浮気をすることで起こるトラブルについて解説します。
浮気の結果として起こること
浮気の結果として起こりうることについて解説します。
離婚届けを突き付けられる
遊びのつもりで浮気しても、パートナーが重く受け止めれば離婚に至る可能性があります。
いくら言い訳しても聞く耳を持たず、離婚届を突き付けられることもあり得るのです。
実際、パートナーの浮気から離婚に至るケースは少なくありません。
とくに妻に浮気された夫は離婚という選択をする場合が多いです。
社会的信用を失う
浮気の証拠をつかもうとパートナーが職場の同僚や上司などに確認を入れ、浮気が発覚してしまう可能性が高いです。
職場内で浮気をしていた場合、本人たちの様子で回りが浮気を疑います。
実際に浮気していることがわかると、さらにうわさが広まり、上層部にも伝わってしまうことがあります。
既婚者の浮気は社会的に白い目で見られるものです。
職場にいづらくなり辞職せざるを得なくなる可能性が高いでしょう。
職場内の不倫の場合、左遷や降格、解雇などの厳しい処分を受ける場合もあります。
子供からの視線
子供がある程度の年齢なら、浮気の意味がわかり、社会的に許されないことを行った親を軽蔑します。
浮気が発覚した後も離婚せず、子供と一緒に生活できる状態が続いたとしても、以前のような関係ではいられず、親として尊敬されることは難しくなります。
浮気をしていた親が子供に教育的なことを言っても空々しいだけです。
子供は浮気をしていた親の言葉は聞かなくなります。
一時的な快楽を求めて浮気をした結果、子供との信頼関係を失ってしまうでしょう。
一生修復できない可能性もあります。
罪悪感を抱えながらの結婚生活
浮気が発覚した後、夫婦で話し合った結果離婚はしないという形で決着することがあります。
傍から見れば以前と同じだが、浮気をした本人のパートナーからの信頼度は極限まで下がっています。
お互いによそよそしくなって、本心を探り合いながら生活することになり、元通りに戻すのは極めて難しいです。
浮気が発覚する以前が幸せであれば幸せなほど、関係を悪化させたことに対して後悔が大きいでしょう。
パートナーや子供に与えた影響の大きさを目の当たりにしながら毎日過ごすことになるため、罪悪感にさいなまれます。
親権を失う
離婚の際に子供の親権を得るのは多くが母親で、子供が小さいほど母親が親権を得るケースが多いです。
子供の年齢によっては、どちらと生活するかは、子供の意思が尊重されます。
子供が浮気の意味を理解していれば、浮気した親との生活を拒む可能性があります。
親権を得られなくても、子供と面会交流する機会は与えられます。
ただし、子どもが拒否すれば会うことができません。
友人を失う
パートナーがいながら浮気をすることに対して肯定的な考えの人は少なく、特に女性には嫌悪感を持っている人が多いです。
浮気をやめるように忠告した友だちの言葉を無視して浮気を続けた場合、友だちとの信頼関係が失われます。
浮気をすると、特に女性は友情よりも浮気相手を優先しがちであり、大切な友人を失う結果になりやすいです。
浮気相手にも愛想を尽かされる
浮気相手に気持ちが集中していると、家族や友人を失っても、浮気相手さえいてくれればよいと思いがちです。
特に女性は、浮気相手に本気になる傾向が強いです。
パートナーと離婚することになったとき、浮気相手が一緒にいてくれるとは限りません。
軽い気持ちで遊んでいただけなので、重い責任は負いたくないため、遊びの関係でなくなった途端、逃げ出す相手もいます。
浮気の結果、職を失ったり、慰謝料の支払いが発生したりして金銭的な余裕がなくなると、浮気相手は、お金を持っている他の相手を見つけて去っていきます。
浮気相手が本気になる
パートナーがいるため、浮気相手は単なる遊び相手のつもりでも、なんども会っているうちに、相手が自分との距離を縮めてくることがあります。
遊びのつもりだったといって逃げようとするが、相手は離れようとせず、浮気相手がパートナーに存在をアピールしようとし始めます。
パートナーに浮気を知られてしまい関係が悪化すると、本気になった浮気相手だけが残ります。
相手の家族を壊す
浮気で辛い思いをするのは自分の家族だけではなく、浮気相手の家族も辛い思いをしています。
浮気された側は、浮気をしたパートナー以上に浮気相手を憎み、浮気相手の家族から恨まれる立ち場になります。
浮気がきっかけで離婚することになってしまうのは、浮気相手も同じであり、浮気によって2つの家族が不幸になります。
自分の側が離婚に至らない場合でも、浮気相手は離婚することになるかもしれません。
浮気相手やその家族に報復されることもあるのです。
浮気の因果応報3パターン
浮気の因果応報に見られる3つの典型について解説します。
浮気は誰も幸せになれない
浮気をすることで家族を傷つけ、浮気相手の家族も傷つけ、浮気相手の家族も壊します。
浮気によって家族を失い、周囲からの信用も失い、慰謝料を請求される可能性があります。
職場を辞めることになったり慰謝料を支払うことになったりすると、金銭的な余裕がなくなり、浮気相手との関係もそれまでとは違ってくるでしょう。
結婚しても新たな浮気をする
浮気がきっかけで離婚した結果、浮気相手と結婚すると、浮気相手として見ていたときとは関係性が変化します。
浮気相手としてはベストだと思っていた相手が、結婚相手として良いとは限りません。
離婚した前のパートナーと比較し、不満が出てくるものです。
もともと浮気願望のある者同士が結婚した状態で、どちらかがまた浮気をする可能性がああります。
どちらかが前と同じ行いをすることで、もう一方がかつて前のパートナーにしたことと同じ苦痛を味わうことになり、新たな浮気によってまた家庭が壊れてしまいます。
浮気では失うものが大きい
浮気によって得られるものは案外少なく、失うものの数は多いです。
浮気相手の愛情だけは受けていると思いがちですが、実は都合の良い遊び相手としか見ていないことが少なくありません。
いざとなると、責任転嫁して逃げ出されます。
家族からの信頼、家族の幸せ、社会的な信用、仕事、友人、穏やかな日常など、ありとあらゆるものを一気に失ってしまうのです。
浮気の因果応報を軽くする方法
この段落では、浮気の因果応報を軽くする方法について解説します。
考え方を悔い改める
パートナーがいる身で浮気をするということは、信じてくれているパートナーを裏切っていることを自覚する必要があります。
浮気をする際にうしろめたさを感じるのは、浮気がパートナーに対する裏切り行為だということを自覚しているためです。
自覚がありながら裏切ってしまうのは、パートナーに対する甘えでしかありません。
パートナーは唯一何をしても許される相手だと考えているため浮気を繰り返してしまう、きわめて自分本位な考え方です。
まずは自分本位な考え方を悔い改めることが大事です。
パートナーの気持ちを考えられるようになれば、裏切って傷つけることを自覚しながら浮気を続けるようなことはなくなります。
浮気では幸せになれないと理解する
浮気相手と一時的にうまくいっても、相手のことを信じ切るのは難しいです。
自分と浮気したように、いつ相手が他の人と浮気するか不安だからです。
浮気すると相手のパートナーから浮気相手を奪うことだけに必死になりがちです。
勝ち取った後は燃え尽きて、相手に対する愛情が薄れてしまいます。
たとえ、浮気相手と結婚できたとしても、周囲に白い目で見られるため、周りからの冷たい目に耐え切れなくなります。
浮気をして幸せになれるケースは極めて少ないです。
浮気は幸せな結果に結びつかないことを理解していれば、わざわざ不幸になりに行くことはなくなります。
浮気が人生を変えてしまうこと
浮気の因果応報は、浮気をしている当人たちだけに降りかかるものではありません。
浮気をした2人の家族の人生も変えてしまうのです。
浮気をした結果家族を失うことは、浮気した当人にとっては自業自得。
浮気をされた側にとっては、二重に苦しみを与えられただけです。
浮気をしなければ送れた人生が、送れなくなってしまい、浮気をした側の因果応報を周りの人にも強いてしまいます。
浮気によって、周囲の人の人生を変えることに責任を取れるのかを考える必要があります。
責任を取れるようなものではないということを理解できれば、浮気を止められるでしょう。
二度と浮気はしないと誓う
反省しない限り、因果応報は断ち切れません。
浮気が重大な裏切り行為であることを自覚し、反省することが不可欠です。
浮気を続ける限り、因果応報は続きます。
二度と浮気しないと心に決める必要があるでしょう。
浮気をしないことを心に誓っても、気持ちが弱いと再燃してしまう可能性がある方は、誓約書を作成して何をしてはいけないかをわかる形にします。
誓約書に反する行為をしたらペナルティがあると、しっかり反省できていない場合にも何らかの罰を受けることになるため抑止力になるでしょう。
心を入れ替える
浮気は、浮ついた心によってしてしまう愚かな行動です。
愚行を繰り返さないためには、気持ちが浮つかないようにすることが必要。
日常生活で溜まった不満を、浮気で解消しようと考える点がそもそもの間違いです。
日常生活に不満があるなら、日常生活の中で不満を解消するように努めましょう。
浮気をすることで幸せになろうという考え方を悔い改め、日常生活の中に幸せを見出せるようにします。
浮気をしなくても、満足できる生活環境を整えることが大事です。
幸せは自分の行動次第と考える
幸せか不幸かを判断しているのは自分です。
そのため、自分が不幸なのは周りのせいと思いがちです。
誰かに幸せにしてもらおうと、他人任せにしていることが自分を不幸にしている方もいます。
自分を幸せにできるのは、自分しかいないことに気付くことが大切です。
些細なことにでも喜びを感じ、幸せを実感できれば、不幸だと感じないで過ごせます。
自分の考え方や行い次第で、小さな幸せをたくさん味わえるのです。
浮気することよりも、自分が幸せになれることがたくさんあることに気づけば幸せになれます。
自分が幸せになる方法は浮気ではないことを常に自分に言い聞かせていけば、浮気による因果応報は減らせるでしょう。
浮気の因果応報は最悪なもの
浮気の因果は浮気をした本人に報いとして返ってくるだけでなく、周りの人も巻き込んでしまう最悪なものです。
心を入れ替え、浮気のリスクを理解したうえで行動しましょう。