【ホームヘルパー監修】「夫婦」から「介護者と要介護者」に|関係性の変化を乗り越えるためのヒント

【ホームヘルパー監修】「夫婦」から「介護者と要介護者」に|関係性の変化を乗り越えるためのヒント

長年連れ添った夫婦が、病気や怪我をきっかけに「介護者と要介護者」という関係に変わることは、多くのご夫婦にとって大きな心の変化を伴います。

互いを深く愛し、支え合ってきた関係だからこそ、介護が始まることで生じる役割の変化や、感情のすれ違いに戸惑うこともあるでしょう。

介護に専念するあまり、夫婦として過ごす時間が減り、孤独感や喪失感を抱える方も少なくありません。

この記事では、ホームヘルパーとして様々なご夫婦の介護現場に立ち会ってきた経験から、介護をきっかけに生じる関係性の変化を乗り越えるためのヒントについて、正直にお話しします。

介護のプロだからこそ伝えられる、お互いの尊厳を守り、笑顔で過ごすための方法を考えていきましょう。

監修者:まみ

ホームヘルパー2級(訪問介護員2級養成研修課程修了)。
訪問・デイサービス・介護施設を見てきた経験あり。
家族の介護経験も活かして記事を作ります。

夫婦関係性の介護による変化|現実と向き合う

介護が始まると、ご夫婦の関係は否応なく変化します。

夫や妻が、かつてのパートナーとは違う存在に見えてしまうこともあるでしょう。

こうした変化は、決して特別なことではありません。

まずは、その現実を認め、向き合うことから始めましょう。

「夫婦」と「介護者」の役割をどう両立させるか

介護が始まると、どうしても「介護者」としての役割が中心になりがちです。

しかし、大切なのは、「夫婦」としての関係を忘れずにいることです。

お互いの趣味や好きなことを尊重したり、昔話に花を咲かせたりする時間を意識的に作りましょう。

介護の役割から一旦離れ、「夫婦」として向き合う時間を持つことが、関係を良好に保つために非常に重要です。

プライドや遠慮を乗り越える勇気

介護を受ける側は、「配偶者に迷惑をかけている」という負い目から、遠慮や自尊心から介助を拒んでしまうことがあります。

一方で、介護する側も「配偶者だからこそ、完璧に介助しなければ」と、一人で全てを背負い込んでしまうことがあります。

互いに抱えるプライドや遠慮を乗り越え、素直な気持ちを伝え合う勇気を持ちましょう。

夫婦の介護負担を軽減する外部サービスの活用

介護は夫婦二人だけで行うものではありません。

外部のサービスを上手に活用することで、介護負担を軽減し、ご夫婦の関係にゆとりをもたらすことができます。

ホームヘルパーに任せる勇気

訪問介護サービスを利用することは、介護者の負担を大きく減らすための有効な手段です。

特に、入浴や排泄といったデリケートな介助は、ご夫婦の関係に影響を及ぼすことがあります。

プロのホームヘルパーに任せることで、お互いの尊厳を守りながら、必要な介護を受けられます。

デイサービスやショートステイを活用する

デイサービスは、ご本人が日中に外出して他者と交流する機会を提供します。

その間、介護者は一人の時間を持ち、リフレッシュできます。

また、ショートステイを計画的に利用することで、介護者が旅行や休息をとる時間を確保できます。

夫婦の関係を良好に保つための3つのヒント

介護を続ける中で、ご夫婦の関係を良好に保つためには、日々の生活の中で意識すべきことがいくつかあります。

ここでは、私自身が現場で大切にしている3つのヒントをご紹介します。

1. 介護される側にも「役割」を持ってもらう

介護を受ける側は、「何もできない」という無力感に陥ることがあります。

簡単な家事や、趣味の手伝いなど、できることを探して役割を持ってもらうことで、自尊心を保つことができます。

これにより、「夫婦」としての対等な関係を維持しやすくなります。

2. 「ありがとう」と「ごめんなさい」を伝える

どんなに親しいご夫婦でも、介護の中では感情がぶつかり合うことがあります。

そんな時こそ、「ありがとう」と「ごめんなさい」といった素直な気持ちを伝えることが大切です。

言葉にすることで、互いの気持ちを理解し、関係の修復につながります。

3. 介護以外の共通の話題を見つける

介護の話題ばかりになってしまうと、ご夫婦の関係が「介護者と要介護者」に固定されてしまいます。

昔の旅行の話や、テレビ番組の感想など、介護以外の共通の話題を見つけて、会話を楽しみましょう。

\\一緒に外出する機会を増やすことで、夫婦の時間を楽しむことができます//

\\不安定な足元をしっかり支え、転倒リスクを減らします。ご本人が自立して歩くことを促すことで、介護者の精神的な負担も軽減します//

まとめ:二人で歩む、これからの未来のために

「夫婦」から「介護者と要介護者」への関係性の変化は、誰にでも起こりうることです。

しかし、この変化を悲観的に捉える必要はありません。

夫婦二人の力だけでなく、外部の力を借りる勇気を持ち、お互いの尊厳を大切にすることで、新たな形で支え合い、笑顔で過ごすことができます。

この記事が、ご夫婦の介護を乗り越え、これからの未来を二人で歩むための、ささやかなヒントとなれば幸いです。

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